あぐり先生 |
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煮詰まってマス、あぐりデス。
気分転換させて下さい。
元ネタはディズニーの「美女と野獣」。まだ見てないヒトは、速攻レンタルビデオ屋へGO!この世で一番美しいラヴストーリーです。
ただし!セフィクラ至上のおかたは、読んではなりません。ここで引き返して下さい。では・・・
むかし、むかし、あるところに、バラの花に囲まれた美しいお城がありました。そこには一人の、美しいプリンスか住んでいました。
でもある日、プリンスは、宝条という名の魔女に呪いをかけられて、恐ろしい(ガリアン)ビーストに姿を変えられてしまったのです。
呪いを解くカギはただひとつ。魔女の残していったバラの花の最後の花びらが散り落ちる前に、美しい乙女(少年でも可)の愛を得ること・・・・。でもそんな機会はなく、刻一刻とタイムリミットは近づいて来ます。ビーストとなった王子様の運命や如何・・・。
近くの村に、クラウドという名の美しい少年が住んでいました。彼は村一番の美形でしたが、変わり者としても有名でした。
そんな彼に想いを寄せるのが、村一番のモテモテ男、美形の青年セフィロス。村で一番美しい自分には、やはり一番美しいクラウドがふさわしい・・・とばかりに今日もモーションをかけますが、クラウドは身をまかせてはくれません。
「きっと俺には、どこかに俺にふさわしい相手がいるハズ・・・そう、こんなシケた村じゃなく・・・」
恋を夢見る美少年でしたが、ある日、行方不明になったおとうさんを探して迷い込んだ古城で、父親の身代わりに、この城に永久にとどまることになってしまいます。
城のあるじは、そう、恐ろしい(ガリアン)ビースト。クラウドは絶望に沈みます。
そんな彼を慰めたのは、城の従者たち。主人がビーストとなったのと同時に、時計や燭台やポットに変えられてしまった彼らが、やさしくクラウドを慰め、励まします。
調子に乗ったクラウドは、「絶対ここだけは入ってはいかーん」とビーストに言われていた西の建物に足を踏み入れてしまいます。・・・そこで見つけたものは、ただ一輪の、しおれかけた赤いバラの花。
「何をしている!ここへ入るなと言ったはずだ!すぐに出ていけ!」
ビーストに罵られたクラウドは、青ざめた顔で叫び返します。
「こ、こんなとこにこれ以上いられるもんか!」
城を飛び出したクラウドに襲いかかる、オオカミの群れ。あわや、と思ったとき、彼を身を呈して助けたのは・・・そう、ビーストだったのでした。
その日から、ビーストとクラウドは心かよわせるようになったのでした。
ビーストはクラウドからやさしい心や愛情を教えられ、クラウドは、外見ではなく、魂で人を愛することを教えられたのです。
(このシーン、CDお持ちの方は、どーかアラン・メンケン作曲「美女と野獣」をかけながらお読み下さい)
2人はボールルームで踊りながら、見つめあいます。
「・・・こんな気持ち、生まれて初めて・・・」
「・・・わたしもだよクラウド。私は今まで間違っていた・・・」
「嬉しい・・・・(ぽっ)」
でも、クラウドの頭からかたときもはなれないのは、別れたっきりのお父さんのこと。そのことをビーストに告げると、ビーストは悲しげな顔をしながらも、きっぱりと言いました。
「・・・家へお戻り、クラウド」
「でも・・・」
「・・・わたしはきみを愛している。君が悲しむ姿を見ていたくはない・・・」
家へ帰ったクラウドを待ち受けていたのは、何と、あのセフィロスでした。
「待っていたよクラウド。さあ、わたしの胸に・・・」
「待って、やめて、セフィロス・・・・あああああ・・・だめえ・・・お、俺にはビーストが・・・あっああああ!」
クラウドがビーストを愛していることを悟ったセフィロスは、嫉妬の炎メラメラとなって、村人を扇動して城へ殴り込ませます。ビーストを殺せば、クラウドは自分のものになる、と思ったのでした。
クラウドを失い、生きる気力までなくしたビーストは、セフィロスの攻撃をかわそうともしません。ところがその時、
「やめて!やめて、セフィロス!」
ビーストの身を案じてかけつけたクラウドの叫びに、ビーストは力を取り戻し、セフィロスを叩きのめします。
「死ね!クラウドは俺のものだ!」
最後の一撃を加えて、城の尖塔から落ちていくセフィロス。ビーストは力なく床に倒れました。
(ここも「奇跡の変身」かけながら読んでもらえるとうれしい)
「ああ、ごめんなさいビースト・・・みんな俺が悪いんだ・・・」
「いや、これで・・・これでいいんだクラウド・・・最後にひとめ、お前に会えた・・・がく」
「いやああああ!・・・・置いていかないで・・・!俺・・・俺・・・・あいしてる・・・・」
その時、最後のバラの花びらが床に落ちました。
従者たちは、力なくそれを見つめ、肩を落としました。
・・・その時、ふしぎな光が、息絶えたビーストを包みました。
あっけにとられるクラウドの目の前で、ビーストが変化していきます・・・黒い髪に赤い瞳の、世にも美しいプリンスへと。
プリンスは起き上がり、クラウドの手を取りました。
「クラウド・・・私だよ・・・!」
「・・・ああ、あなたなのね・・・!」
最初はおっかなびっくりだったクラウドも、赤い瞳を見て、それが最愛のひとだと気づきます。
城も従者たちも元通りの姿に・・・。クラウドの清らかな愛が、魔女の呪いを打ち破ったのです。
そうしてふたりは、バラに囲まれたお城で、末永く幸せに暮らしましたとさ。
・・・なんかぜんぜん気分転換にならない・・・駄作だ、はっきり言って。
やはりせのお先生にはかないませんね。トホホホ・・・。
さて・・・反省文の続きにとりかかります。こんなゴミでも、読んでくださった貴女には感謝のキッス。