(み)先生


投稿者 (み) 日時 1997 年 8 月 28 日 16:16:37:

もうそろそろ夏も終わりだというのに、毎日暑いですね。
私は現在未クリアゲームを3本かかえて途方に暮れています。
ゲームのまとめ買いはすべきじゃないですね、ホント。

ところで、またちょっと書いてみたんで、無理やりのっけてしまいます。お暇でしたらご覧ください。
尚、設定に多くの矛盾があると思いますが、あまり深く考えないように。
いつもいつもゴミ掲示してすみません、安藤会長様。



山積みされた書類を見つめながらルーファウスはため息をついた。
「なんで僕ばかりがこんな目に…。」
そうは言っても、彼は新羅カンパニーの社長である。
常識的に考えても仕事が多くてあたりまえなのだが。
「ふう、ゴーストライターでもつけるかな?」
さっきからずっとこの調子である。そんな暇があるのならさっさと仕事を片付けたらよさそうなものであるが…。
「ところで、今日はツォンの姿が見えないようだが?」
彼は、ふと思い立ったようにかたわらの秘書に問いかけた。
「本日より3日間の予定でゴンガガ方面に出張しております。」
「そんな予定は知らないぞ。」
「お言葉ですが、3週間前にご報告いたしております。」
「そうだっけ?…まあ、いい。」
それでなくとも不機嫌なルーファウスの顔が、更に不機嫌になった。
(3日もいないのか…。全くこんな時に。)
ルーファウスはあきらめて仕事に手を付け始めた。が、すぐになにか思いついたのか、手が止まった。
「では、レノはどうだ?」
「レノさん、ですか?只今お調べいたします。」
そういうと、秘書はすぐさま調べ上げた。
さすがは社長秘書とでもいうべきか。その仕事の手際よさにルーファウスはいつも感心させられる。
「お待たせいたしました。レノさんは昨日から明日まで休暇を取っているとのことです。」
「休暇中か…連絡はつくのか?」
「ホットラインでなら可能ですが。」
ホットラインとは、平たくいえばタークス非常召集用回線のことである。しかし、緊急時以外の使用は原則として禁じられている。
「やむおえんな。呼び出してくれ。」
「かしこまりました。」
それから、ほんの数十秒後に秘書が声をかけた。
「社長、レノさんがお出になりました。」
ルーファウスは待ってましたとばかりに受話器を取った。
「レノか?」
「社長、仕事かな、と。」
「今すぐここに来い。」
「今すぐって…。ここはジュノンだぞ、と。」
「ならばスキッフが使えるだろう。話は後だ。すぐ来い。」
そういうと、ルーファウスは一方的に受話器を置いた。
(これでよし、と。)
ジュノンからミッドガルだとスキッフで約30分ほどの距離だ。
とりあえずレノの到着するまでの時間に、ルーファウスは山積みの仕事を終わらせる必要があった。そのため、彼は驚くほど集中してそれらの仕事をことごとく終わらせていった。
35分過ぎに、社長室のドアがノックされた。どうやらレノが到着したらしい。
「来たか、レノ。」
「何の用かな、と。」
「その前に…。」
ルーファウスは秘書の方を向き直した。
「君は外してくれ。とりあえず、残っていた仕事はかたづけた。」
「かしこまりました。」
一礼して秘書は出ていった。そして、ルーファウスは改めてレノを見た。
「さて、と…レノ。今僕はものすごくしたいんだ。」
「は?」
「だからー。したいんだってば。何度も言わせるな。」
「…。まさか、それだけで…。」
「他に何がある?」
「……ツォンさんはどうしたのかな、と。」
「出張中だ。まさか呼び戻すわけにもいかないだろう。」
「………。なるほど、と。」
「さあ。分かったなら早くしてくれ。」
さも当然のような顔をして喋るルーファウスに、レノは苦笑いした。
(まったく、困ったお人だぞ、と。)
「休暇返上させたからには…覚悟はできているのかな、と。」
「能書きはいいから、早く…。」

この後の二人については想像にまかせよう。
尚、今回の事で味をしめたルーファウスは、その後も、噂に上るほどホットラインの私的乱用を行ったという。
そのせいか、巷ではこのホットラインのことを『即アポツーショットダイヤル』と呼ぶようになったとか…。


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