答え 5作目です・・・

*注:「想い 4作目は"シド×ヴィンセント"のコーナーへ展示しています。

投稿者 血吸ねこ 日時 1997 年 9 月 13 日 10:37:07:

えっと前作(想い)の続きです。



 ぎりぎりでバレットとティファを救い出した一行は、この後どこに行くか悩んでしまった。
「・・・じーちゃんなら、何かアドバイスしてくれるかもしれないよ。」
 そういえば、前にも力になってやる、と言われていた。一行はコスモキャニオンに寄り、ブーゲンハーゲンの助言を求めた。
 そして今。彼らは南の島ミディールを目指していた。

 久しぶりに乗ったハイウィンドに、シドは愛しむような目を向けている。しょっちゅう、あちこちに潜り込んで姿が見えなくなる。
「おい、ヴィンセント。」
 夕食後、シドが声をかけた。どこから調達したのか、酒瓶をかついでいる。
「・・・こいよ。」
 そう言って、さっさと歩き出す。慌てて付いていくヴィンセント。と、シドは排気筒の一つに入り込んだ。そして、迷うことなく動き出す。
「・・・迷わないのか?」
「へん、俺が図面を引いたんだぜ?こいつを作ったのも、整備したのも俺だ。知らねぇ所はねえよ。」
 そう言って、かなりの距離を移動した。
「さ、着いた。」
 目の前の扉を開ける。そこは貨物室の片隅を区切ってある、居心地の良さそうな部屋だった。
「ここは・・・?」
「ああ、俺様の隠し部屋だ。内装なんかは、一人でこそこそやったな。」
 すでに一番星が光り始めている。
「・・・あんたと飲みたくなってな。」
 それなら何もここでなくても・・・と思うのだが、口には出さなかった。

 それにしても、居心地がいい。2人はゆっくりと酒を酌み交わした。
「・・・ヴィンセント。」
 シドがためらうように口を開く。
「まだ、返事をしてなかったよな。」
 ヴィンセントは黙って、次の言葉を待った。長い沈黙が続く。
「・・・俺ぁ、シエラのことを放っておけねえ。・・・だがよ、あんたからは、目が離せねぇ。」
 シドは少し俯いた。そして、酒を一口飲む。
「それに・・・おそらく、俺が歳とっちまってじじいになっても・・・あんたは今のまんまなんだろう・・・」
 ヴィンセントは頷いた。それは考えられることだ。
「そうなっても・・・耄碌しちまって、あんたとシエラの区別もつかなくなっちまって も・・・それ でも・・・側にいたいと思うか?」
 2人の視線が絡み合う。ヴィンセントが、ふっ・・・と笑みを浮かべた。
「・・・あんたとシエラさんの墓守になろう・・・」
「・・・頼むぜ。」
 にやっ・・・とシドが笑い返す。いつしか、月光が差し込んできていた。

「シド・・・」
 ヴィンセントが目の前に来る。どことなく、熱っぽい眼差しでシドを見つめる。
「・・・シド・・・」
 むさぼるような口づけ。ヴィンセントの手が、シドのシャツの下に滑り込む。
「・・・ヴィン・・・はぅっ・・・」
 ヴィンセントの指がシドの胸をなぞり、その突起に届く。
「・・・一度でいい・・・あんたを・・・私のものにしたい・・・」
 瞬間、苦い記憶がよみがえる。士官候補生時代に、先輩達に乱暴された記憶。それが表情にでたのか、ヴィンセントが手を引く。
「いやなことを・・・思い出させてしまったか・・・」
 シドは俯いたまま、しばらく苦悩するかのようだった。
「・・・・・・・・・一度だけ、だ・・・」
「え?・・・」
「・・・一度だけ、なら・・・」
「・・・いいのか?」
「・・・するのかしねぇのか、どっちなんだ?」
 再び唇を重ねる。ヴィンセントがシドのシャツを脱がせていく。露になった分厚い胸板を、細い指先が線を描く。ヴィンセントの舌が、顎から首筋へ、そして胸へと降りてくる。
「くぅっ・・・」
 胸の突起を舌で刺激され、思わずヴィンセントの肩をつかむ。もう片方を指で刺激され、息が荒くなる。ヴィンセントの指がシドの腹筋をなぞり、更に下へ−−−そしてシド自身に触れる。
 ヴィンセントの愛撫は、以前の記憶を忘れさせるほど優しく、巧みであった。それでも、ヴィンセントがシドの窪みに触れたときには、腰が引きかかる。それを察したのか、ヴィンセントがシドの腰に顔を埋めた。その淫靡な舌使いに、あっけなく果ててしまう。
 再度、ヴィンセントがシドの窪みに触れる。多少力が抜けたのか、シドはヴィンセントの愛撫を受け入れた。時折、啄むような口づけを交わす。
「はぅっ」
 シドの身体が、跳ね上がる。ヴィンセントはかまわずに指を出し入れさせ、中をかきまわす。今までに経験したことのない感覚がシドを襲う。やがてそれは快感へと変わっていった。
「シド・・・」
「あああっ」
 ヴィンセントが、シドの中に押し入ってくる。ぞくりとするほどの快感が背筋を駆け登る。
ヴィンセントが動き出すと、もうシドは何も考えられなくなっていた。

 ヴィンセントは、ぐったりとして寝入っているシドの寝顔を見守っていた。シドが生きている限り、自分は離れることはない。
(死が2人を分かつまで・・・か)
 昔、愛した女性の結婚式で聞いた言葉。その彼女も、今はもういない。
(明日はミディールだな・・・)
 そっとシドに口づけ、横になる。やがて、2人の寝息だけが聞こえてきた。

 ・・・ホントはシドを引きずってでもベッドに行きたかったのだが、帰り道がわからなかったと言うのが真相だろう・・・



(ぜーはーぜーはー)
や、やっぱり私には書けそうにない・・・(シド受け)

こんなもんでよければ、あぐり先生といかそーめん様にさしあげます・・・

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