獣○ヴィンユフィ!? |
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皆さまお久しぶりでございます。ここにくるのはすごくひさびさなのですがヴィンの小説多そうで嬉しい(ハアト)
読む前に思いついてしまったちょっと危ないヴィンユフィ、(もしや初の18禁?)ほんとにほんとにほんとにおこらないでねー!?
「これであいつもきっと・・、その気になってくれるよね!?」
最近のユフィの悩みはそれだった。恋も順調、戦いも順調にもかかわらず、肝心の恋のお相手、ヴィンセントは、キスどころか手さえも握ろうとしないのだった。
(あとはあいつが来るのを待つだけ!)
うきうきしているユフィの部屋がノックされたのはその時だった。
「すまない。遅くなって・・・」
「いいよ。来てくれればアタシはそれだけで!」
ユフィはにっこりとヴィンセントに微笑み、先程用意した怪しげなドリンクを、冷蔵庫から持ってきた。
「ね、疲れたでしょ?これ飲むと疲れとれるよ!」
見ただけで怪しげなそれを見て、ヴィンセントはしかめ面をする。
「・・・・何が入ってるんだ?」
「いいからいいから!」
ユフィは、半むりやりそれをヴィンセントの口に押しつけた。
見事全部を飲ませると、ヴィンセントの様子をうかがう。
「どう?疲れとれたでしょ?」
「・・一体何をいれたんだ?・・・」
眉間にしわを寄せてユフィを問いつめる。ユフィはここぞとばかり、ヴィンセントの隣に座り直し、言った。
「ねぇ、ヴィンセント・・・。あんたさあ、アタシのことほんとはどう思ってんの?」
いつになくしおらしいユフィに、ヴィンセントは身体の芯からの興奮を感じていた。
「どうって・・・それはもちろん・・・・」
彼の記憶はそこで途絶えてしまった。
ユフィは驚いた。隣に座っているヴィンセントの身体が光り出す。
「ちょ、ちょっとあんた・・・こんなとこでやめてよね!」
もはやヴィンセントの姿は青白く光り始め、究極のリミッット4”カオス”に変身していた。
「ちょっとー!やだー!やめてったらー!」
逃げ回るユフィをどこまでも追う”カオス”。容赦なくユフィのブラウスを引き裂く。
「助けてー!クラウドー!ティファー!」
逃げまとうユフィの服は、もうほとんど引き剥がされていた。鋭い爪が襲いかかってくる。
壁に追いつめられて、逃げる場所を失ったユフィは覚悟を決め、抵抗をやめた。
「や、やっぱり怖いよ・・・ヴィンセント!助けてよ!!」
ヴィンセントの意志など無関係なカオスは、ユフィの身体を持ち上げた。
思わず目を閉じたユフィは、次の瞬間絶叫していた。
「い、いった〜い!!」
ヴィンセントが我に返った時、目の前にはほとんど全裸で、引き裂かれたブラウスで身を覆っているユフィの姿だった。
「・・・私は!・・・ユフィ!」
ユフィを見て、自分が何をしたのか大体が想像ついた。ヴィンセントはユフィに近寄った。
「いや!出てって!!もう二度とここにこないで!」
半分泣き顔のユフィを見て、いたたまれなくなったヴィンセントだったが、しかたなく自室へもどっていった。
次の朝、ニブルヘイムの宿屋の前にクラウド達が集合していた。
「あれ?ヴィンセントは?」
クラウドが気がつき、ユフィに聞く。
「・・・知らないよ、アタシ・・・・」
ふてくされた様子のユフィを、皆が不思議そうにみていた。
「喧嘩でもしたのか?」
クラウドが尋ねてもユフィは何も言わなかった。
しばらく気まずい沈黙が流れたが、やとユフィが口を開いた。
「みんな、先行ってて・・。アタシ、ちょっとみてくるから・・・・」
ユフィを残し、皆はニブルヘイムを後にした。
ユフィはヴィンセントが泊まっていた部屋のドアをノックした。
「・・・アタシ・・・。入るよ・・・」
ドアのむこうからユフィが現れて、ヴィンセントは驚いた。
「・・・ユフィ・・・・・私は何て言うことをしてしまったんだ・・・・・。早くここから出ていった方がいい・・・。」
ユフィから顔を背けてヴィンセントは目を伏せた。
だが、次のユフィの口から出てきた言葉は意外にも優しい言葉だった。
「いいよ、別に・・・。だってアタシがわるいんだから・・・。昨日のあのドリンク、興奮剤まぜたんだ・・・。アタシさ、ヴィンセントが手も握ってくれないから不安になっちゃって・・・」
ヴィンセントはユフィの優しい言葉に驚いた。
「・・・ユフィ・・・・。何て言ったらいいか・・・」
「いいよ、なんにも言わなくて・・・。ほら、みんな先いっちゃったよ!」
そう言ってヴィンセントの手を引っ張る。
「でも、今度はもっと優しくしてよね・・・もう鼻の穴に大根なんてもんじゃなかったんだからね!」
二人はにっこり微笑んで、クラウド達を追いかけていった。