(み)先生


投稿者 帰ってきた(み) 日時 1997 年 8 月 24 日 14:28:21:

皆様大変ごぶさたいたしておりました。
(み)、本日付けを持ちまして復帰させていただきます。
(当初の予定より若干早いのは、あまりにネットが恋しくなったためです。)
これからもよろしくお願いしますね。



あと、亮5号さんに私信です。
 はだえぷの仇が遅れに遅れております。
 半分くらいは完成しておりますが…気長にお待ちいただけると幸いです。

それでは復帰記念作品をここにくっつけておきます。
気力のある方のみお読み下さい。



ここはバー、セブンスヘブン。荒くれ者達が集うオアシスだ。
きりもりしているのは、この町のアイドルである元気な美女、名前はティファという。
「よっ!ティファちゃん元気かい?」
「なんだか今日は色っぽいねえ!」
セブンスヘブンは今日も大盛況である。
そんな店に一人の客がやってきた。初顔である。
とはいえ、ここにはティファの噂を聞きつけて、色々な客がひっきりなしにやって来るので、それ自体は珍しいことではないが。
しかし、この客はそういった類ではないようであった。
「ク…クラウド!?」
客の顔を見た瞬間、ティファは思わず手にしていた皿を落としそうになった。
「クラウドだよね!そうだよね!」
クラウドと呼ばれた客はちょっと照れ臭そうに答えた。
「…やっぱりティファだったのか。この店のことを聞いてきたんだが…。」
「久しぶりだね、クラウド。」
「大盛況…だな、ティファ。」
「うん!みんなのおかげなの。ね、クラウドも座って!色々話もしたいし、今日は私がおごるからたくさん食べていってよ、ね、いいでしょ?」
ティファに誘われるままにクラウドはカウンター席に腰をおろした。
「ねえ、何のむ?」
「そうだな、とりあえずビールかな?」
「食べたいものはある?クラウド。」
「…ここのおススメとかもらえるかな?」
「オッケー!ちょっとまっててね。」
そういうとティファは手際良く調理を始めた。クラウドはゆっくりとビールを飲み始めた。
「今、何してるの?クラウドは。」
調理中のティファが背中越しに話しかけてきた。
「…ソルジャーはとっくにやめた。今は…そうだな。なんでも屋っていうとこかな。」
「なんでも屋?」
「ああ、金さえもらえば何だってやるさ。」
「へえー、そうなんだ。じゃ今度私の依頼も聞いてもらっちゃおうかなーっと!」
「金次第ではね。」
「ひっどーい!可愛い幼馴染みにそういうこと言うんだ、クラウドは。」
「自分でいうかなー、そういうこと。…まあいいか。少し位ならまけてやるよ。」
「しっかり聞いたからね、クラウド!」
やがて、クラウドの目の前にクリームシチュー…らしきものが出された。
「…ティファ!?…これは?」
「ウチの自身作よ!セブンスヘブンスペシャルなの。熱いうちにどうぞ!」
(ど、どうぞって…。)
クラウドは内心とまどっていた。なんだか見ためはシチューというよりも酔っ払いの粗相…というか何というか…そんな感じだ。
(まあ、料理はみためじゃないしな、そうだよな。)
クラウドは自分にそう言い聞かせた。
「おいしそうだね、ティファ。いただきます。」
にこにこしているティファの顔をみながらクラウドはそれを口に運んだ。
瞬間、クラウドの口の中に信じ難い衝撃が走った。
「!!!!!!!」
「おいしい?クラウド。」
「!!!!!!!」
クラウドはまだ声すら出なかった。とにかく何だかよく分からないが衝撃的な、刺激的な味。いったいどうやったらシチューがこんな味になるというのか。彼には全く理解できなかった。
「ねえ、どうしたの?クラウド。」
「ティ…ティファ…。これ…。」
恐る恐るクラウドはティファに尋ねた。
すると、ティファは不敵に微笑んでいる。
「あら…クラウドならお気に召すと思ったのに…。」
そういったティファの姿がだんだんと歪んでくる。
「これはね…フフフフフ…私のお前への愛の証なのだ!」
言い終わるか終わらないうちに、ティファの姿はなんとエプロンを身にまとった、というよりエプロンしか身につけていないセフィロスの姿へと変貌していた。
「セ…セフィロス!?なんでここに!!!」
「さあ、私の愛を食べるんだ、クラウド!」
「私の愛って…まさか…このドロドロは…!?」
「皆まで言わすな、クラウド。さあ食べるんだ!!!」
「う、うああああああああああ…。」

気がついたとき、クラウドは宿屋のベッドの上だった。
「クラウド、大丈夫?随分うなされてたみたいだけど…。」
まだ夢さめやらぬ顔のクラウドをティファが覗き込んだ。
「ティファ…。そうか、夢だったのか…。」
「どうしたの?悪い夢でも見たの?」
「ん、ああ…。セフィ…いや、なんでもないんだ。」
「そう、それならいいけど。それより、お腹すいたでしょ?
さっき厨房かりてちょっと作ってみたんだけど、食べない?」
「…あんまり食欲ないんだけどな。」
「あらそうなの?でも、クリームシチューくらいなら平気でしょ?」
「ク…クリームシチュー!?」
「ええ。さ、食べて食べて♪」
クラウドは恐る恐る器を覗き込んだ。するとそこにはなんだかあやしげなシチューがてんこ盛りになっていた。
「ティ…ティファ。これ…へんな物はいってないよね?」
「何変なこといってるのよ、クラウド。」
不敵に微笑みながらティファはそう言った。
それと同時にその姿がまたもや歪みはじめる。
「これには、私の愛がたっぷりなんだ…。」



こ…これが復帰作品かー!と、お怒りの方。
すみません。どうせ(み)はこんなもんです。
以上!


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