子供エアリス第二弾!


投稿者 チープサイド 日時 1997 年 10 月 05 日 10:38:32:

というわけで第二弾。
ゴールドソーサー編!!!
セフィロスも登場!!
気付いたらヴィンセント×子供エアリスどころか、セフィロス×子供エアリスになっていた!!!


「わあ、ここがゴールドソーサーだね!」
ロープウェイから前の方を見つめていたエアリスが、歓声をあげる。
エアリスがなぜか子供になってしまってから、二日が経つ。エアリスがどうしてもここへ行きたい!と言ったため、みんなは久しぶりにここへ来た。
「すごーい!キラキラ光ってる!きれい!」
隣のヴィンセントとクラウドに、エアリスははしゃいで話しかけている。
「ね、ね、ここいつまでいられるの?」
「2・3日はいられるだろう。遊ぶ時間はたっぷりある。安心していいぞ。」
「わあ、じゃあここに泊まるの?」
「そうだよエアリス。だけど、お化けのホテルだぞ〜。」
からかうようにクラウドが言う。
「エアリス、お化けなんかこわくないもん!ぜんぜん平気だよ。」

「はっはっは!ようこそゴールドソーサーへ!」
中に入ると、珍しくディオ園長が迎えてくれた。
「おや、君たちは前にも来たね。ん…?そのときはこの子はいなくて、かわりに美人のお姉さんがいたと思ったが…?」
「それが…この子がそのエアリスなんだ……。」
そうクラウドが言うと、ディオがまた大声で笑う。
「はっはっは!そんなことないだろう、少年よ!大人が子供になるなんて!かわいいおじょうちゃん、今いくつだい?」
「七つだよ。おじさんって、筋肉モリモリだね!」
エアリスにそう言われて、ディオはまたうれしそうに笑う。
「はっはっは!ありがとうおじょうちゃん!そう、おじさんは力持ちだよー!はっはっは!それじゃあ楽しみたまえ!」
辺りによく響く大きな笑い声で笑いながら、ディオは去って行った。
「さあ、遊ぼうか。」
「うん!」

ワンダースクウェアでしばらく遊んだ後、エアリスとクラウドとヴィンセントはスピードスクウェアへ行った。
エアリスが一番前に乗って、ヴィンセントがその後ろ、クラウドは一番後ろ。
クラウドとしては、コースターに乗るのを他の人と代わってほしかったが、ケットシーはおおきすぎで乗れないし、ナナキは体型的に無理。
バレットとシドとティファは今ゲームから手が離せないし、一人何もしてなかったユフィは絶対嫌だとどっかへ行ってしまって、結局エアリスとヴィンセントに無理やり乗せられてしまった。
 コースターに乗っている間中、エアリスはずっとはしゃぎっぱなしで、ほとんどヴィンセントが得点を稼いでいた。
「クラウドお兄ちゃん、大丈夫?」
乗り物酔いでぐったりとしているクラウドに、エアリスがたずねる。
「う、う…、うっぷ、気持ち悪い……。」
「仕方ない。クラウド、少し休んでいろ。私達はしばらくそこらへんを見て回っているから。」
「う…そうしてくれ……、だから嫌だったんだ…うっぷ……。」
「クラウドお兄ちゃん、乗り物にすごく弱いんだね。」
「まあ仕方ないさ。すぐよくなるだろう。」

セフィロスはゴールドソーサーに降り立った。
回りの楽しい雰囲気の中、彼だけは厳しい顔をして。
ターミナルからスピードスクウェアに入ると、チョコボスクウェアに入って行く赤マントの男と、栗色の髪の童女がいた。
”はて…?あの子は見たことがあるぞ……?男の方は多分、ヴィンセントだろうが……。”
その子供に、なぜか思い当たる物があるような気がして、セフィロスは後をつけて見ることにした。
”確かにあの後ろ姿……、あの笑顔……、間違いないとは思うが……。”
どこかで見た。そう、確か十年以上も前。
”エアリス……?まさか。大人になっているのを、以前この目で見たではないか。だがあれは確かに……。”
彼が覚えている子供のエアリスと、ほとんど一緒だった。
”これはどうしても確かめなければ……。しかし、どうやって?”
しばらくすると、ヴィンセントが子供に何か言って、別の方向に歩きだした。どうやら飲み物を買いに行くらしい。子供は、そばにあったベンチに座っている。
今だ、とセフィロスは思った。
「おじょうちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、いいかい?」
セフィロスが急に声をかけても、エアリスはあまり驚いていないようだ。
「な〜に?お兄ちゃん。」
「君の名前、なんていうの?」
「エアリスだよ。」
「いくつ?」
「七つ。ねえ、お兄ちゃんはなんていうの?」
「ああ、私はセフィロスだ。前、会ったことがあるだろ?」
ちょっとエアリスは首をかしげる。
「セフィロスお兄ちゃんなら、大人じゃなかったよ。私に、キスしてくれたこともあるけど。」
やっぱり間違いなかった。じゃあどうして子供になってしまったのだろう。
「私がそのセフィロスお兄ちゃんだ。久しぶりだね、エアリス。」
「えっ、どうして?」
「覚えてないかい?髪の毛がおんなじだろう。それに目の色も。」
じっとエアリスがセフィロスを見つめる。だんだんと、分かって来たような顔だ。
「お兄ちゃん!お兄ちゃんなんだね!わあい!ねえ、また遊んでくれるでしょ?」
「もちろんだよ。さあ、いこうか、エアリス。」
「でも…、ヴィンセントお兄ちゃんがここにいなさいって……。」
「大丈夫。知ってる人ならいいんだろう?平気だよ。」
「うん、そうだね!」
エアリスがはしゃぎながらついてくる。
セフィロスは久々に心が和んだ気がした。すっかり凍てついた心が、暖かくなって行くような気がした。
”そういえば、あのころはエアリスの笑顔と、イファルナさんの優しさが心の支えだったな……。”
かたわらのエアリスを見て、セフィロスはいつしかほほ笑んでいた。
「セフィロスお兄ちゃん!どこから遊ぶの?」
「そうだな、ワンダースクウェアにでも行くか。」
今日一日、エアリスとたっぷり遊ぶぞ。そう思いながら、セフィロスとエアリスはワンダースクウェアへ歩きだした。

そのころ----。
「しまった!エアリスがどこにもいない!早く見つけないと……!」
ジュースを片手に持って、ヴィンセントはあわてていた。回りに目撃者はいないかたずねて見るが、見た物は一人もいないという。
「誘拐……しかも目撃者なし……。ま、まさかタークスかっ!?」
ひとまずみんなを探し出さないと……。ヴィンセントは走りながら考えた。
”エアリスがひどい目にあってないといいが……。”
クラウドをおいて来たスピードスクウェアへ、ヴィンセントは駆け込んだ。

続く


なーんか予定とずれて行くような…
それにしてもヴィンセントの勘違いはどこまで暴走するんでしょうね。
平和にセフィロスとエアリスは遊んでいますけど。(笑)

レノ「全くなんで俺達が疑われるんだぞ、と。
イリーナ「日ごろのおこないじゃないですかぁ?
レノ「…………。


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