瀬尾先生「ルーファウスVSルウ」


投稿者 瀬尾さん 日時 1997 年 8 月 30 日 22:06:03:

ちびルー二度・・「ルーファウスVSルウ」(×、ではないので・・念のため・・笑)



とある昼下がり・・ここはタークスの詰め所・・・多忙な彼らが珍しく勢揃いしていたりする。

イリーナ「いいお天気ですねぇ♪御仕事もちょうど一段落したところだし、お茶にします?」
ツォン「あぁ・・」
レノ「ほんっとーに平和だけどな・・なんか俺、こーいうシチュエーションはやーーーな予感がするんだぞ、と・・」
い「やな予感ですか?うーん・・そーいえば・・・そーですね・・」
つ「・・・・・あいつが何にも考えていないわけはないからな・・(?・謎)」
れ「そうそう。なぁんか考えてるから、平和なんだぞ、と・・・」
い「・・ま・・まぁ、それはほっといて・・とりあえずお茶入れますね♪紅茶でいいですか?」
つ「・・・できればほうじ茶があれば嬉しいんだが・・」
ルード「コーヒー・・」
れ「おちゃけ♪」
い「・・肩こるなぁ・・(ぼそっ)」
ごくっと・飲めば肩♪(なんのCMだかわかった方には景品が・・♪(大嘘))・・イリーナはふぅ・・と大きくため息を吐きながらポットの蓋を摘み上げた。

その途端、何故かポットのなかからぼわぼわぼわんと白い煙が上がり、あたりを包み込んだ。
い「・な、何?(汗)」
れ「はくしゅん!・・イリーナ、何入れたんだぞ、と?!」
い「えーっ?!げほっ、ま・・まだ何にも・・けほっ(汗)」
つ「ごほごほ・・どこかの会社の陰謀か?!」
れ「いや・・これは・・そーでも・・っくしゅん!」

出てきた時と同時に、煙はまた一瞬にしてしゅしゅんと消えた。何がなんだかわからないタークスの皆様。しかし、彼らの真ん中には、なぜかそれまではいなかったはずの小さな男の子が立っていた。

ルウ「また来ちゃったー♪」

い「って・・」
つ「ルウ?!」
るう「うん。だっこー♪」
にぱっと笑って、てけてけてけっとツォンの膝の上に乗るルウ。ツォン、何が何やらわからない。勿論後の三人はもっと事情が分からない。一人ルウだけがツォンにしがみついてご機嫌である。
る「ねぇツォン、また遊園地連れてってね♪」
つ「それはよろしいですが・・どうしてまたここに来たのです?(汗)」
る「別にー。」
しれっとはぐらかすあたり、将来の片鱗をうかがわせるルウ。
る「あ、イリーナお姉ちゃん、それからたこににわとりのおにーちゃんもこんにちはー♪」
れ「ニワトリ・・?」
い「レノ先輩のことじゃないですか・・?じゃルード先輩が、たこ?」
れ「こらぁぁーーーーーーーっ!!誰がニワトリなんだぞーっと?!(怒)」
るう「ニワトリ頭だものー。」
れ「・・がるるるるーーーく・・くそがき・・(怒)」
い「まぁまぁ・・(笑)子供相手に大人げの無い・・」
れ「イリーナ騙されるな!こ、こいつ可愛い顔して中身はしゃちょーとおんなじなんだなーっと!(怒)」

普通の子供のようにイリーナ達と楽しそうに遊ぶ(おちょくってる、ではないのか?)ルウの様子に、ツォンの胸にいゃあな予感が走る。そういえばここしばらくは忙しくてろくに相手もしていなかった。そんな時にルーファウスが何をしでかすか、彼は身に染みて思い知らされている。(のーちょく第・・何話か、自殺なるーちゃん参照)
つ「・・・・ルウが出てきたということは・・もしや、またルーファウス様の御身に何か・・(汗)」
最悪の予感が、ツォンを襲った。その時・・

あっさりと本人登場。

ルーファウス「ツォンいるかい?ちょっと用事が・・」
書類片手にルーファウスがひょっこり顔を出した。
つ「げ・・ルーファウス様・・ご無事だったので?」
るー「・・寝ぼけているのか、君は?」
とりあえずは無事そうなその様子にツォンはほっとしたのもつかの間、すぐにルーファウスの目が自分の膝の上をしっかり占領しているルウに向けられていくのを見て、再びぎくりとする。案の定、ルーファウスはさも不機嫌そうな顔になって低い声で聞いてきた。
る「・・その子供は誰?」
つ「あの・・これはー・・(昔のあんたでしょーが。気づけよ・涙)」
るう「ツォンは僕のこいびとー♪」
思わず口篭もっているツォンの膝の上ですかさずルウが手を挙げて宣言した。これを人の世では言ったモン勝ち、という。ルーファウスの眉がぴくりと上がった。
つ「こ、こら・・(汗)」
るう「だってー♪愛してるもん♪」
慌てて訂正したが、ルウはにこにことまたいらんことを付け加える。ルーファウスの怒りが爆発するのは時間の問題かと思われた。が、・・彼は意外な反応を見せた。
るー「・・まさか・・君にこんな趣味が・・・・そうか・・僕に近づいたのも実はそれが目的で・・」
ツォンがルウから顔を上げてみると、ルーファウスがあとじさっていく。どうも、別の方向に解釈したようである。もっともこの状況ではそれはかなり自然かもしれない。
つ「違いますっ!!」
るー「・・君が・・君がそんな奴だったなんて・・」
つ「だから違うと言っているでしょうーーーーーー!!(でも少し合ってるかも・・)」
目がマジになって逃げ腰になるルーファウス。そりゃそうだろう。人間の好みは別に人それぞれだが、自分がもっとも信頼している人間がショタだったらそれなりに恐い。特に、その人間が自分の育ての親だった場合かなり悲劇というか、喜劇というか・・。
るー「ずっと守ってやるなんて言っといて・・君は僕の体が目当てだったんだな・・君なんか親父と一緒だ・・」
つ「お願いですから私の話を聞いて下さいー(涙)」
るう「ツォンー、ルーファウスなんかほっといてあそぼーよぉ♪」
ツォン、焦りまくって意味の無いジェスチャーまで交えてルーファウスにじりじりと近づこうとするが、ルーファウスは同じ速度でじりじりじりと後じさっていく。
その上ツォンにしがみついたままのルウが意味の無い駄々をこねて、もう状況は泥沼と化していた。

い「ツォンさん・・てこずってますねぇ・・あ、レノ先輩御砂糖どーぞ。」
れ「そりゃ、一人でもてこずってるのが二人に増えたわけだからだぞ、と。えーと、ウイスキーあるかな、と?」
い「仕事中です。そんなもんありません。」
れ「ちぇっ。つまんないんだぞー、と。(ずずずーっ)。あちっ!」
い「あら、大丈夫ですか?」
つ「こらぁーそこ!人事みたいにーーーーのんびり茶など飲んでいるんじゃないっ!(涙)」
れ「だって、人事だぞ、と・・?」
い「・・身から出た錆ですものねぇ・・(しみじみ・・)」
つ「・・ぐっ(汗)しかし私はどうすればよいのか・・(涙)」
れ「ツォンさんツォンさん、何なら俺、一人預かりましょーか、と?」
つ「何?・・それは嬉しいが・・どっちのほうを、だ?」
れ「そりゃ勿論エッチ可能なほうを・・・」
(げしっ)
い「あら、いい音。」
れ「・・ツォンさん・・今・・本気で殴ったぞ、と・・」
つ「・・すまん・・一瞬理性が・・(汗)」

るー「こらそこの三人。僕を差し置いて勝手に話を進めるんじゃない(怒)」

るー「話を元に戻したい。そもそも、君は誰なんだ?僕のツォンにまとわりつくんじゃない!」
るう「僕はるう!るーこそ大人なんだからツォンくらい僕にくれてもいいじゃないか、けち!!」
るー「けちじゃないっ!人には、どうしても譲れない一線があるんだよっ!!だから子供は嫌いなんだ!」
るう「子供じゃないよっ!」
るー「子供だ!物理学的にも心理学的にも行動学的にも、君は十分子供だっ!」
るう「だったらるーだって子供だろっ!いつまでたってもツォンツォンってっ!」
るー「君にいわれたくないねっ!それに僕たちは深い絆でつながっているっ!」
るう「そんなの、ただの肉体関係じゃないかっ!僕があっという間に崩してやるもん!」
るー「やれるものならやってみたまえ。まだ一緒に寝ることこできない子供のくせに!」
るう「ぐ・・い、今は無理だけど後10年もすれば僕は大人になる、でも君は年取るだけじゃないかっ!」
るー「人が気にしてることをーーーーーっ!(怒)いいんだよっ、一緒に年取るんだからっ!!(のーちょくの何話だったか参照・・)今から10年なんて待ってられやしないよっ!大体10年経ったらツォンは44じゃないかっ!」
るう「ふーん、それで44×34ってやるわけ?!そんなの同人ネタにもならないよっ!(ならないとは限らない・笑)」
るー「うるさい!寝るだけが愛ではないんだっ!」
るう「性欲は食欲と並ぶ人間の大きな欲望だよっ!」
るー「そんなものに流されるのは獣だっ!」
るう「やってることは獣と一緒だろっ!」
飛躍する論理と暴走する理論。二人のルーファウスのどっちもどっちな口論は果てしなくどこまでも続くのであった・・

れ「・・子供相手に本気で喧嘩するほうもするほうだけど・・」
い「きっちり反論するあたり、・・流石ですね・・」
れ「俺・・しゃちょーのあの性格がどこから来たか、よーくわかったんだぞ、と・・」
つ「ほう。是非とも教えてもらいたいものだが・・(汗)」
れ「ありゃ生まれつきだ。・・あんた、一生尻に敷かれるぞ、と・・」
つ「・・・・・・」
(終わり)



後日談・・23歳・女性(音声は変えてあります)

♪「あの時、もしも10年後の社長まで出てきたら、ツォンさん絶対狂喜してたと思うんです・・彼・・要するに社長ならなんでもいいんです・・ちょっと変なんです・・そこがいいんですけど。きゃっ♪」


ごめんなさい・・ルーファウスとルウに喧嘩させたかっただけ・・(さくさくさくっ)


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