FF美女と野獣


投稿者 チープサイド 日時 1997 年 9 月 05 日 18:09:25:

うー、これ書いててナナキがうらやましくなった…
なんとなくナナキ×エアリス、どっぷりとナナキ×エアリス。
ナナキがエアリスをぺろぺろなめてるよー!
訳わからん前文。


「いい天気だね!ナナキ。」
「うん、気持ちいい天気だね。」
エアリスとナナキが、草原を散歩している。どこまでも青空が広がり、地面には青々とした若草が広がっている。
「こーんなにいい天気、久しぶり!」
エアリスが空を見上げる。これまで、雨が降ったり曇りだったりと、うんざりする天気ばかりだった。
「オイラ、やっぱり晴れてないと元気が出ないや。」
ナナキがぶんぶんしっぽを振りまわす。実際、雨や曇りの日には、ナナキはあまり元気がない。つまらなそうに、じっとしている。
「ナナキ、晴れてる日が、大好きだもんね。」
そう言いながら、エアリスは草原に座る。
「オイラに寄りかかりなよ。」
ナナキがエアリスの後ろに伏せる。エアリスのちょうどいい背もたれになるように。
じゃあ、とエアリスがナナキの腰の方に、もたれ掛かる。ナナキが、エアリスの顔のそばまで自分の顔を近づけた。
「ナナキの毛って、ふわふわしてて、とっても気持ちいい。」
エアリスがナナキの頭をなでる。意外とナナキの毛は柔らかく、そして暖かい。体をくっつけると、柔らかい毛の下から暖かい体温が伝わってくる。
「エアリスも、とっても暖かいよ。」
そういってナナキが、エアリスの顔をペロンとなめる。
「くすぐったいよ、ナナキ。」
エアリスが笑いながら言う。ナナキは何度も何度も、エアリスの顔を犬のようにぺろぺろとなめる。
「もう、ナナキったら。」
ちょっと怒ったような顔をすると、ナナキは怒られた子供のような、ばつの悪そうな顔をして、なめるのをやめた。
それがおかしくて、エアリスは思わず笑ってしまう。それにつられて、ナナキも笑顔になってしまう。
 そっと手を伸ばして、エアリスはナナキの鼻をなでた。ナナキが抗議するような顔をしたが、優しく笑うエアリスの顔を見て、されるがままになっている。
ナナキは鼻をなでられると、自分が子供扱いされてるような気がして嫌だったが、なぜかエアリスにはそれが言えなかった。
それどころか、最近、何もすることがないときなど、エアリスに鼻をなでてもらいたいとまで思うようになっていた。
今みたいに、優しい笑顔で鼻をなでられると、ナナキはとても幸せな気持ちになってしまうのだった。
「エアリス、オイラ、エアリスのことが大好きだよ。」
ナナキが言う。
「私もだよ。ナナキ、だあいすき!」
とびっきりの笑顔で、エアリスが言う。まるで光をはなっているような笑顔。ほとんどくっつきそうな位まで、エアリスはナナキに顔を近づけ、首回りを両手でなでる。
おもわず、ナナキはまたエアリスの頬を、ペロンとなめてしまう。
だが、それを気にする様子もなく、エアリスはナナキの首にぎゅーっと抱きついて、柔らかい毛に顔をうずめる。
甘えるように、喉を鳴らして、ナナキはエアリスの頬に自分の顔を擦り付ける。
そして顔を離すと、エアリスの白い首を、ナナキはぺろぺろとなめた。
「オイラ、今、とっても幸せだなあ。」
ポツリとナナキがつぶやく。首回りの毛をつかんだまま、エアリスが顔を離す。
「私、ちょっと眠くなっちゃった。」
あくびをしながらエアリスが言うと、ナナキを枕にするように、エアリスは体をずらす。顔をナナキに向けたまま、右手を延ばして、ナナキの鼻をなで始める。
エアリスはほとんど目を閉じて、ゆっくりとナナキをなでている。気持ち良さそうにナナキが目を細める。
しだいにその手がゆっくりになっていって、とうとう動かなくなり、代わりにエアリスの静かな、すうすうという寝息が聞こえてきた。
「あれ、エアリス、寝ちゃったの?」
ナナキが問いかけても、エアリスは返事をせずに、寝息を立てている。その気持ち良さそうな寝顔を見て、ナナキも急に眠くなって来た。大きなあくびをする。
「お休み、エアリス…。夢の世界でも、オイラと一緒にいてね…。」
ナナキはそうっと頭を伏せると、次にはもう寝息を立てて静かに眠っていた。


どうでした?


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