今度は長いエアリスもの!


投稿者 エアリス同盟軍NO.0008@チープサイド 日時 1997 年 9 月 26 日 14:49:06:

ちょっと長めのエアリスものです。
これを新シリーズとしよう。(今ガスト×イファルナ&クラウド×エアリス書いてるんじゃなかったっけー?)
それにしても少し来なかっただけでこんなに投稿があるとは…。読み切れない!

元気なエアリス書きたいなーと思っていたけど、(私の書くエアリスってどーもおっとりしてるというか…)だからってエアリスをこういう風にするのかー?チープサイド?


「ねえケットシー、ちょっと来てー。」
夜、みんなが寝ようとしていたころ、ナナキを連れたエアリスが、ケットシーに声をかけた。
「何ですか?エアリスさん?」
ピョコピョコ跳ねるような動きで、ケットシーがそばへ行く。
「ね、部屋へ来てよ。いいでしょ?」
エアリスが笑顔で聞く。
「ええですけど…、なんでですねん?」
「私、小さいころから、猫さんを抱いて、寝たかったの。いいでしょ?」
「猫さん…。まあ、ええですけど……。」
そんなわけで、三人はそろって部屋へ行った。
「わあ、ケットシーってふわふわー!ほんとの、猫さんみたい!」
早速ケットシーを胸に抱いて、エアリスはなでながら言った。
「このデブモーグリも気持ちいー!ナナキもふわふわだし、もう最高!」
エアリスはすごくうれしそうだ。その笑顔は、子供のようにきらきらとしていた。
「ん−、何か、お姫様になったみたい!とってもいい夢、見れそう!」
「エアリスさん、そろそろ寝ないと……。」
胸に抱かれたケットシーが言う。
「うん、そうだね!それじゃ、お休み!」
明かりを消しても、しばらくはエアリスのうれしそうな歓声が聞こえていた。

 明くる朝、ケットシーは電源を入れると、自分のからだが押さえられているような、妙な感じがした。体を見てみると、誰かの白い手が自分の体を抱いている。
(ああそうや、ボク、エアリスさんに抱かれて寝たんやっけ。)
時計を見ると、もう起きる時間を過ぎていた。エアリスを起こしてあげようと、そっと体を起こす。
エアリスが昨日言ってたとおり、スースーと寝息を立ててよく眠っている。
その顔が、昨日よりも子供っぽく、幼いように見え、ケットシーはあれっと思う。
体を起こして回りを見回すと、エアリスの毛布にくるまった体が、妙に小さく見えた。
(あれっ、エアリスさんってこんなに身体、小さかったんやっけ?)
不思議に思ってエアリスを揺する。確かに身体が小さい感じだ。
「エアリスさん、エアリスさん、起きる時間でっせ!」
「ん…。」
眠そうに目をこすりながら、エアリスが起き上がった。昨日とは全然違う服を着て-----いや、すべてが昨日と違う。
子供用の緑のツーピースを着ている。背が6・7歳くらいの高さで、ケットシーとどっちが高いか、と言うくらいだ。
変わらないのは栗色の髪---いくぶん短くはなっているが---と、碧の瞳、ピンクのリボンくらいだ。
他は、ほとんど子供になってしまっている。
「あ、あんた、エアリスさん?」
「うん、そうだよ。わあっ、しゃべる猫さんだぁ!」
エアリスらしい子供が、はしゃいだ声を上げる。
「ね、ね、もっと、しゃべれるの?」
キラキラと、碧の眼を好奇心で輝かせながら、童女が訪ねてくる。
「ふあーーあぁ。よく寝たなあ。おはよう、みんな。」
のんきな声を上げながら、ナナキが目を覚ます。
「わあっ、こっちには、しゃべる犬さんまでいる!おもしろーい!」
行きなり飛びついて来た少女に、ナナキは目をぱちくりさせている。
「ねえ、ケットシー、この子誰?エアリスどこ行ったの?」
「私が、エアリスだよー!」
はしゃいだ声を上げる少女に、ナナキはええっと驚きの声を上げる。
「ほ、ホントに、この子がエアリスなの……?」

「ねえエアリス、今いくつ?」
「七つだよ、お姉ちゃん。」
朝ごはんをにこにこしながら食べているエアリスに、ティファは聞いた。
「エアリスにお姉ちゃんって呼ばれるのって、なんか違和感あるなあ……。」
「いったいどうしてエアリスが子供になってしまったんだ?」
不思議そうな顔で、クラウドはみんなの顔を見回した。
「まさかケットシーが何かした、なんて事じゃねえよな?」
バレットがケットシーを見る。
「なっ、何でそうなるんですか?!ボク、何もしてません!」
必死になってケットシーが抗議する。
「いや、ケットシーが神羅の命令でエアリスをさらうために、子供にしたのかも知れない。子供なら、デブモーグリの中に隠せられる。」
「そりゃ、確かにあり得るな。」
「クラウドさんにシドさんまで…。ボク、ホントに何にも知りません!」
ケットシーが必死で抗議する。
「ナナキは何か知ってる?」
ティファにナナキが答えようとすると、ケットシーのあわてた声が部屋中に響いた。
「ちょ、ちょっとエアリスさん!なにするんですか!」
みんなが振り向くと、何とエアリスはデブモーグリの口の中に潜り込もうとしていた。
「危ないからやめてーな!あ、ちょ、ちょっと!」
そんなケットシーの言葉も気にせず、エアリスはとうとうデブモーグリの中に潜り込んでしまった。
「ほら、どこも、危なくないよ。」
中からチョコンとエアリスが顔を出す。本当にうれしそうな笑顔だ。
「中にね、ちょうどエアリスが入れるだけの大きさ、あるんだよ。」
にこにこしながらエアリスが言う。
「な、なあエアリス、出て来ないか?デブモーグリの口から君の顔が出ているのはちょっと……。」
クラウドが言う。確かにデブモーグリがあんぐりと口を開けて、そこから童女がにこにこしながら顔を出していると言うのは、ひどくへんてこりんに見える。
「うん、分かった。」
素直にエアリスが出てくる。
「ねえ猫さん、また、この中に入っていい、よね?」
エアリスのきれいな碧の瞳にじっと見つめられて、ケットシーは思わず、ええでと答えてしまう。
「わー、背中に、大きなチャックがある!なんだろ?」
いつの間にかケットシーの背中に回って、エアリスが歓声をあげている。手を伸ばして開けようとするが、どうしても届かない。
今のエアリスの身長では、爪先だちしてもまだちょっと高い。
「フッ、子供が何にでも興味をもつのはいいことだ。」
これまで壁にもたれてじっと黙っていたヴィンセントが、後ろからエアリスをひょいっと持ち上げる。彼にしては珍しく、かすかにほほ笑んでいるような感じだ。
「ありがとう!優しいお兄ちゃん!」
「あっ、ちょっと、ヴィンセントさんまで!」
「子供一人相手にわーわーわめくな!」
ばたこた暴れて抵抗しようとするケットシーを、バレットが押さえる。
「俺も中を見るのは初めてだな。何があるか楽しみだなあ、なあお嬢ちゃん!」
うんうんとうなずくエアリスの横から、シドがのぞき込む。
「バレットさん!シドさん!そんな〜!」
「アタシもキョーミあるなあ。」
ユフィも一緒になって、チャックの中をのぞき込む。
バタバタ騒いでいるみんなを見ながら、クラウドはどうやったらエアリスを元に戻せるだろう、これからどんな騒ぎが起こってしまうのだろうと、今からのことに不安を感じながら考え込んでいた。


なんか子どもエアリスをひどく性格壊しちゃったような…ま、いっか(^^;)
ヴィンセント×子供エアリスにしちゃおっかなー
できるだけ色々起こして面白くしたいので、誰か、こんなアイディアあるよ!とか、このキャラ出して欲しい!って思った人はどんどん教えてね。
この話で、どんな事を起こして欲しいとか、(例:タークスが子供エアリスを誘拐するとか)そういうのあったら、どんどん言ってください!お願いします!
読んでくれてアリガトぉ!


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