新羅先生


投稿者 新羅 日時 1997 年 8 月 29 日 13:05:26:

えと、はっきり言って読まない方が身のためです。
何せ小説(こんなものが小説とは言えませんね)書くのがこれで二回目ぐらいかな?
超初心者です。
チープサイド様。ごめんなさい。どうしても書いてみたくって(汗)

じゃあ・・・・行きます・・・。


溜息交じりにエアリスが椅子に深く、しかし軽やかに腰掛けた。
今日の戦闘はクラウド達のレベルに合わない割かし強めの敵ばかりいる所を拠点としていた為、エアリスだけではなく、メンバー全員の精神力が限界に近かった。
張り詰めた空気が一層居心地を悪くする。

クラウドは水分補給の為、冷蔵庫の中から冷えたジュースを取り出し口にしていた。
ふと、エアリスが気になり目を向けると微かな驚声が聞こえる。
何気無く近寄って、どうかしたのか?と話しかると、エアリスはにっこり笑った。
「何でもないの。ちょっと結っていたリボンが解けちゃって。」
そう言ってその外れた、エアリスに良く似合う可愛らしい淡いピンクの布を手の上に乗せ
微笑んだ。
髪が解けているエアリスを見るのは始めてかな、などど自分で考えていた戯言に頬を薄く染めた。
クラウドはそっとエアリスの手の上にあるリボンを見詰め自分の手の先に運んだ。
「・・俺が結ってやるよ・・。」
クラウドが言った言葉に少しエアリスは戸惑った。
「嬉しいけど・・出来るの・・?」
自分の手を顎に当て、不思議気に尋ねた。
クラウドはそれを軽く受け流すように微笑むとエアリスの背後に回り、奇麗な斑に色付いた茶色の髪に手を当てた。
「・・昔ね・・・よくやっていたんだ・・。」
懐かしそうな瞳がエアリスの目に映った。
「誰・・のを・・?」
手を動かしながら少し瞑想に更ける。
その後に、うーんと悩んだ。
「・・解らない。覚えが無いんだ。」
エアリスがきょとんと首を傾けた。
「解らないってどういう意味?」
「・・・・覚えているのは・・凄く美艶な髪だったな・・。長くて・・。いつもは解いてたけど、熱い日なんかは俺が結んでやってたんだ。そうそう、ふざけて三つ編みとかして怒られたっけ・・。」
一体誰に語っているのかも解らないように、クラウドの眼はエアリスを見越して、他の誰かを心の中で描いていた。


---あれは・・5年ぐらい前だったかな・・。
その日は熱いって訳でもなかったけど、湿気が凄くて、その人もいい加減自分の髪が疎ましいと思ったらしくて俺に髪を結んでくれって言ったんだ。
俺も別に構わなかったし、何よりその人の髪に触れてみたいって思ってたんだ。
それで結っていたら、次第に悪ふざけた考えが浮かんで・・それでその人の髪を三つ編みにしたんだ。そしたら酷く怒っちゃって。宥めるのにとにかく大変だった。
本気で謝っているのに眼が嘘を付いてる、とか言ってくれちゃってさ、ホント人の気持ちなんかお構いなしの奴だったよ・・。

エアリスがふうん、と言う感じでクラウドを見上げた。
「クラウドは・・・その人の事が好きだったの・・?」
不意の質問にクラウドは肩を撫で下ろした。
「それも覚えていない・・でも大切な人だったって言うのは、なんとなく知っている気がする・・。」
覚えていないんじゃない、忘れたいだけだった。
エアリスがちょっとご機嫌斜めな顔をした。

クラウドはリボンを束ね終わった後、最後に真珠色に輝く白マテリアを付けた。
「はい、出来上がり。」
そう言ってふんわりとエアリスの頭を押した。
エアリスが傍にあった鏡を覗き込み、微笑した。
どうやら満足して頂けたらしい。
「有り難う。クラウド。」
二人の会話で何故か先程まで張り詰めていた違和感が崩れ落ちる。
その中に、勿論クラウドも入っていた。
そしてクラウドを見守り覆うようにしてほんの一瞬、銀色に輝く髪の男が見えたのを、エアリス錯覚だと思って眼を擦り、苦笑いをした---。

<完>


きゃあっ!
ごめんなさい!すいません!
悪気はないんです〜(泣)
しかも新羅のハンドル持ってるくせして全然関係無い話書いちゃったしー。
次はルー様でも書くか・・。
ああっ!また顰蹙買いそうな事を!

by 新羅


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