お約束のセフィ受け


投稿者 瀬尾さん 日時 1997 年 9 月 08 日 13:24:57:

顰蹙ものです。はい。書いてて嫌でした。自己嫌悪の塊です。これ。(なら書くな)だからしばらくファイル開ける気にもなりませんでした。半日書き上げだし(死)客観的に宝条親子書きたかっただけなんですが・・おこちゃまセフィ可愛いし・・
それが何故こうなるのでしょうか。ちと人様と違う事をしてみたかった、それが悪い方向に働いてしまったのですね。きっと。・・ま・・これだと味を占めた「その後」が美味しいとこかなぁなんて考えていたりもしたりして・・(こらこら)
それにしてもつくづく使える人だなぁ、プレジデント・・うーん・・・・さすがにあのルー坊の親ですねぇ・・これでも反省しているんです。一応は。(←やってる事が違うぞ)
苦情はsff091@vine-i.dwc.doshisha.ac.jpまで。
しかし・・こんなものパスワードもつけず書いているって・・弟にはばれてるような気もするし(死)
・・長い前書きですね、とっとと本文いきましょう。

追伸・うりさーん、おこちゃまですけど、お約束のセフィ受けこんなんでもいいですか?(汗)え?卑怯者?・・・(汗)うっ・・(死)



それは、セフィロスが未だ少年であった頃の話である。

「・・?」
セフィロスは薄く目を開け、うつぶせた不自由な姿勢のまま周囲を見回した。見える範囲は広くはないが、赤と黒を基調にした豪奢な部屋だった。血と闇の色だとセフィロスは思った。
そこは、いつもの研究室でも神羅屋敷でもない、彼の見たことのない部屋だった。
そうして自分は全裸のまま、柔らかいベッドの上に横たえられていた。
「・・ここ・・どこ?」
体を動かそうとしてみたが、それは徒労に終わった。通常、彼の超人的な力は手首に付けられた制御リングである程度まで抑制されている。だからこのリングがある限り、彼はただの子供と同じだった。
「ん・・」
再びもがいてみたが、通常よりも制御がきつく設定されているのか、体中がだるく指の一本すらも動かない。目を開けているのでさえ非常に辛い。頬の下にあたる滑らかなビロード地が心地よく、やがてまた深い眠りがやってきて彼を意識の世界から連れ去った。


「起きたかね。」
次に起きた時には、傍らの大きな椅子に男が座っていた。脂ぎった顔で葉巻をくゆらせている。馴染みの無いきつい香りが辺りに漂い、どこへともなく吸い込まれていく。
「ふむ・・まだだるいかね?どうも、君をさらってきた人間が制御をきつくしすぎたらしいな・・まぁ、君の力を恐れているのだから無理もないがね。」
言いながら、男は葉巻を灰皿に置いて立ち上がった。葉巻から細くたなびく紫煙が、男の動きに合わせてふわりと揺れる。その動きを目で追っていたセフィロスの前に、不意に黒い陰が立ちはだかった。
「なるほど・・これは美しい。あの狂った科学者が作ったものとは思えんな。」
男の太い指がセフィロスの顎にかかった。いくつもの広い金の指輪が鈍く光る。男はセフィロスの体を裏返し、隅々まで検分するように触れてきた。その感触に、セフィロスの肌が粟立つ。それを見て取った男は不気味な笑みを浮かべながら顔を寄せてきた。
「恐がっているのかね、君は?・・大丈夫だよ、君という生物に少し興味があるだけだ。おとなしくしていればひどい事はしない。わかったね?」
耳元で囁かれ、セフィロスは顔を振った。言い知れぬ不安が彼を襲っていた。早く帰っていつものベッドで眠りたかった。しかしそれは動きにはならなかった。

「さぁ・・体を楽にしなさい・・」
男はセフィロスの腰の下に大きな枕をあてがい、腰を突き出す姿勢にした。まるで獣のようなその姿勢にセフィロスは抵抗しようとしたが、制御リングから発される特殊な電流が彼の体を走り、筋肉にまで力を伝えてはくれなかった。
「まずは簡単な検査だ・・恐がる事はない、体の力を抜きなさい・・」
ベッドのサイドボードから潤滑油の瓶を取り出し、男はその薄い水色の半ゲル状物質をたっぷりと指先に取った。すぐにひやりとした感触が秘部に触れ、セフィロスの口から細い悲鳴が上がる。その反応を楽しむように、男は指を進めていった。
「ほう・・」
指先に触れるきつさに、男は感嘆とも驚愕とも取れる声を上げた。セフィロスの顔は羞恥と痛みで赤く染まっている。セフィロスは男の指から必死に逃れようとした。しかしその体は動いてはくれない。やがて男は指を引き抜き、ハンカチでぬぐい始めた。
「まさか始めてのはずはないと思っていたが・・宝条はどうやら君を非常に大切に育てていたようだな・・これでは、男を受け入れるには少し時間がかかるもしれないが・・」
男は再びサイドボードに手を伸ばし、今度はビロード張りの小箱を出した。蓋を開けると、紺色の厚いビロード生地の上に銀色に輝く幾種類かの細長いオブジェのようなものが並んでいる。
「これは君のような子供を慣らす為に作らせたものなのだがね・・」
その中身をセフィロスに見せながら、一番細いものを一つつまみ上げた。鮮やかな輝きが彼に冷たい医療器具を思い起こさせ、思わず目を逸らした。それを見た男は楽しそうな笑い声を上げる。だが、セフィロスにはそれは悪魔の声にも聞こえた。
「大丈夫だ。おとなしく私の言うとおりにしていればすぐに気持ちが良くなる・・。」
男はオブジェ自体にもグリースを塗り、そっとセフィロスの奥にあてがった。
不思議と先ほどのような痛みはほとんどなかった。ただ、妖しい感覚だけが体内に蠢く。
セフィロスは体を強張らせ、大きく目を見開いた。ゆっくりと抜き差しを繰り返される度に、下半身を言い知れぬものが走る。セフィロスの口から、いつしか甘い喘ぎが上がっていた。

「そろそろいいか・・」
十分に少年が反応した事を見届け、男はそれを抜いた。重い音をたて、オブジェは銀の皿に投げ捨てられる。
禁裏を犯していたものが取り除かれ、セフィロスは安堵の吐息を漏らした。その様子に満足そうな笑みを浮かべながら、プレジデントは再度彼の薔薇色の蕾に潤滑剤を塗り込んだ。
「今度は少しきついかな・・」
ほっとして力の抜けた体を押し開き、また銀色の物体が進められる。
先ほどのものよりももう一回り大きな物体をあてがわれた蕾は、しかし柔らかく徐々にそれを呑み込んでいった。
「く・・あぁっ・・!」
それでもやはりその体には過酷だったのか、それは途中で押しとどめられた。セフィロスは苦しげに眉をひそめ、荒くせわしない息を吐いている。固く閉じた目に、薄く涙が光っていた。
「しょうがないな・・もっと体を楽にしなさい。」
男はセフィロスの冷たい腰を持ち上げ、厚い手の平をあてた。男の高い体温が少年の腰を温め、緊張を少しだけ緩和する。再び侵入が始まって、セフィロスは泣声を上げた。
「あ・・あぁ・・」
「美しいよ・・君は・・」
更に強い刺激に肌を薄い紅色に染め、切ない喘ぎを上げ続けるセフィロスの喉元に、男は触れるような口付けを送った。薄い耳に、呪詛が吹き込まれる。
「若い女というのも捨て難いが・・私はね、ティーンエイジの少年の持つ危うさと繊細さを愛しているんだよ。」
事実、彼の嗜好はとどまるところを知らなかった。育成中のソルジャー・タークスから始まり、遂には彼自身の子供であるルーファウスにまでその毒牙は及びつつあった。
「いつか・・君と、私の息子が絡んでいる姿が見たいものだね・・ルーファウスは実に私好みに育ってくれている。あれは非常に繊細で、美しい。母親に似て精神的には多少不安定なようだが。」
さも楽しげに自慢の息子を紹介する父親といった風情で男は語った。
「後五年もすれば君の相手にもなるだろう・・もっとも、それを一番楽しみにしているのは私かも知れないがね・・」
男の最後の笑いはセフィロスには聞こえなかった。それどころではなかった。あれほど苦しかったはずなのに、徐々に体は慣れていくものらしく、また下半身にヘビがまとわりつくような感覚が戻ってきていた。体内で何かが膨張するような圧迫感が彼の理性を奪い取り、やがて彼ははじめてその幼い精を散らした。

「おやおや・・もういってしまったのか・・?」
セフィロスの放った後を柔らかなティッシュで拭き取ってやりながら、男は笑っていた。
「今日はもう限界だろうが・・こうやって少しずつ慣らしていけばじきに私を受け入れられるようになるさ。そうして、それなしでは生きていけない体になる・・楽しみだね・・君がねだる様子はさぞや美しいものだろう・・」
男がどこかで何かを呟いている。
もう、何も考えたくなかった。誰にも触られたくなかった。セフィロスは目を閉じ、その意識を暗い闇へと落とし込んでいった。


「やっと目が覚めたか・・」
「・・」
セフィロスが三度目に目を覚ましたところ。それは懐かしい薬品の匂いがする、宝条の研究室のベッドの上だった。自分の体には白いシーツがかけられ、傍らには見慣れた白衣の人間が立っていた。
「博士・・」
細く声をかけると、宝条はセフィロスの顔を覗き込む様にしてかがんだ。広い額にかかる黒髪が心なしか汗ばんでいるようにも見える。
「どうも、金に目の眩んだ馬鹿どもが、私の隙を突いてお前をあの獣に売り飛ばしたようだ。災難だったな。これからはお前の保身について多少考えねばならないが・・しかし、つまらぬことを教え込もうとしたものだ・・まったく・・」
銀縁眼鏡の下から漏れる鋭い眼光がセフィロスの体を調べている。細すぎる手首を取り上げ、関節を幾度か動かしてみてはその具合を調べる。その冷たい指先が、今は妙に気持ちよかった。
「指を動かしてみろ。まだ制御の影響が残っているだろうが。」
「……」
セフィロスは言われたままにそっと指先を動かしてみる。まだ重い感じは残っているが、普段通りに動くようである。それを確かめ、宝条はシーツの上にその手を戻した。
「・・なんとか大丈夫だな。」
「僕は・・」
何か言わなければならない事があるはずなのだが、セフィロスは途中から言葉が喉にからまってうまく伝えられなかった。言葉を捜して逡巡している少年を、宝条の義務的な声が遮った。
「話は後だ。多少検査せねばならぬことはあるが、とりあえずしばらくは眠れ。」
彼の言葉はいつも命令だった。セフィロスは言葉を捜す事をやめ、おとなしく肯いた。
「・・あの・・宝条博士・・」
「何だ?」
「僕が寝付くまで・・ここにいて下さいませんか・・」
「・・ここはもともと私の研究室だが。」
「そうではなくて・・」
自分の側に、体温の感じられるほどの場所にいて欲しいと、セフィロスはいいかけてやめた。自分はどうしてこんなことを言うつもりになったのかわからなかった。
そんな自分が妙に恥ずかしかった。
「大丈夫だ。私はここにいる。もう、むざむざと二度も攫われるようなことはさせない。だから安心して眠れ。」
「はい・・」
宝条は傍らに引きずってきたガスチェアに足を組んで座り、膝においた厚いレポートを片手でめくり始めた。もう一方の手はセフィロスの枕元に軽くおいている。少年はおずおずとその手に自分の手を重ねてみた。それは振り落とされるでもなく、まるでそれがもともとは一つだったかのようにぴたりと重なっていた。
「あの・・」
「まだ何かあるのか?」
そっけない返事が返ってきた。宝条は既にレポートに没頭しかけていた。ページをめくる速さが徐々に早くなっていく。
「・・あの・・怒って・・いますか・・?」
「・・?あぁ、お前を攫った奴等にはな。あれは不可抗力だったのだから、お前に対して怒ってみても始まらん。」
「よかった・・」
ほっとしたように言うセフィロスのほうを見ようともせず、宝条の言葉は続けられた。
「いいか、お前にはそんなことを気にしている暇はない。お前は神なんだ。愚かな人間どものくだらん欲望に付き合うことはない。」
「はい・・博士・・」

それでも、自分を大切にしてくれている人がいる。それだけで今のセフィロスには十分だった。
節だけの目立つ骨張った手にそっと自分の白い手を軽く絡めながら、セフィロスはじきに夢も見ない、本物の眠りに落ちていった。

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