鬼畜編


投稿者 あぐり 日時 1997 年 10 月 04 日 15:39:26:

 インターナショナルのワールドマップ効果・・・すごい。何だかよからぬことを考えついてしまいましたあ。
 今回・・・鬼畜です。ストーリーなし。やの字のダイゴミをお楽しみ下さいませ。
 お嫌いな方は、ここまでね・・・。




「・・・いやー、勝った勝った!」
 ゴールドソーサーはゴーストホテルの、相変わらず陰気くさい夜である。
 不気味な笑い声や悲鳴がどこからともなく聞こえてくる中で、シャワーを浴び終えたシドは、心地よくベッドに身を投げ出した。
 メテオが迫ってるとかどうとか・・・そういう設定・・・この際お忘れいただきたい。
 クラウド一行は、チョコボレースに夢中になっていた。なにしろ苦労して交配に成功した海チョコボ・・・強い強い。
 調子にのったティファやシドまでがレースに出場し、勝ってしまったものだから、一行はかなりいい気分なのであった。
 ヴィンセント一人は、興味なさげにその辺をうろつき回っていたが・・・。
「おめでとう、シド」
 ベッドに先に入って本を読んでいたヴィンセントがほほ笑みながら顔を上げた時には、シドは、もうガーガーと眠りに入っていた。
「・・・」
 ヴィンセントは、本を閉じて・・・何とも形容しがたい目つきで、その寝顔を見つめた・・・。


「・・・ん・・・」
 夜半・・・シドは、何となく違和感を覚えて・・・ふっと目を開けた。
「あ・・・あれ?」
 何だか、ヘンだ・・・というその感じの原因、すぐに分かった。いつの間にか半身を起こされて、両手首を縛られて、半分宙づりみたいになっていたのだ。腰はベッドにおろされていたが、それにしても不安定きわまりない。
「ヴィ・・・ヴィンセントぉ!」
 シドはわきの下に冷や汗を吹き出させながら、怒鳴った。こんなことするヤツはヴィンセントしかいない。
 薄明かりの中で見上げると、自分が吊されているのは、首つり人形を吊すためのハンガー掛けみたいなものであることが判明した。シドは顔を赤くして身体を揺すった。これくらいのチャチなものなら、激しく揺すれば壊れるか倒れるかするだろうと思ったのだが・・・。
 ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜
 どこからか、悲鳴の効果音が響いてきた。
 その時、パ!と、部屋が真昼のように明るくなった。ガウン姿もしどけないヴィンセントが、こちらを真剣な愛でじ・・・っと見つめている。
「ヴィンセント・・・」
「・・・すまなかったな、また・・・寝込みを襲って」
「てっ、てめえ、一回死ぬか?!」
「昼間の、チョコボにまたがっていたあんたがとってもセクシーで・・・我慢できなかったんだ」
 ヴィンセントの深いガーネットの瞳が、感嘆に細められた。
「ああ・・・きれいだ、シド」
「コロス!ほんとにいっぺん、ブチ殺す!」
 ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜
 シドの叫びは、悲鳴の効果音にかき消された。
 シドは、ごくんと唾を飲み込んで・・・あわてて口調をやわらげた。
「わ、分かったから・・・やらせてやるから、せめて、明かりだけでも消せよ・・・なっ?」
「“やらせてやる”?」
 ヴィンセントは、きゅっと表情を引き締めた。
「・・・違うな。これから、あんたが私に哀願するんだ・・・“して下さい”とね」
「ヴィンセント・・・オマエ、なんか悪いもん食ったろ」
「あんたがいけないのさ、あんまり可愛いから」
 ヴィンセントの手がすっと伸びて、シドのシャツの裾をまくり上げた。
「あ・・・ああっ!」
「・・・思いっきり声を出すといい。ここはさすがにゴールドソーサーのホテルだからね・・・防音効果は完璧だ」
 指先でシドの胸の突端を転がしながら、ヴィンセントは、シドの、たばこのにおいのする唇を深く奪った。
「んっ・・・ううっ」
「一生忘れられない夜にしてやろう・・・」
「は・・・はぁぁぁっ」
 いけない・・・もうこれだけでシドはイッてしまいそうになった。ヴィンセントのささやき声は、相変わらず威力絶大である・・・。
 シドが身をよじらすたび、手首を吊しているハンガー掛けが、ギシギシときしんだ。
 ヴィンセントの蛇のような手指が、執拗にシドをいたぶり尽くす・・・。


「あっ・・・あっ、ヴィンセント・・・もう、いいだろ・・・!」
 ずいぶん長いことがまんしたが、ついにシドは陥落した。
 執拗な愛撫と、「縛られている」というちょっと甘ずっぱいマゾヒスティックな感覚と・・・昼間のような明かりの下で、自分を視線で犯すガーネットの瞳が、シドを今までにないくらい燃え上がらせてしまっていた。
「はぁ・・・はぁ」
 ヴィンセントのものが欲しくて、うち震える引き締まったからだが、この世のものとも思えずセクシーだった。
 ヴィンセントは、シドをそのままにしてベッドから降りた。
「ん・・・」
 シドを吊しているハンガー掛けの高さを調節して・・・少し高めに釣り上げる。ヴィンセントを求めて揺れている腰が、少しベッドから浮いた。
「なに・・・するんだ?」
「ひるま、チョコボにしたように・・・私にもしてほしい」
 ヴィンセントは、シドの腰の下に自分の腰が来るように身を差し入れながら、ベッドに仰向けに横になった。
 そのままシドの腰を両手ですっぽりと抱え込み、自分のものを・・・下から突き上げるように、シドの一番深いところに挿入した。
「は・・・あっ?!」
「きれいだ、シド・・・下から見あげても、あんたはサマになるよ・・・」
「あああ・・・ヴィンセント」
 背筋を走る快感に突き上げられながら、シドは、身を震わせた。
「さあ、動かして・・・チョコボにしたように」
「う・・・」
 シドは、もう何も考えられなかった。彼は、手首を吊られたまま、ゆっくりと・・・大きく・・・腰を揺り動かし始めた。
「ああああ・・・ああ!」
「・・・すてきだ、シド。もっと早く」
 次第にシドの動きが早まるにつれ、シドの上げる艶めかしいあえぎ声も、どんどんと高まって行く。
「ああぁっ・・・ヴィンセント・・・ヴィンセントぉ・・・!」
 何だか今までにない、いけない快楽の地平へと追いつめられながら・・・シドはもう止まらなかった。
 その罪深いふたりの快楽を見つめていたのは、ただ、壁に並べられたお化け人形たち・・・だけ・・・であった。




 同じ頃クラウドは別室で××・・・というの、どなたか書きません?(←退場!)
 あーあ、今夜は(以下、略)・・・勝ってくれるといいですね。
 それにしてもおいしいワールドマップ。なんかいろいろとよからぬことを考えつきそうで、怖いです・・・。
 こんなのでも、石を投げずにいてくれると・・・いいなあ・・・。


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