お子様ヴィン(1)


投稿者 美流 日時 1997 年 9 月 07 日 20:51:35:

こんにちわ、毎度お騒がせの美流です。

あの、かっこいいヴィンセントは出てこないんで。
あしからず・・・。


「・・・ん・・・」
ヴィンセントは目を覚ました。
それだけで何も気づかなければしあわせだったのに(?)
「・・・?」
ヴィンセントは自分の視線が妙に低いのに気づいた。
身長180センチ以上の彼がテーブルと同じ位置に視線があるのはどうもおかしいそこに誰かが入ってきた。
「おい、ヴィン・・・」
シドだ。
だがシドは呆然とこちらを見ている。
「・・・シド・・・?」
ヴィンセントは問い掛けた。しかし、いつもと違い、なぜか声が高い。
「お前・・・」
シドが近づいてきた。元タークスの直感というやつか、妙に寒気がした。
「シ、シド・・・?」
「気安く初対面の人間と口をきくなこらぁ!!!」
シドが怒鳴った。
ヴィンセントは訳も分からずただ呆然としている。
「くそう、昨日の女だな!!!ヴィンセントの孫かなんかか!!!」
「あ、あの・・・シド?」
「気安く名前を呼ぶなといってんだこのガキが!!!」
ガキ。つまりは子供。
ヴィンセントは何気なく部屋の隅にある鏡を見た。
・・・。
ヴィンセントはルクレッツィアがわら人形を持っていたときと同じようなショックを受けた。
そこにいたのは、12さい、いや10歳ていどの少年だったのである。

「あのう、こう言わなければ信じていただけられないと思いまして言うんですが・・・」
ヴィンセントはボソっと言った。小さな子供の割に礼儀正しいのでとりあえず話は聞くことにした一同。
ここはニブルヘイムの宿。
古代種の神殿に行くちょっと・・・。2ヶ月ていど前のころである。
昨夜、ヴィンセントは宿に着くなり部屋に閉じこもってしまった。
そして、今朝見れば少年がポツリ。
レッド13に酒を飲ませていいか、という議題の次に重要な会議をとりあえずしていた。
「なんだ?」
クラウドが言った。昨夜何があったか知らないが・・・。
多少クマができてる。
「どうせ信じてくださらないでしょうが・・・」
はぁー、と少年がため息をつく。
「私、ヴィンセント・ヴァレンタイン本人なんです・・・」
その時、エアリスがロッドを手にとり、多少ニヤリと笑った・・・。

・・・次回へ続く!
呼んでくださった方には何がなんでも感謝しちゃったりして。
さーて、お友達にみせてあげなくちゃあねぇ。
たのしみにしてたんですものねぇ。

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