ディズニーネタ第3弾


投稿者 暴走ライダー「あ」の字 日時 1997 年 9 月 01 日 14:38:10:

 一部のご好評を頂いた「くさったディズニー・ネタ・シリーズ第3弾」(^。^;)は、予告通り最新作「ヘラクレス」と行かせて参ります。
 まだ見てない人はまだ間に合う〜こんな小説読んでるヒマに見て来て下さい〜(でも、読んでもほしいけど・・・ほんね)。
 一部キャラクターは、一人何役でも出てきます。・・・それとあとセフィロス様またヴィランです。許せない方はここで引き返してください・・・。


 (語り・・・チャールトン・ヘストンか森繁久弥のツモリで)
 悠久の昔、古代ギリシャには、神々とヒーローたちがはなばなしく活躍した黄金の時代がありました。
 中でも最大のヒーローが、ハンサムでマッチョなザックス。
 でも、本当のヒーローって一体何なのでしょう・・・。
エアリス(同人の女神その1)「総攻・・・になることカシラ?」
ティファ(同人の女神その2)「逆じゃないかしら。やっぱり皆様に愛される受け子ちゃんがヒーロー・・・だと思う」
ユフィ(同人の女神その3)「でもそれだと“ヒロイン”になっちゃうよねー」
 というわけで、ここからは女神たちの出番。彼女たちの美しく力強いゴスペル・ソングをお楽しみください・・・。


 大昔、地球の始まりは悲惨なものでした。恐ろしいタイタンたち(ガリアンビースト、デスギガス、ヘルマスカー、カオス等々)が地上で大暴れし、 大地は揺れて山は火を噴く毎日。
 そこに登場したのがゼウス(asバレット)という力強い神。サンダガ50連発で彼らをやっつけ、海の底に閉じ込めて、地上に平和をもたらしたのです。
 こうしてオリンポス山の神々の王になったゼウス。やがて彼に、可愛い息子ザックスが誕生しました。歓喜につつまれるオリンポスでしたが・・・。

 
「・・・面白くないな、どうにも・・・」
 地底でアンニュイな生活を送るのは、死者の世界の王セフィロス。美しい銀髪に暗い瞳の神です。
「無能で下劣なやつら・・・彼らが本来わたしのものであるオリンポスを占拠しているのは、どうにも我慢がならん」
 彼は運命の3女神(asまたも三人娘☆)を呼び寄せ、占わせてみます。
「今から18年後、惑星が一列に並ぶとき、貴方は封印されたタイタンを解き放ち、ゼウスを倒すだろう・・・だが、ザックスと戦えば貴方は敗れる」
 それが、女神たちの予言でした。
 野望に燃えるセフィロスは、ザックスの成長を待たずに殺してしまうことを決意しました。
 でも、従者たちの手違いで、ザックスは殺されず、人間となって地上に世界に落とされてしまったのです・・・。


 それから十数年。
 わずかに神の力を残したザックスは、人間の夫婦に拾われて、ゴンガガ村でたくましい青年に成長していました。
 でもあまりに怪力すぎるザックスは、怪物扱いされて、村人たちに忌み嫌われてしまいます。
(CDお持ちの方は、アラン・メンケン作曲の「ゴー・ザ・ディスタンス」・・・藤井フミヤ版でも可・・・を聴きながらお読み下さい)
「どうして俺はみんなと違うんだろう。俺はほんとにこの世界の人間なのかな?・・・きっとどこかに俺を待っててくれる世界があるんじゃないか、そんな気がする・・・」
 ザックスの悩みを見かねた老夫婦は、彼に、「実は、お前は私たちのほんとうの子じゃないんだよ」と真実を告げます。
「お前をひろった時、お前はこの神のしるしの黄金のメダルを身につけていたんだよ」
「そうだったのか!・・・オレは旅に出るよ。ゼウスの神殿を訪ねれば、何かわかるかも知れない!」
 思わずそう叫んだザックスは、老夫婦の悲しげな表情に気づき、はっとします。
「・・・ごめん、父さん、母さん・・・。父さんたちを愛してるよ。でもオレは、自分が何者なのか知りたいんだ・・・」


 旅に出たザックスは、やがてゼウスの神殿にたどりつきます。
 ザックスは巨大なゼウス(=バレット)の像の前にひざまずき(想像したくナイかも)、祈りを捧げます。
「偉大なゼウス様、オレの問いに答えて下さい・・・オレは一体何者なんですか?」
 そのとき、ゼウスの石像が動き出し、ザックスを愛しげに見つめました。
「わが息子、ザックスよ・・・この日を待っていたのだ」
「わが息子?」
「そうとも、お前は神なのだ」
「じゃあ、オレはオリンポスに住めるの?」
「いや、お前はまだ人間だ。神に戻るには、本当のヒーローにならなければならぬ」
「ヒーローになれば神に戻れるんだね?・・・やるよ、父さん!」
 ザックスは希望に顔を輝かせて叫びました。
「その言葉を待っていた。・・・イドラの島へ行き、伝説のヒーロー・コーチのバレット(あれ?)を訪ねるがいい」


 ゼウスから送られたタイニーブロンコに飛び乗って、イドラの島へ飛んできたザックスでしたが、やっと訪ねあてたバレットは、「もう弟子は取らない」と言うのです。
「オレには夢があった。神々がその活躍を愛でて星座にしてくれるようなヒーローを育てること・・・人々がその星座を見上げて“あれがバレットの弟子だ!”と称えるようなヒーローを育てたかったんだ。でも今まで育てた連中はどれもこれもダメだった」
「そんなことないッスよ。オレは本物です!」
 ザックスがゼウスの子であることを知ったバレットは、最後の勝負に賭けてみることにしました。


 それから厳しい修業が続きましたが、ザックスは弱音をはかずにやりとげました。
 やがてさらにたくましい戦士に成長したザックスは、力だめしに、災厄の町ミッドガルへ怪物退治に出かけることにしました。


「きゃあああ!」
 ミッドガルへと向かう旅の途中、ザックスは、美しい少年の悲鳴を耳にし、飛び込んでいきます。
「何をする、放せ!」
「・・・誰が助けてくれなんて頼んだ?」
 背中に大きな剣をしょった金髪の少年は、正体不明の触手にからみつかれながらも、ザックスに助けを求めようとはしません。
「あっちへ行きな、オレは自分で何とかする」
「しかし、キミは危難に立たされているんじゃ・・・」
「確かにそうだが・・・興味ないね」
 それでも少年をほうっておけず、正体不明を追っ払ったザックスは、彼のあまりの美しさにすっかり魅せられてしまいます。
「オレの名はクラウド。いちおう礼は言っておくよ、ワンダーボーイ」
 クラウドは風のように立ち去りました。


 ・・・クラウドが戻るのを出迎えたのは、あの死者の王セフィロス。なんと、クラウドはセフィロスの奴隷だったのです。
「おかえり、クラウド・・・私のクラウド。正体不明を味方につけてこいという任務は果たせたのか?」
「それが失敗しちゃったのサ、ザックスとかいうワンダーボーイのせいで」
「ザックス、ザックスだと・・・何ということだ、ザックスが生きている・・・!」
 とりあえず任務に失敗したクラウドにはおしおき☆をしながら、ザックスをどうやって倒すか、思案をめぐらせるセフィロスでした・・・。


 ミッドガルへとやってきたザックスの前に、ふたたびあのクラウドが現れて頼みました。
「たいへん、町外れの岩山でがけくずれが・・・子どもが下敷きになってるんだ、助けてくれ!」
 ヒーローとしての腕を見せるよいチャンス、と、ザックスは喜び勇んで町はずれへと駆けつけました。
 ところがそんな彼を待っていたのは、恐ろしい怪物ヒドラ。セフィロスの罠だったのです。
 ヒドラは首を切り落としても、切り口から3本の新しい首が生えてくる不死のモンスターです。絶体絶命のザックスに、なぜかクラウドの胸がちくりと痛みました。
「早く逃げろ、ワンダーボーイ・・・!」
 そのすぐそばで、セフィロスが冷たい笑いを浮かべながら見物しています。
 ザックスは知恵と勇気でヒドラを倒しました。町の人々は大喜びでザックスを抱え上げました。
 セフイロスはかんかんですが、そばで見ていたクラウドは、ほっと胸をなでおろすのでした。


エアリス「こうしてザックスは、その日からミッドガルのスーパースターになったの☆」
ティファ「エアー入りシューズ、スポーツドリンクにアクション・フィギュア・・・キャラクターグッズは大人気、ついにはザックス・ショップまでできる騒ぎ」
ユフィ「CM出演とロイヤリティーで、ギリシャ一の大金持ち」
エアリス「追っかけファンも大騒ぎ!」
ティファ「次から次へとセフィロスの放つモンスターをやっつけて、怪物退治は大繁盛☆」
ユフィ「さあ、ザックスは望み通りのヒーローになったんだけど・・・」


「まだオリンポスに戻るのは早い」
 父なるゼウスは、おごそかにそう言いました。
「どうしてだい父さん、オレはこんな有名になったのに!」
「息子よ、有名になることとヒーローになることは違うのだ」
「じゃあどうすればいいんだい?」
 ゼウスは石像に戻りながら言いました。
「それは、おのれの心に聞くがよい・・・」
 ザックスは絶望に沈みました。


 手持ちのモンスターをすべてザックスに倒されたセフィロスは、何とかしなければと悪巧みをめぐらせます。残された時間はあとわずかしかありません。
「あんたの負けだな、セフィロス・・・あんたの投げたカーブは全部ザックスに打たれちまった」
 立ち去りかけたクラウドの手を、セフィロスは掴んで引き留めました。
「まだお前というクセ球が残っていたな・・・どうだクラウド、やつの弱点を探って来てもらえないか?」
「嫌だ、そんなこと!」
「そうしたらお前の刑期を終わらせて、自由の身にしてやろう・・・どうだ?」
 クラウドは泣きくずれました。・・・かつて彼にはヴィンセントという恋人がいました。死にかけた彼の命を救うため、クラウドはセフィロスに魂を(身も☆)売ったのですが、ヴィンセントは心変わりして(シドに?・・・これは作者の煩悩)クラウドを棄ててしまったのです。
 男なんてもうこりごり・・・と思っていたクラウドなのに。なぜかザックスのことが気になってならないのでした・・・。


 クラウドこそがザックスの弱点・・と気づいたセフィロスは、クラウドを人質に、ザックスに取引を持ちかけました。
「クラウドを無事に返してほしかったら、24時間だけ、その怪力を封印しておいてくれないか?」
「な、なんだって?そんなこと・・・!」
「ほう・・・嫌だと言うなら」
「いやっ、セフィロスう・・・☆ああああんっ☆」
 クラウドを見捨てることはできません。
「わかった、クラウドを傷つけないと約束してくれるなら」
「いいとも、クラウドに何かあったら、ただちに力は戻るだろう・・・」
 セフィロスはザックスから力を抜き取り、さらに、「クラウドは私の奴隷だったのだよ」と真実を告げて、高笑いしながら立ち去りました。

 その時、惑星が一列に並んだのでした。
 セフィロスは海底に閉じ込められていたタイタンたち(ガリアンビースト、デスギガス、ヘルマスカー、カオス等々)を封印から解き放ち、「ゼウスを倒せ!」とけしかけます。
 タイタンたちはオリンポスへ駆けつけ、大暴れ。さすがの神々たちもつぎつぎに捕らわれてしまいます。
 

 ミッドガルは、タイタンのひとり(アルテマウェポン)が大暴れして壊滅状態。ひとびとは「ザックスはどうした?!」と泣き叫びます。
 力を失ったザックスは、クラウドの引き留めるのもきかず、タイタンに立ち向かって行きました。
 そしてバレットの激励を受けて、怪力なしでも、知恵の力でタイタンを倒したのでした。
「あぶない、ザックス・・・!」
 そのときクラウドが、ザックスをかばって、倒れてくる柱の下に身を投げ出したのです・・・。
「クラウド!クラウド!」
 ザックスは、必死で柱を持ち上げました。・・・と、怪力がよみがえってきたのです。
「セフィの呪いがとけたんだ。・・・オレがケガしたから」
「クラウド、どうしてこんなことを・・・」
「・・・人は恋をすると頭がおかしくなるものさ・・・」


 クラウドの世話をバレットにまかせて、ザックスはオリンポスへと駆けつけました。
 そして捕らわれかけているゼウスを救い、神々を解放して、タイタンたちを宇宙の果てへと追い払ったのです。
 セフィロスは逃走しながら捨てぜりふを残しました。
「私にも残念賞が残ってるようだ、ザックス・・・クラウドは私のものだ!」


 クラウドがミッドガルへ戻ったとき、クラウドはすでに冷たくなっていたのです。
 ザックスは哀しみに沈みながらも、セフィロスと対決すべく、死者の国へと降りていきました。
 死者の川レテに、クラウドの魂が浮かんでいます。
「いいだろう、ザックス・・・お前がここに替わりに残るというなら、クラウドの魂は返してやろう・・・」
 死者の川へ入れば死んでしまうことを承知のうえで、セフィロスは言いました。
 ザックスは、迷わず川に飛び込みました。
 ところが、ザックスは死にませんでした・・・そのたくましい身体を、神の光がつつんでゆきます。
 死者の川からクラウドの魂を抱き上げて戻ってきたザックスを、セフイロスは畏怖の目で見つめました。
「まさか・・・神に戻ったのか?!」


 クラウドを助けるために身を投げ出したザックスは、真のヒーローとして、神として、オリンポスに迎えられたのです。
「真のヒーローとは、力ではなく、心の強さで決まるのだよ・・・お帰り、ザックス」
 でも、ザックスは、人間として、クラウドとともに地上にとどまる道を選んだのです。


 地上に戻ったザックスとクラウドを、人々は歓喜して迎えました。
 その時、天にひとつの星座が出現しました・・・ザックスの星座が。
「あれは、バレットの弟子だ!」
 人々が叫びました。
 

エアリス「さあみんなで称えよう、星が生まれたよ」
ティファ「さあみんなで祝おう!」
ユフィ「くじけず頑張れば、キミもヒーロー(でも結局受がヒーローだったのか攻だったのか・・・結論、でなかったネ・・・)」

 ・・・ま、いいか。


 なんというか・・・歴代作品の中でもかなりおきにいりなんで、力入ったわりに駄作・・・。
  こんなもんでも、読んでくださった貴女(女性向けに書いてるんですよぅ、男性が読んでるなんて思ったらブレイクできないもん・・・ごめんなさい)に感謝☆


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