鋼鉄の箱入りおぼっちゃま


投稿者 せのおさん 日時 1997 年 9 月 04 日 23:20:17:

こんにちは、瀬尾です♪
昨日、弟が買ってきたジャンプに「USAFF7の日本語版が出る」という話があったんですが・・皆様ご存知でしょうねぇ。多分・・(ネット見てないんで・・・)
少しムービーやイベントが追加されているようなので買おうかなとも思うんですが・・大元はおんなじですもんねー。(弟はエアリスが生き返るなら買ってあげると言ってました・汗)
どうしようかなぁ・・・・買うに値するものなのでしょうか・・・

それでは♪


ついでなんでつまんないものを添えつけてしまおう・・・安藤様、お願いしますー♪



タイトル「鋼鉄の箱入りおぼっちゃま」

初書き♪60分一本勝負。
ラムザが髪を切ったわけ♪・・よく見ると途中で髪が短くなっているんですよね、彼・・それで思い付きました。
実はFFTやってないので詳細はよくわからないんですが・・(笑)
苦情お問い合わせは
sff091@vine-i.dwc.doshisha.ac.jp
まで。


ある日ある時ある宿屋。(またしてもはしょるはしょる。)ムスタディオは自分の部屋でとんてんかんと工具の手入れをしていた。(愛が無ければ描写も所詮はこんなもの・・)

そこへラムザ登場。ドア陰からちょこんと頭を出してムスタディオの様子をうかがっている。ムスタディオ、顔を上げてそれに気づく。
「・・ラムザ・・どした?」
「あのね、その・・」
もじもじと人差し指を擦り合わせているラムザ。
「なんだよ、はっきり言えよ。」
「あのー、ムスタディオ、こんなこと頼んで何なんだけど、一緒にお風呂はいってくれないかなー。」
ムスタディオ驚愕。思わずハンマーを取り落としそうになり、慌てて聞き直す。
「・・ふ・・風呂?・・」
「うん・・やっぱ、迷惑?」
「いや・・別にいいけど・・また唐突に(汗)」
「髪洗いたいんだけど・・一人じゃうまく洗えなくて・・・」
「・・まさかお前、今までその髪人に洗ってもらってたのか?(汗)」
「うん。」
こくこくと肯く度に繊細な金色の髪が揺れる。確かにそれはこの無頓着なラムザの手に余る程に良く手入れされていた。
「家にいると誰かが手伝ってくれるんだけど・・旅に出てからはそうもいかなくて・・」
ラムザはうつむいて、ぶつぶつと言い訳している。その仕種が妙に幼げに見えて、ムスタディオはため息を吐いた。
「・・ってことは・・今までは誰に洗ってもらっていたんだ?(汗)」
「兄さん達とか。たまにディリータも・・」
「・・(冷汗)・・」
一緒にお風呂・・一緒にお風呂・・言葉が走馬灯のようにムスタディオの頭を駆け巡る。
そこでついでによからぬ想像をして赤面する純真な(笑)機工師くん。彼の頭のなかでは、ああんでいゃあんな黒マテメール級の妄想がめくるめく。
それがどんどんエスカレートしてついに脳みそ沸騰して暴走を始めようとした時、彼の顔を心配そうに覗き込むラムザに気がついた。
「ムスタディオ・・大丈夫?顔、赤いよ?」
「いや・・その・・。まさか、お前、さすがに風呂まで一人で入ったこと無い、なんて言わないよな?」
「当たり前だろっ!僕はもう16だよ?ちゃんと2年くらい前から一人で入ってるよっ!」
言い換えれば、14までは親兄弟と入っていたということである。
「って・・お前・・じ・・14まで親と入っていたのか・・?(汗)」
「そうだよ。変?」
「変というか・・なんというか・・(涙)」
ムスタディオはカルチャーギャップでくらくら来そうだった。貴族の世界がそーいうものだろうという噂は聞いていたが、ここまで一般常識からかけ離れているものだとは思っていなかったらしい。それならば確かにラムザの常軌を逸した行動(そこまで言うか)も理解できるよなぁと、彼は一人で肯いた。
しかし、そのついでに、彼の中に妙な保護欲が生まれてしまった。このまま可愛い可愛いラムザをほうっておけばいずれ悪い男に騙されて(こらこら)慰み物にされてしまうかもしれない。
ここで一言言ってやらねば・・
ムスタディオは拳を握り締め、ラムザに一言物申してやろうと決意した。
俺がやらなきゃ誰がやる♪・・それは本当の親切心から来たものであるが、後で思えばそれで後悔することになるとは彼はその時思ってもみなかった。
「あのな、ラムザ・・」
「ん?」
「お前、男の子だろ?」
「当たり前だろ。変なムスタディオ。」
「だったらもー少し自分を大切にしろと言うか・・じゃなくて・・(涙)・・一人前の男になる為にだな、もっと自立したほうが・・」
「そお?」
「・・いつまでも人に頼ってちゃいけないだろ?」
「うん・・わかった。」
「よしよし・・」
「でも、今日は髪洗ってくれるよね?」
(かくっ)
「全然わかってないだろー!?(涙)」
それでも一緒にお風呂、がなんだか嬉しかったりしちゃうムスタディオではあった。


かくして数日後・・
「ラムザ・・その頭は・・(汗)」
「えへ♪切っちゃったー♪」
「切っちゃったー、ってなぁ・・お前・・(汗)」
「だって、ムスタディオが「いつまでも人に頼ってちゃいけないぞ」って言ったから。そーだよね、僕もそろそろ独り立ちしないと♪これで自分で洗えるよ。ムスタディオ、ありがとう。」
「って・・俺が言ったのはそーいう意味では・・(汗)」
「じゃ、どういう意味だったの?」
「いや・・その・・(汗)」
「まぁいいや。で、似合う?えへ♪」
「あ・・あぁ・・(涙)」
「わーい♪」
かくして薮をつついてヘビ出したムスタディオ。確かに彼のおかげでぼんぼんラムザ君は一歩大人に近づいたわけであるが、それによってラムザと一緒にお風呂♪のラブラブシチュエーションは彼の前から永久に逃げていってしまったのである。(まったく余分なことをいいおって・・という誰かの呟きが聞こえてきそうだ。)
悲しいのは、理性が欲望に打ち勝ってしまう自分か、それとも自分の気持ちにぜぇんっぜん気づいてくれないラムザの鋼鉄の感性か。
彼はこの後しばらく自己嫌悪に苛まれていたという(笑)

やまなしおちなしのいい見本・・(完)


ところで・・皆さんお幾つくらいまで家族とお風呂入っていました?
瀬尾は、父親とは12くらいまで入ってたんですけど・・(その間ずーっと親に髪とか洗わせていました。洗ってもらわなくなってからは面倒で髪がどんどん短くなっていきました・笑。ちなみに髪を結うのは中学まで祖母にやってもらってました・苦笑)

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