瀬尾先生


投稿者 せのおさん 日時 1997 年 8 月 26 日 02:20:40:

セフィ×ルーってマイナーみたいですけど、一番リミット高そうだなって思いません?大人の付き合いというか・・と、いう話を書いている途中に、さちさんろっどさんからそういう趣旨のメール頂いたので慌てて完成させました(と書いてから既に何週間・・汗)よろしければもらってやって下さい。18禁・・というんですか、これ?
でも、まじに読まないでください。なんせ書いてる奴が書いてる奴ですから・・最後にどんでん返しがあったりして・・(ぼそり)
なんだか、長すぎて言いたいことが多すぎて自分で読んでてもよく分からなくなってしまいました。後で読めば大概恥ずかしい代物なのでしょうが、いつまでたっても片付かないので(苦笑)送ってしまいます。
作成日時は7/5とか書いてあるし・・(汗)さーてと・・書きかけが後、ひとーつふたーつ・・(汗)



「・・この調子だと少し遅れそうかな・・」
単調な廊下を、硬い靴音を立てながらルーファウスが足早に通り抜けていく。珍しくいつもその横に影のように付き添っているタークスはいない。もっとも彼にとってミッドガル0番街神羅ビルは住居も兼ねているのだから護衛がつかなければならない理由はそもそもないのである。

ルーファウスは誰かと待ち合わせでもしているのか、時折懐中から時計を出してちらちらと見ている。その足取りは徐々に走る速度に近づいていた。
「何故こんなに広いんだ・・」
誰に言うともなく愚痴めいた言葉を呟き、曲がり角を曲がったところで、ルーファウスの足が止まった。廊下の端に、見慣れない小さな生き物がいる。
「猫・・?」
「にゃあ。」
白と黒の微妙に入り混じった子猫である。ルーファウスが恐る恐る近づくと小猫もルーファウスの足元にすりよってきた。
困惑した表情を浮かべながら、ルーファウスは猫に話し掛ける。
「困った子だね。迷子かい?」
「なーぉ・・」
ルーファウスの問いに、小猫は細い尻尾をぴんと立てて返事をした。
「そうか。・・じゃ、僕と一緒においで。」
その温かな体をスーツの胸に抱き上げ、ルーファウスは再びどこまでも整然と続く廊下を駆け出していった。

「ごめん。少し遅くなった。」
「・・なんだ、その猫は。」
音もなく開いた一枚のドアの向こう。そこには銀色の髪を長く垂らし、椅子に腰掛けた美丈夫がうんざりとした面持ちで待っていた。その前には既に午後の茶器と菓子類がしつらえられている。
「可愛いだろう?さっき拾ったんだ。」
ルーファウスはその前の椅子に腰掛け、小さな生き物をテーブルの上に置いた。白黒の小猫はテーブルの端からこわごわと下を見下ろし、再びルーファウスの腕の中に舞い戻ってくる。
「・・ビル内でか?」
「そ」
猫とじゃれあうルーファウスを、セフィロスは怪訝な顔で見つめた。完全警護体制の張られているこの最上階に、猫が紛れ込んでなどいるわけがないはずである。
(・・もしや・・)
思い当たる節がないわけでもないが、とりあえず今すぐ彼らに危害が及ぶことはなさそうである。傍観体制をとっても支障はないだろうと判断し、セフィロスは一応肯いておい た。
「・・そうか・・まぁいい・・」
「そう。ところで午後のお茶まだなんだ。付き合ってからでも・・いいね?」
「・・仕方がないな。」
楽しみは後のほうがいい。セフィロスの脳裏にそんな言葉がふと浮かんだ。

「ところで・・また何かプレジデントと対立したそうだが・・」
熱い紅茶の湯気の向こうで面白そうに聞くセフィロスに、ルーファウスのきつい視線が絡まった。濃い海の色の瞳がすっと細くなる。
「対立というほどじゃないけどね。ちょっとした取り引きを親父がまた金で解決しようとしていたから。」
「ほう。そいつらにやる金が惜しくなったか。お前も案外器の小さな人間なのだな。」
セフィロスの口から含み笑いが漏れる。それをさして気にする様子もなくルーファウスは紅茶に角砂糖を沈めた。白い砂糖が小さな泡を出しながら赤い液体にゆっくりとほぐれ、結晶が淡い靄となって消えていく。
「そういうわけじゃない。僕はああいった事に金を使うのは嫌いだ。金は見えるように使うほうが効率がいい。むざむざ無駄金を使うことはない。その点、君には満足している。神羅軍の体のいいシンボル、だからね。」
「つまり、道化ということだな。」
「自覚しているってわけ。」
彼らの会話には歯に着せる衣は存在しなかった。むしろ遠慮のない小気味良い会話は、彼らにとっては前戯の一種であった。思うことを思うが侭に語り、駆け引きをする。それは限られた相手との間にのみ成立する、精神的な快楽であった。

「ん・・?・・腹が空いているのか?」
先ほどから小猫が、しきりに何かをせがむようにルーファウスにまとわりついていた。紅茶用のミルクを少し受け皿にこぼしてやると猫はしばらく匂いをかぎ、顔を上げてじっとルーファウスを見詰めている。
「・・いいよ。お飲み。」
ルーファウスが肯くと猫は一声細い声を上げてから白い液体に口をつけた。口の触れている部分から白く滑らかな波紋が皿中に広がっていく。
「そういえば僕もなんだかお腹が空いた・・」
その姿を愛しそうに眺めながら、ルーファウスは果実の皿から一つ、果物を取り上げた。茶色いごつごつとした果皮をつるりと器用に剥くと、半透明の、張りのある白い果実が現れる。象牙色の歯を突き立て、その宝石のように輝く肌を抉り取る。口の中に甘く冷たい汁とほのかな芳香があふれ、するりと喉に滑り落ちていく。
食べるという行為は、性行為に非常に近いものであるのかもしれないとルーファウスは考える。
ヒトはモノを食べる時、味そのもの以上にその触感や環境等に左右される。ヒトは、モノを食べるということによって忘れかけていた本能を再確認する。ヒトはモノを食べる時間を共有するということによって特定の関係であることを形づける。
それではこのように一緒に食物を摂取するようになった自分達の関係とは?いつもと変わらず何も入れない紅茶のみを静かに口に運ぶ眼前の男を、ルーファウスはちらりと上目遣いに見上げた。

「そういえば猫は果物を・・食べるのかな?」
再び猫に目を落としたルーファウスは、もう一つ白い果実を剥いてその口元に差し出してみた。が、猫は一向に興味を示さずに円らな瞳で不思議そうにルーファウスを見上げている。仕方なく手を引こうと思った時に、不意に手首をつかまれた。
「?」
セフィロスの顔が手の上の宝石に近づき、そっと口を付けられた。そのまま白い肌の上に零れ落ちた透明な蜜を舐め取るように白い指先を口中に含む。
「あ・・」
冷たい舌が敏感な指先を刺激する。体中の神経を伝って、痺れにも似た感覚が駆け巡る。
「っ・・」
唇はそのまま首筋に寄せられ、白いシャツから見えるわずかな隙間を探るようになぞってゆく。それだけの愛撫で抵抗をする力すら無くしたルーファウスの体を片腕で抱き、セフィロスはもう一方の手で虹色に輝く白蝶貝のボタンを外していった。
「ん・・」
露になった滑らかな肌に再び口付けを繰り返され、ルーファウスの体は徐々に高められていく。甘い吐息がセフィロスの耳に届くようになった頃、少年の体は一糸纏わぬ姿になっていた。
「あ・・ぁ・・」
「・・体の力を抜け・・辛いぞ・・」
低い囁きが吹き込まれ、のぼりつめたルーファウスの体を一層熱くする。
準備は万端。さて事に及ばんと思ったその時・・セフィロスの腕の中で忘我の世界にいるはずのルーファウスが、不意にぱっちりと目を開いた。
「ちょっと・・待って・よ・・」
「何?」
かけた荒い息を整えながら、ルーファウスは眼前の美丈夫を睨み付けた。
「・・ヒトの服だけ剥いでおいて、君は服を着たままでやるつもりなのか・・?」
「・・この後に及んでお前という奴は・・」
セフィロスの口からため息がもれる。
「・・どっちでもよかろう。十二分に感じているのだから・・」
再び押し倒そうとしたが、ルーファウスは頑として姿勢を崩さない。
「よくないっ!そーいう、対等じゃないシチュエーションは反則だっ!」
「・・まったくお前は・・素直ではない・・」
「うるさい!素直なのがいいならおとなしくクラウドと寝てればいいだろう?!」
「本当に可愛げのない奴だ・・」
ため息交じりにセフィロスは今度は有無を言わせずにルーファウスの体を倒した。
ソファの上に組み敷かれた細い体が必死の抵抗を試みるのを圧倒的な力で押さえつけ、その感覚の澪に添って冷たい唇を這わせていく。時折ルーファウスの切なげな喘ぎが聞こえ、彼に非常な征服感と満足感を与える。
次第に熱を帯びていく少年の肌の感触を楽しみながら、セフィロスはその凶器ともいえる彼自身で手の内の獲物を貫いた。

「・・大丈夫か・・?」
「ん・・なんとかね・・」
まだ体に残る熱に気だるさを感じながらルーファウスはぼんやりと答えた。自分の下にあるセフィロスの滑らかな胸板に頬を押し付け、軽くため息をつく。
「ったく・・いきなりなんだから・・」
すねるように乱暴に言葉を吐き、銀色の髪を手繰り寄せてくるくると指に巻きつけてはほどいてみる。張りのある髪が手の中でしなる。
「既に合意の上だと思っていたが?・・もう少し素直になったほうがいいぞ、優しく愛されたいのなら。」
セフィロスはそっとルーファウスの髪に触れてみた。軽い曲のある柔らかな髪は、彼の長い指に絡まっては逃げていった。
「・・君に優しくしてもらおうなんて思っちゃいない。」
「・・だったら、お前はどうして私と寝るのだ?」
「さぁ?そっちこそ何故僕と寝る?帰ったら素直でおとなしくて可愛い恋人のクラウドが待ってるんだろ?」
「いちいち突っかかる奴だな・・そちらこそ保護者はどうした。」
「ツォンは今日は出張。なんだったかの調査に行くと言ってたっけ・・」
「留守中に不倫か。」
「お互い様だよ。」
「・・保護者なしではまともに精神状態も保てない子供のくせに。」
その言葉に一瞬ルーファウスの表情が凍結した。きりきりとかたく唇を噛んで、目を伏せる。
「そうだよ・・だから恐いんだ・・」
「・・?」
「ツォンといると・・自分が猫になっていく・・ずっとあの温かい胸の上で蕩けていたくなる。それはとても気持ちがいいことなんだ。・・でも、時として自分が無くなっていくような不安を感じる。」
セフィロスの胸に黄金色の髪を預け、ルーファウスは呟いた。
「でも、君と寝るとね、自分が獣になっていく、狂っていくのがわかるんだ・・頭が真っ白になって・・不安も何もかも捨てて、欲望のままに・・でも、それによって僕は自分が生き物であると再確認できる・・自分が自分でいられるような気がする・・」
ルーファウスが息をつく度、素肌に柔らな吐息がかかる。己の腕の中にあるしなやかで、しかし冷たい体をセフィロスはそっと抱きしめた。
「・・そのような違いが分かる程に、お前は情交を重ねたのか?」
「・・随分寝たからね。」
自嘲気味に呟くルーファウス。今までの彼の性遍歴を辿れば一体何人の相手が出てくるものか、もはや彼自身にもほとんど解らない状態だった。
「・・男と寝るのがそんなに楽しいか?」
「楽しいよ、男でも女でも。抱くのも抱かれるのも。・・ただし特定の相手となら、ね。」
「しかし特定以外の人間とも寝ているのだろう?」
「寝るよ。でも、僕は何も感じない。」
それは事実だった。妙な話だと思う。ルーファウスは幾度となく色々な人間と交渉をもってきたが、ツォン以外の人間で彼に感じさせることができるものなどほとんどいなかった。
度重なる性交渉は彼に苦痛というものに対しての耐性を付けはしたが、彼に快楽を与えることはなかった。いつどこで誰と寝ていても、彼は心のどこかで何かしらの演技をしていた。
「では何故お前はそれらの人間と寝るのだ?苦痛でしかないのだろう?」
「ビジネスの為さ。僕の体を与えられるということで相手は自分が特別な人間であると錯覚する。そこにつけこむのさ。」
「・・そんなものにひっかかる奴がいるのか?」
「面白いことに、なぜか効果ありなんだよ。僕の経験からすればね。後、付け加えるならば僕がある演技をすれば、相手は滑稽なほど決まった反応を返してくる。それを操作するのがとても楽しいのさ。」
ルーファウスは心底愉快そうに笑った。自身の容貌に対する絶対的な自信と、それに溺れることなく利用しつくす冷徹な頭脳を、紺碧の瞳がいたずらっぽい光を宿して、くるりとセフィロスを見上げる。
「そうだ、なんなら君にも抱かれる楽しみってのを教えてあげようか?」
「ほう、お前にそんなことができるのか?」
提案を傲慢に笑うセフィロスの衣類を、ルーファウスが指を滑らせるように外していく。髪と同じく白銀色に輝く肌が露になる。
「やだね。こっちがごめんだよ。君になら抱かれてるほうが楽しい。」
「お前に抱かれるなど・・私のほうから願い下げだ。」
セフィロスは笑いながらルーファウスの細い体をそっと自分の上から滑り落し、体位を変えた。ルーファウスが覆い被さる広い背に腕を回し、少し身を起こして軽い口付けをする。美しい筋肉に覆われた体はどこか大理石のような感触があった。
そのまま、ルーファウスは若い猫の尾のようにしなやかな腕をサイドテーブルに伸ばし、色とりどりの半透明な砂糖菓子を一つ口にほうり込む。冷たく薄い甘味が舌の上を走り、その後に様々な香料がさらりと広がった。
「まぁ、人間なんていずれにせよ、とても単純なものらしい。こんな手が使えるのも今のうちだから、君も十分楽しんでおけば?」
口中に広がった砂糖菓子の残り香を楽しみながら、ルーファウスはセフィロスに唇を重ねた。絡められた舌から微かに芳香が漂う。その馴染みのない香りにセフィロスは密かに貌をしかめた。
「・・ややこしい味だな・・」
「どうせなら複雑な香気、といって欲しかったね。ボキャブラリーのない・・」
「うるさい。私は不必要な装飾は好まない。」
再び唇が重ねられた。ルーファウスの上半身を長椅子に組み敷く形にして、それは愛撫に変わろうとする。冷たい唇が胸を這う。その感触に、ルーファウスが軽い嬌声を上げた。
「くすぐったいよ・・」
「・・黙っていろ。」
「ところでさ・・君のほうの理由を聞いていなかったけど・・」
「・・何の、だ?」
「僕と寝る理由。」
「・・理由など必要か?」
「そうでもないけど、僕のだけを聞いておいて不公平だろう?」
「・・クラウドには出来ない事でもお前には出来そうだからな・・」
「それは守るべき相手じゃないから、かな?」
「あぁ・・余分な気遣いをする必要もないからな・・」
愛情と性欲とは、別物として存在するのではないのだろうか。セフィロスの胸に、そんな説明しがたい、漠然としたものが生まれつつあった。それはルーファウスと体を重ねる度に強くなる。
愛しているからこそ、抱くことが出来ない。愛しているからこそ、傷つけたくない。
しかしそれとは逆に、肉体を通じてのみ成立する愛もある。それでは愛とは何だろう?奪うことなのだろうか、それとも与えることなのだろうか。
そのことを考える度に彼は、自分が暗く不安定な空間に一人取り残されたような気分になる。それが未だかつて経験したことのない「不安」というものだとは、彼は知る由もなかった。
「例えばお前相手ならば・・そうだな、こんな事も出来る・・」
しなやかな体を自分の腰の上に抱き上げ、再び威きり立ち始めたものをその中にするりと滑り込ませた。ルーファウスの体が美しい曲線を描き、彼を締め上げ始める。
熱い感触に満足の笑みを浮かべながら、セフィロスはテーブルの上にあったジャムを取り上げた。
「ん・・くっ・・」
「・・動くな。足を開け。」
「あっ、あっ、あ・・」
動きを封じられ、膝を割られる。更に結合が深くなり、体内の圧迫感が否応なく増してルーファウスはセフィロスの胸に仰け反るように体を預けた。
「そうだ・・いい子だ・・」
「ひっ・・」
露になった秘部に冷たい感触が触れ、ルーファウスの喉から引きつった悲鳴が上がった。白い肌に、ねっとりと金色に輝くジャムが塗り込められ、扇情的な輝きを放っていた。
「セフィ・・?」
「猫が腹を空かせているようだぞ・・」
哀願するように潤んだ目が背後の征服者を見上げるが、それには応じることなくセフィロスは指先で猫を摘み上げると、ジャムを塗り込めたものの前に置いた。
「待て!いや・・あっ!!」
小猫は先ほどのためらいも見せず、ルーファウスの足の間に顔を埋めて甘い蜜を舐め始めた。ざらりとした舌がルーファウスを再び追い込んでいく。時折、猫の冷たい鼻がルーファウスの下腹部を刺激する。身じろぎすれば自ずと体の中のセフィロスに苛まれる。
「や・・いや・・だ・っ・・やめて・・や・・」
「ほら・・猫が見ているぞ・・」
「あ・・っ」
苦痛とも思われる快楽に身を任せて乱れるルーファウスを時折、瞳孔を針のように細めた猫が無感動に見上げる。
それは欲望のままの行為であるはずなのに、何故か不思議と美しかった。

(ミッドガル某所)
「ひよひょひよひひひひひょよよよー(どきどき)」
「おおおおおおー。あ、もぉあきまへんーーーーっ(鼻血ぶー)」
興奮したパルマーが踊り狂い始めた。リーブはがおろそかになり、猫は制御を外れた。

「にゃあ・・うひょ?」
突然、しゃっくりを上げるような声が猫の口から漏れた。

「・・えっ・・?」
その一瞬の声をルーファウスは見逃さなかった。恍惚としていた顔に凛とした空気が戻り、まだ一心に自分に奉仕する猫を見つめる。
「・・?」
「やはり・・な。」
後ろからセフィロスの手が伸び、猫の首を掴み、捻じるように切り取った。それはまるで柔らかな何かで出来ているように、いともたやすく胴体から離された。
「何を・・!」
「・・こういうことだ。」
含み笑いをしながらセフィロスは呆然とするルーファウスに哀れな猫の首を見せた。無残な血肉の固まりを予測し、思わず目を背けようとしたルーファウスをセフィロスの手が押しとどめる。
「見てみろ。」
恐る恐る目を開けてみれば見ればそこには予測されたものはなく、ちりちりと電光を放つ機械組織の中に、集音マイクと極小カメラと思しき物が見えていた。
「これ・・まさか・・」
「面白い部下を持ったな・・いや、未来の部下、なのか・・」
もはやセフィロスの言葉はルーファウスの耳には入っていなかった。

「パルマー・・リーブー・・」
脱ぎ散らかされたシャツを体に巻きつけたまま、ルーファウスの体は怒りで真っ赤に染まっていった。

「く・・解雇だーーーーーーーーっ!!」
解雇と書いてくびと読む。次期社長リミットブレイクの声はミッドガル中に響き渡った・・かもしれない。



なんでこうなるのだろうと思いつつ、(完)ごめんけとにゃん、殺しちゃった(笑)


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