ナナキVSケットシー続き続き


投稿者 おとと&美流 日時 1997 年 9 月 21 日 11:04:09:

ミャー3

おひさしぶーりーね、チャチャチャ!
は、どうでもいい。
おととがヴィンセント出場を許可!!!やったぁ!
かっこ悪いけど。



かくして飛空艇にのりこんだナナキ。
発進させてはみたものの、プレゼントに心当たりがない。
「うーん、どこにいけばいいかな・・・」
と、その時!
ガラーン!ドタドタドタッ!!!
奥の倉庫で大きな音がした。
「わっ!な、なに?」
ナナキが恐る恐る音の方へ近づく。
「ようやく大空洞に行けるのか・・・?」
フラフラしているヴィンセントとひっくり返った棺桶がそこにはあった。
「ヴィ、ヴィンセント、なにしてるの?」
せっせと身支度をし、棺桶を元に戻しながらヴィンセントが答えた。
「クラウドがチョコボレースに行くばっかりだからやることがなくてな・・・ ちょっと昼寝をしていた・・・」

メテオ落下7日前。いったいいつまで7日前なのだ?
チョコボファームは大入り満員。
チョコボレースにいけば、受け付けが
「もう話し掛けないで・・・」
というほど、チョコボレースにはまっているクラウド。
「で、でもね、ヴィンセント。まだ決戦にはいかないんだよ?」
「まだか。もう同じ悪夢を見飽きてしまった。早く終わらしてくれればいいのに・・・。」
悪夢を見飽きるとはこれいかに。
「そういえば。なぜここに13が?」
「・・・13ってよばないで。情けないから。そうだなぁ。ヴィンセントは無口だから教えてあげるよ。実はね。オイラ、女の子に、プレゼントして、お嫁さんになってもらおうと思ってるんだ。」
「・・・ほぉう・・・」
ヴィンセントがピクリと反応する。いやな思い出があるのだろう。
「それでね、プレゼントを探しに行くんだ。」
背を向けたヴィンセントがつぶやくように言った。
「・・・がんばれ・・・」
立ち去ろうとするヴィンセントに追い討ちをかけるようにナナキの質問が続く。
「ねぇねぇ、ヴィンセント。女の子って、どんなものをもらったらうれしいのかな」
「・・・それが分かれば私は棺桶で二十年以上眠ることもなかった・・・」
下を向くヴィンセント、握り締めたこぶしは小刻みに震えている。
「ごめんね、女の子にふられちゃったんだよねぇ」
「・・・」
どよよぉーん
ふられただと!?
私は
「このバカ!」
と言われてひっぱたかれただけ・・・て。ふられたなんて・・・。


「ねぇねぇ、でも、なにかプレゼントしたんでしょ?なに、あげたの?」
「・・・試験管とアルコールランプ・・・」
「・・・ヴィンセント?、もしかして実験材料にされかからなかった?」
「・・・ほっといてくれ・・・」
「まあいいや、一緒に女の子をとりこにできるプレゼントを探しにいこうよ」
「・・・」
「こないのぉ?」
ヴィンセントは逃げるように倉庫に向かう、その足元をぐるぐる回りながらさそうナナキ。
「眠らせてくれ・・・」

ヴィンセントは棺桶に潜り、さっさと蓋を閉めた。
「ねぇねぇ」
あきらめきれないナナキがダンダンと、蓋を叩く。
「眠らせてくれ・・・」
「そうか、ずっと悪夢を見てたっていってたよね、寝不足なんだ。おいら、ジッチャンに聞いた事があるんだ、眠れない時は何かの数を数えればいいんだって、おいらてつだってあげるよ。」
棺桶の上にチョコンと座ってナナキがつぶやき始めた。
「宝条が1匹、宝条が2匹・・・・・」
棺桶がゆれている、なんだか焦げ臭いにおいもしてきた。
「きっと楽しい夢をみているんだね。」
ナナキは満足げにつぶやくと倉庫を後にした。

やがてコックピットに戻ったナナキが叫んだ。
「目標コスモキャニオン、全速前進!」

かくして故郷に向かうナナキ。
残り31時間、ナナキよ急げ。



続くかなあ?。

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