ディズニーネタ第4弾


投稿者 あぐり 日時 1997 年 9 月 05 日 02:18:28:

 さて、ご好評につき(どこがじゃー!)行きたいと存じます、「くさったディズニー・ネタ・シリーズ第4弾」>
 次なるは「ポカホンタス」。実は歴代一好きな作品(“ヘラクレス”見たんでちょっと第一位が危ないのデスが)だったりします。歴代35作品中、唯一史実をテーマにしてる作品・・・です。
 どこがいいってね、音楽がいいんですよ・・・って、ディズニーはどれもこれもみんなそうですけどね。
 私の小説も、一見くさってて、実はどれもこれもみいんなくさってる。おんなじね☆・・・って全然違う。
 今回もまたまたセフィ様ヒロイン、ルー様ヴィランです。許せないぞって言う方は、ここでお引き返しください。




 1607年。
 新大陸アメリカ征服の野望に燃えるヴァージニア・カンパニーの船、スーザン・コンスタント号がロンドンを出航しました。乗組員は、どれも新大陸で「ひと山当ててやろう」という開拓者たち。そして新しいヴァージニア提督ルーファウスは、何としても黄金を掘り当てて、イングランド宮廷の実力者になってやろうとたくらんでしました。
 そしてもう一人。
 探検家として名高いキャプテン・クラウド・ストライフ。金髪とブルーアイの美しい彼は、乗組員たちのあこがれの的でした。


 同じころ、ヴァージニアには、自然と調和して暮らすネイティヴ・アメリカン、パウアタン族がいました。
「おや、セフィロスはどこへ行ったのだね」
 マサウォメック族との闘いに勝利して、村へ戻ったパウアタン酋長(as宝条)が尋ねます。
「あなたもご存じのはず。セフィロスは彼の母親とおなじ魂を持っている。気ままな風のように、どこまででも行ってしまいます」
 どこまででも行くか否かは別として、とにかく、セフィロスは気まま(ワガママ?)でした。
 今日も、父親から勧められた縁談を、「ぽーん」とけっとばしてしまいました。
「何が気に入らないんだね、セフィロス・・・ヴィンセントは村一番の勇者なのだぞ」
「だって彼は、生真面目すぎる。クラくて好みではない
 川の流れに従うように、父親の勧める相手と結婚して平穏に生きる・・・そんなことはまっぴらなセフィロスでした。
 そんな彼の相談相手は、数百年を生きた柳の精、グランドマザー・ウィロー(asジェノバ)でした。
「かわいいセフィ、今日は何の相談に来たのだね?」
「実は、夢を見たのだ」
「夢?」
「そう、くるくると回る矢の夢・・・なにかすてきな夢の訪れを告げているような気がしてならないのだ・・・」
「・・・わが子よ、心の声に耳をすましてごらん。そうすればきっと真実が聞こえてくるよ」
 グランドマザー・ウィローのアドバイスにしたがって、木に登ったセフィロスは、奇妙な、大きな雲を目にします。
 それは、巨大なスーザン・コンスタント号の帆でした。


 船から降りてきた奇妙な人間たち・・・とりわけ、一人でどんどん森の奥へ奥へと進んでいくクラウドに魅せられてしまったセフィロスは、そっと彼の後をつけます。
 でもクラウドも、すぐに尾行者に気づきました。・・・滝の裏に隠れ、セフィロスを待ち伏せるクラウド。
「!」
 セフィロスのバックを取ったクラウドは、剣を構えて滝からおどり出ました。驚いて振り返るセフィロス。
 二人の目が、合いました。
 なんという美しさ・・・。
 二人は、一瞬で、互いが互いの求めていた運命の相手であることに気づきました。


(ここはアラン・メンケン作曲の「カラー・オヴ・ザ・ウィンド」をかけながら読んでください)
(・・・そして描写は自主規制☆ ××××の×!なシーンです・・・ってうそうそ)


「・・・もう、行かなければ」
 セフィロスは身体を起こしました。
 うっとりとしていたクラウドは、
「え、もう?」
「戦いの太鼓が鳴っている・・・村で何かあったらしい」
「次はいつ会えるの?・・・いつ抱いてくれるの?」
「・・・わからん」
 風のように去っていったセフィロスを、クラウドは、ため息をつきながら見送るのでした。


 村に戻ったセフィロスを待っていたのは、入植者たちを追い払おうとして負傷した仲間、そして怒りに燃える父でした。
「戦いだ!彼らを追い払うのだ!」
「・・・父さん!」
 セフィロスは酋長に追いすがります。
「もし、彼らと話し合うことができたら、戦いをやめてくれるか?(クラウドにもしものことがあったら☆)」
「・・・息子よ、それは無理な相談だ」
 何とかして戦いをやめさせたい。
 いつになく使命に燃えたセフィロスは、クラウドを求めて、グランドマザー・ウィローのもとに走ります。
 クラウドもセフィロスと会うために、そこに来ていました。
「セフィ!すぐに仲間に知らせて!・・・戦いの準備が始まろうとしてるんだ。逃げて・・・!」
「いや、駄目だ。こちらも戦いの準備をしている・・・クラウド、いっしょに来て、私の仲間たちと話し合ってくれないか?入植者にも、オマエのような(可愛い)人間がいるのだとわかれば、きっと戦いをやめてくれるはず」
「駄目だよ、俺一人じゃ・・・!」
 そのとき、グランドマザー・ウィローが、自分の葉の先を、泉水にそっと触れました。・・・そこから波紋が広がって・・・小さかった波紋はつぎつぎと大きくなり、広がって行きます。
「・・・見たかね、若者よ。最初は小さな波紋でも、やがては大きく広がる。・・・でも誰かが始めなければ、永遠に波紋は起こらない」
「・・・わかったよ、おばあさん。セフィロス、あんたのお父さんに会おう」
「クラウド」
 セフィロスは喜びのあまり、クラウドを押し倒しました。(何をやってるんだか・・・☆)


 が、そのありさまを、セフィロスに恋する(・・・おい)ヴィンセントが目撃していたのです。
 嫉妬に狂い、変身してクラウドにつかみかかるヴィンセント。その時銃声が響き、ヴィンセントは倒れました。
 撃ったのは、入植者のひとり、クラウドにあこがれていたトーマス(as・・・ビックスでもウェッジでも誰でも好きな人をあてはめて・・・)でした。
「逃げろ、トーマス!」
 クラウドはトーマスを逃がし、かわりに、駆けつけてきたパウアタン族に捕らえられてしまいました。


 テントに縛りつけられ、明日の朝には処刑されることになったクラウド。セフィロスはテントに彼を見舞います。
「お前と出会わなければ、こんなことにはならなかったのに・・・」
「セフィロス、俺を見て・・・。たとえ明日死んでも、あなたを知らないまま百年生きるよりずっとましだ」
「クラウド」
「どんなことがあったとしても、俺の魂はあなたのそばにいる・・・永遠に」
「クラウド☆」
 何をやってるんだか・・・。
 入植者たちもパウアタン族も、朝には戦いを始めるつもりで、戦いのドラムを鳴らしています。
 セフィロスはなすすべもなく、グランドマザー・ウィローのもとへやって来ました。
「どうすればよいのか、何もわからない・・・」
「しっかりおし、わが子よ」
 うなだれるセフィロスの目に、ふと、クラウドの持っていたコンパスがとまります。
 コンパス・・・ぐるぐる回る矢。
 セフィロスの目が輝きました。
「夢が示していたのはこれだ・・・!やはりクラウドは、わたしの運命の相手だったのだ・・・!」


 夜が明けました。いよいよ戦いが始まろうとしています。
 戦いの血祭りに、処刑台に引き出されたクラウド。原住民たちをみな殺しにして黄金を奪うつもりだったルーファウスたちも、それを見てさすがにぎょっとしました。
 酋長の振り上げたこん棒が、クラウドの頭を打ち砕こうとしたとき、セフィロスが飛び込んできて、身を挺してクラウドをかばいました。
「やめろ!」
「・・・どけ、息子よ!」
「いやだ!私は・・・彼を愛している」


 命を賭けたセフィロスの訴えに感動した原住民も入植者も、武器をおろしました。
 おさまらないのはルーファウス。彼は何としても原住民をやっつけてしまいたかったのです。
「誰も撃たぬなら、このわたしが・・・」
 酋長を狙ったルーファウスに気づいたクラウドは、身をもって酋長をかばいました。


 負傷したクラウドは、イングランドへ帰って手当てを受けることになりました。
 セフィロスは哀しみながらも、戦いをやめさせるため、この地にとどまることを決意します。
「いっしょに来てはくれないんだね、セフィ・・・」
「・・・たとえ私の身に何が起きても、私の魂はお前のそばにいる・・・永遠に」


 出航していくスーザン・コンスタント号を、セフィロスは、崖の上に立って、いつまでも、いつまでも見送っていたのでした・・・。




 ・・・ここでディズニー・アニメは終わっていますが☆
 この後、史実では・・・、あくまでクラウドを追いたかったセフィロスは、別の入植者のオトコをたらしこみ、結婚して、強引にイングランドへ渡り、強引にクラウドと再会を果たしてしまう☆らしいです(はんぶん嘘、はんぶん本当)。


 やはり駄作・・・ですね。せのお先生には遠く届かない(T。T)・・・。
 ちなみにクラウドのやったキャプテン・ジョン・スミスの声優さんは、あのメル・ギブソンです☆ 大ファン。(ノートルダム・・・でセフィのやったエズメラルダはデミ・ムーアです。なかなか豪華キャストです)
 こんなんでも、読んでくださった貴女には感謝・・・です。
 さあて、次は何をやろうかな・・・(←懲りてない)。


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