緒方さち先生の第16弾

タイトルがわかるかたはおともだちです♪
かいんさん、怒っちゃいやーん。



/* サトミタダシのうた */

−−−−翌日のことである。
セフィロスにうつされた風邪は思いのほか重傷で、クラウドは朝からベッドの中に沈みこんでいた。身体の節々が痛む。熱が高いのだろう。
「うう〜……気持ち悪い……」
ぐったりと目をつぶるクラウドの額に手をあてて、そもそもの元凶・セフィロスはいけしゃあしゃあと言う。
「風邪だな」
「セフィが……うつしたんだろぉ……」
怨みをこめた視線で見上げてやる。
もともとの風邪の菌の主はというと、クラウドですっきり、さっぱりと風邪もその他の欲望も解消させてしまっていた。
「自分ばっかり治って……ずるいずるい、酷いぃ!」
熱のせいで半ば『こんらん』状態にあるクラウドは可愛かったが、酷いと言われてそのまま謝りたくなるセフィロスではない。
「……わかった」
「うにゃああ、なにぃ?」
「その風邪、わたしがきっちり治療してやろう!」
がばっ!
音がするほどの勢いで、セフィロスはクラウドの上にのしかかった。
その手は速攻でクラウドのぱじゃまの中にもぐりこんでいる。
「やだ……ヤダ! 何するんだよぉ……ぁあっ! やぁ……んっ!」
あっというまに裸に剥かれてクラウドは、精一杯の怒りをこめてセフィロスを見上げるが、熱でうるんだその眼差しにはセフィロスを制止するだけの勢いはない。
いや、かえってセフィロスを元気付けさせるだけの効果しか持ち得ない。
「安心しろ、クラウド! 風邪というものは、汗をかけば治るのだ。これから存分に汗をかかせてやろう!」
「あ……っ! やだ、ばかぁ!」
この状態から嫌だと言われておとなしく引き下がるセフィロスではない。
こうして、今日もクラウドはセフィロスの思うがままにさせられてしまうのだった。

追記:クラウドの熱は1週間ほど下ることはなく、その間セフィロスの治療は続けられたという……


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