あぐり先生 |
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バレットは、ヒザの上のクラウドをよけながら、左腕の銃を構えた。クラウドはぜんぜん頓着しないで、今まで通りゆさゆさと動き続けている。
バレットの銃弾は、だが、セフィロスの体を貫いても何ともなかった。
「・・・幻覚か?」
セフィロスは黙って2人をみている。まぼろしか幽霊のように・・・。
バレットは安堵すると同時に大胆になった。幽霊が相手なら、何も遠慮することはない。せいぜい見せつけてやればいいのだ。
「あああ・・・!」
クラウドがよりいっそう乱れ始めた。バレットが遠慮会釈なくリズム運動を再開したからだ。
「ああ・・いやあ・・・セフィ、そんなに激しく動いたら・・・!だめ・・・!」
たっぷり一時間もそんなことを続けたろうか。堪能しきってボロ雑巾のようになったクラウドは、すすり泣きながら意識を手放した。
そして・・・。
「・・・クラウド!」
自我の中にひたりつづけるクラウドを呼び覚ましたのは、セフィロスの声だった。
「まだこんなところにいたのか、クラウド・・・」
「・・・せふぃ」
ヒザを抱えていたクラウドの意識体は、そっと顔を上げた。
セフィロスが立っている。五体満足な姿で、銀色の髪をなびかせて・・・・。
「可哀相に・・・。ひどい目に合わされたものだ」
「・・・」
セフィロスは、そっとクラウドを抱きしめた。クラウドは黙って震えている。
「抱いてやりたい・・・。お前を抱きたい。・・・が、今の私には、お前を抱ける肉体がないんだ・・・」
「セフィ・・・」
「・・・目を覚ましてくれ、クラウド・・・。大空洞で待っている。そこでなら、お前をきっと満足させてやれるだろう・・・」
「抱いて・・・セフィ」
「いいとも。私のすべてはお前のものだ・・・」
バレットは、目を見張っていた。ぐったりとベッドに身を投げ出していたクラウドが、ひとりで甘い声を上げ始めたのだ。
「セフィ・・・ああ、セフィ・・・!」
(しつこくおまけシーン・・ここはいかそーめん様に捧げます)
「ん・・・なんか、神羅屋敷のほうで、ヘンな物音がするんじゃねえか・・・」
「・・・まだそんなことを言う余裕があるとは・・・」
「ああっ、ヴィンセント・・・もう・・・もう許してくれ・・・」
「ふふ・・・。本当に覚えが早い、シド・・・」
一番鶏の声とともに、ヴィンセントは身じまいをすませて起き上がった。ベッドではまだシドが眠りこけている。
ヴィンセントは愛しげにそちらを見やってほほえんだ。・・・ふと窓の外に目をやって、ヴィンセントは目を疑った。
「・・・おい、シド、起きろ!」
「ん・・・」
シドはものうげに目を開けた。
「何だよ、るせえなあ・・・もう少し寝かせろって」
「クラウドがこちらに・・・来る」
「え?」
シドははね起きて、窓外を見た。
朝の光の中を、こちらに向かって歩いて来るのは、バレットと、彼に抱きかかえられるようにしているクラウドであった。おぼつかない足取りだが、ちゃんと自分の足で立っている。
2人は顔を見合わせた。やがて、どちらからともなく、明るい笑顔が2人の顔にうかぴあがってきた。
(おわり!)
おまけのユフィのひとりごと・・・
「・・・あ〜あ、しかしみんな激しいなあ・・・。アタシ寝不足だよ・・・ふわああああ☆」
さて、逃亡の準備・・・。ごめんなさい皆さん、そして会長さん・・・。
これがあぐりには精一杯でした。
怒らないで下さい。
今度は真面目にやります・・・(なにを?)