山?落ち?意味?


投稿者 瀬尾さん 日時 1997 年 9 月 08 日 13:23:51:

フォルダ見てたら出てきたので送ります。
ものすごい駄文です。今読み返しても、もう少し書きようがあるだろうと思うくらいの駄文です。しかしなんだか書き直しようがないし、ほっとくとなんとなく気持ちが片付かないので送ってしまいます。ごめんなさい。

山?落ち?意味?全然ないんですけど(笑)



外ではさんさんとメテオが輝くあるのどかな午後。何もかもはしょってここは神羅ビル某所宝条の実験室。クラウド達が侵入した隙に乗じて実験データを漁る三人の姿があった。

「おーい、何か見つかったかな、と?」
端末の周囲に散らばるディスクに片っ端から目を通しながらレノが聞いた。その声に、本棚のデータファイルをばさばさと開いていたイリーナが顔を上げる。
「いいえまだです。うーん、ここが一番金目のものがあると思ったんですけどねー。開発中の新薬とか、珍しい生物とか・・意外にないかも・・」
「おい・・レノ・・イリーナ(汗)」
実験室を遠慮なく引っ掻き回している二人を、ルードはおろおろと遠巻き見守りながら声をかけた。
「なんだな、と?」
「その・・人の持ち物勝手にいじると・・(汗)」
「これは正当な報酬なんだから別に遠慮する事無いんだな、と。大体、よぉく考えたら俺たちは退職金もらってないんだぞ、と・・」
「そーですよぉ、まったく・・危険な職場なんだから退職金くらいがっぽりもらわないとやってられませんよねー。なのに、誰ですか、「あんたは好きだが、あんたのやり方にはついていけないんだぞ、と」なんて言って大見得きったのは。言うのは勝手ですが、退職金もらってからにして欲しかったです。」
ちりちりとイリーナの視線がレノに突き刺さる。
「・・男にはかっこつけなきゃいけない時があるんだぞ、と・・」
「だったらせめて他人を巻き込まないで下さい。」
「・・でも、その時にイリーナも賛成したぞ、と?」
「あの状況で「私はやめません」っていえると思いますか!?」
「ごもっとも・・」
レノはぽりぽりと頭を掻いた。
「・・だからこーやって罪滅ぼしに空き巣まがいのことをしてんだから、あんまりいぢめないでほしいんだぞ、と・・」
「でもそれでふつー、また私にまで手伝わせますぅ?」
「・・三人寄れば千手観音の知恵というんだぞ、と。」
「それ・・違うと思いますが・・」
正しくは文殊、である。
「・・ま・・まぁ、多分似たよーなモノなんだな、と・・とりあえず人手がおおけりゃいいということなんだぞ、と。」
「本当ですかぁ?・・ん?本棚の壁になんかスイッチがありますよ?」
「おっ、そいつはきっとお宝が隠してあるんだぞ♪、イリーナでかしたぞ、押してみるんだぞ、と。」
「はいはい♪」
嬉々としてスイッチを押すイリーナ。音もなく本棚が沈んで行き、新たなる部屋が出現した。

「よっしゃあ♪見込み通りだぞ、と♪」
「やったぁ、なんかすんごいものが隠されてそーですよ♪」
「極秘ファイルか、はたまた人外生物か・・まってろお宝さぁいくぞ、と♪」
○探検隊のノリではしゃいでるレノ。後につくイリーナがすかさず念を押す。
「今更なんですけど怪しいモンスターとか出てきませんよね。」
「・・ま、俺達ならだいじょーぶだろ、と。」
「いい加減ですね・・私は嫁入り前の体に傷がついたら困るんですけど。ま、その時は守ってくださいね♪」
「・・(ぼそっ)俺達よりもHP多いくせに・・」
「なぁんかおっしゃいましたァ♪?」
「い、いや、オンナってのは現実的なんだぞ、と・・」
それでもとりあえずにこにこしながらそこに入った三人が見たものは・・

「なんだ・・こりゃ・・(汗)」
レノは一瞬言葉を失った。そこには想像通り、いかにも秘密部屋といった様子で立ち並ぶ培養漕があった。しかし・・問題はその中身だった。
「これ・・し・・しゃちょー?」
レノの眼にまず飛び込んできたのは、ルーファウスだった。勿論全裸で、うつろな微笑みを浮かべながらこちらを見ている。
「れ・・れの先輩・・あ・・あれ(汗)」
今度はイリーナの指差す方向を見れば、ルーファウスの他にもクラウド、セフィロス、ヴィンセントとまさに同人娘がよだを垂らすようなラインナップ(いや失礼)で並んでいる。
「なんつーおいしい、いや、無節操な・・しかし一体どーして・・(汗汗)」
「これ・・ロボットですか?」
「いや・・多分、クローン、だぞ、と・・」
「クローン・・ってあの細胞から作る?」
「あぁ・・おそらくは(汗)・・」
こんこんとルーファウスクローンの水槽を叩くレノ。水中のルーファウスはゆらゆらと培養液に身体を預けながら、本体が見たら激怒するような色っぽい仕種でレノに流し目を送っている。本体よりもこちらのほうがなんぼか可愛いかもしれない。
その様子をしげしげと眺めながら、レノはぽつりと呟いた。
「ふむ・・なるほど、意思はないようだぞ・・と・・。」
「ってことは・・ここにいるのはただのお人形ってことですか?」
「多分、そーなんだぞ、と。顔だけおんなじだが、中身は赤ん坊らしい。まったく、宝条もおいしい事をしてくれるんだぞ、と。」
レノのその言葉を聞いて、イリーナがにんまり笑った。
「じゃ、これもらってっていいんですね?(嬉)」
「え?・・もってってどーするつもりだぞ、と?」
「そりゃもう、原寸大ぱぺちゃん(注、デッサン人形)にして友人にレンタルしようかなっと・・(にんまり)」
商売上手の血が騒ぐ。彼女自身にはそーいう趣味はないが、こういうことに大金を費やす友達は星の数ほど持っていたりするのである。彼女の眼前を札束がはためく。普段こそはツォン×ルーの現場写真をくすねてこいだのイベント手伝いをせよだのと小うるさかったが、今回こそは、あぁ、彼女たちと友達でよかった、と実感していた(笑)
「・・成る程・・そーいう使い方をするか、と(汗)あ、んじゃ俺も一体欲しいんだぞ、と。」
「レノ先輩は何に使うんですか?」
「んーな野暮なこと聞かないで欲しいんだな、と♪」
「・・まぁ、人の嗜好に口は挟みませんが・・じゃ、とっとと分配しましょうか。」
「俺、しゃちょーね♪」
すかさずルーファウスに唾つけるレノ。
「いいんですか?本体に散々苦労させられたくせに。」
「いんや。あれは確かにそうだが、性格「さえ」良ければはとてもとても可愛いんだぞ、と♪」
「その性格がネックだと思いますよ。なんせ捻じ曲がってこんぐらがってワープしてまた繋がってますからねぇ、あの人。」
「イリーナ・・好きなだけ言うなぁ、と・・(汗)」
「だってー、私のツォンさんを一人占めにして(怒)」
「ま・・確かにそーだが・・だいじょーぶだろ、あのしゃちょーでも、まさか生まれた時からあの性格ってことはないと思うんだぞ、と・・」
「でも、我が侭が遺伝的なものだったらどうします?」
「・・・・・・・・・(汗)・・それは後で考えるとして・・イリーナは誰にするんだな、と?」
「そうですねー・・じゃあ・・私、セフィロスとクラウドがいいな♪今売れ筋らしいですし♪♪二体あれば、あーんなことや、こーんなことも出来るでしょ?」
「あーんなことって・・・(汗)」
その二体に何をさせるんだか、と言いかけた言葉を飲み込み、レノはとりあえずコントロールパネルをぴこぴこといじくってコピー達を培養漕から出した。ぬるりとした液で濡れたコピー達は不思議そうに自分の体を見ている。まったくおいしい光景である(死)
「ところでルード、俺たちゃそーいうことだが、お前はどーす・・る?(絶句)」
ふと相棒のほうを向いたレノは、途中で言葉を失った。
ルードは濡れ濡れ全裸の黒髪赤眼美人に抱きつかれ、固まっていた・・。
「そうか・・ルード先輩黒髪ロンゲ(もはや死語)好きだから・・(意味深)」
イリーナがゴンガガでの一件を思い出したように呟いた。
「・・ルードは・・そいつで文句無しだな、と?」
「・・」
顔をゆでだこのように真っ赤にしてルードはおもいっっきり肯いた。

「まぁこれで分配もうまく行ったようだし・・ずらかるか、と・・」
「そーですね。有意義な一日でした♪」
「・・・・・・・」
「何か喋れ、ルード。」
「まじに口下手ですね、ルード先輩・・」
手前勝手な事を言いながら、いずれもしっかりと自分のお気に入りを抱かえて三人のタークスは姿を消した。それから彼らがどうなったのか、それは開発者も知らない・・(笑)

やけっぱちにおしまい。

[小説リユニオン「改」トップへ]