緒方さち先生の第12弾

/* 反省文! */

 えへ〜。安藤さん面白い反省文課題をありがとうございました(笑) やってみたら結構面白かった敵モンスター×クラウドです(笑) 癖になりそうです、これ(笑)
 そのうち、かえるちゃん(タッチミー)×クラウドとか、うさぎちゃん(ジャンピング)×クラウドとかやったら楽しいかもしれません……(注1)。小動物相手にも受なのかクラウド!
 あ、この課題でひとつ質問が。セフィロスもモンスターのうちに入ったのでしょうか(何かこれ、バナナはおやつに入りますか、みたいな質問だな)。

(注1)その場合、やはりジャンピングのにんじんをクラウドに××するんでしょうか……。



 夜の深い闇はねっとりとして何かがそこに淀んでいるのだと無言のうちに告げていた。人里離れた緑深い山地で、都市型の犯罪とは無縁であるとはいえ、人の手に依らぬ危険はまだそこかしこに身を潜めかれらの寝静まるのを待っていた。
 息を潜めて−−−−
 クラウドたち一行が連日連戦の疲れから深い眠りに落ちたあと、かれらが張ったテントの周囲で木々のざわめきとは異なった、ざわり、ざわりという微かな音が鳴り始めた。それはほんの微かな音の響きで、かれらの鼓膜を刺激し、しかし疲弊したかれらを覚醒させるまでには至らなかった。
 やがてその音の源の先端は、ゆっくりとテントへと近付いてきた。
 それは、この地には棲まぬはずのモンスターの群れ、モルボルと呼ばれる、巨大な口唇を腹部に持った醜悪な化物の群れであった。
 ざわりざわりと、仲間にしか伝わらぬ奇怪な声を発して、化物の群れはクラウドたち一行のテントを取り巻いてゆく。まるでそこに、化物たちの求める何かがあるのだとでもいうように。
 いや。あったのかもしれない。
 テントを取り囲んだモルボルたちは、なにものかに合図を送られたように一斉に、数々のステータス異常を引き起こす臭い息を、眠り続けるかれらに向かって吐き出し始めた。
 もしもそれが、かれらに睡眠を与える効果がなかったならば、いくら疲弊していたからといってかれらとて目覚めぬわけはなかったが、不幸にしてかあるいは幸いにして、モルボルたちが吐き出した大量の毒息はかれらを睡眠の淵からさらに深い睡眠へと落す効果しか持ち得なかったのだ−−−−ただ一人を除いて。
「な……なんだこいつら!」
 クラウドにとって第一の不運は、ステータスの異常を防ぐアクセサリを身につけていたことにあった。
 ざわりとした気配に気づいたクラウドが目にしたものは、テントを破壊しつつ近付く巨大な口。そして月の光のもとでもおぞましい動きをみせつける数十の足、いや触手であったのだ。一体だけならば切り捨てることも出来ようが、すでにクラウドの四方を取り囲むかたちで、醜悪な怪物たちは間合を詰めてしまっていたのだ。
 剣を求めて伸ばした腕に、ぬらりと湿って生温かい触手の一部が触れてくる。思わず後退しかけた身体さえ、いつのまにか背後に詰め寄っていた化物に阻まれる。周囲を見まわしても、他の仲間は死んだように眠りこんでいるばかりだ。
 クラウドは化物たちからの攻撃を予測し身体を硬くした。しかし、覚悟した苦痛はどの怪物からも与えられず、その代わりとでもいうように化物たちは一斉にクラウドに対して深緑の触手を伸ばしてきたのだ。
 ぬちゃりとした感触が、直に肌を這った。
「あ……ぁあっ!?」
 触手を伝い、えもいわれぬ臭気を放つねとりとした液体がクラウドの皮膚に落ちた。ぬるりとしてわずかに熱いその液体は、衣服と肌との隙間を滑るようにして下肢までを伝い落ちた。
 もがくように動かした手足は、幾体ものモルボルの触手に次々に捕らえられて行く。蠕く触手は何か特殊な液を滲ませてかクラウドの衣服を溶かし出し、すぐに露わにさせられた白い肌を数十もの触手が這った。
 夜の、深い闇の中で。クラウドの裸体は哀れなほど白く、そして小さかった。
手を足を、左右から触手に抱え上げられるように広げられる。汚れなど知らぬげな白い足を、触手はねっとりと汚していく。
 汚液と、そして快楽で。
「嫌……だ……っ、離せ……ぇ!」
 びくり、とクラウドの身体が跳ね上がる。ぬらぬらとした触手にいたるところを這い回られ、その跡、爪先の触れられ慣れぬ皮膚や体側の弱い部分から次々強い快感が生まれては消えて行く。顎を嘗められ胸を責められ、それでいて身動きすら封じられ、クラウドの快感はただ、増した。
 異形のものに犯されていくその屈辱と羞恥と、そして、快楽。
 触手の幾つかがなだらかな臀部を滑り降り、秘められたその場所を探り当てた瞬間には、そこが戸外であることすら忘れてクラウドは高い声をあげていた。
 蠕きながら奥を求める触手の塊は、まるでクラウドをいたわるようにゆるゆると押しては引くを繰り返す。それはクラウドにとっては拷問のような優しさだ。与えられる暴力に耐える術なら知っている。けれどその小さい身体は、快楽にはあまりにも無防備であり、従順に躾けられていた。
「あぅ……ッ! ぁあ……ン……っ」
 止める手立てもなく涙の流れ落ちる頬を、クラウドは子どもがいやいやをするようにただ振った。
 化物たちは気づいてなどいないであろうが、それはあまりにも無惨な、そして残酷なまでに妖艶な光景なのであった。
 ただ頭の向く方向へと投げ出されていたクラウドの視線は、もはや何一つ−−−−周囲に倒れ伏したままの仲間の姿も何もかも、認識することもなく快楽の白いスパークだけを眺めているのであったが、それが、テントの向こうに広がる木立へと向けられた瞬間に、意識の奥底から急速に呼び起こされたように己を取り戻していた。
 そこに立ち、凍えるような眼差しでクラウドを見据えていたのは−−−−
 月光に映える銀の長い髪、極北の凍る海の色の瞳をした、ひとりの青年であったのだ。
 その面は冷たく、しかし見るものを魅了せずにはいられない魔的な美しさに彩られている。
 かれはその薄く形良い唇でうっすらと微笑んだ。その笑みの意味する明らかな嘲りに、クラウドの意識は心底から凍えた。
「いや……嫌ぁ!」
 急激に抗いはじめたクラウドの身体を、しかしモルボルたちは難なく封じ込め、ますます激しく淫らに、細い手を足を閉ざされたその場所を貪るのだった。
 離れた場所からこちらを眺めやっている青年−−−−セフィロスの視線は変わらずクラウドの無惨なさまに当てられている。
 何よりも、その冷たい眼差しがクラウドには痛かった。
 幾度めかに太く長い触手が快楽の底に辿りついたとき、泣きながら、クラウドはモルボルの口の中へと吐精していた。
 己の荒い呼吸が耳に痛い−−−−そんな瑣末な事象が気にかかるようになってようやく、クラウドは己がすでに化物たちの触手から解放されていることを知った。
 裸体のまま地面に投げ出されて、たまらない屈辱に身を震わせながら唇を噛む。
 そうして俯いたままのクラウドの視界に、もはやセフィロスの姿は映らない。あれはかのひとの幻影だったのか。あるいはクラウド自身の無意識が見せた悪い夢か。夢ならすぐに醒めればいいとクラウドは強く願った。
 しかしその儚い願いを打ち消すように、異形のものたちは再びゆっくりその身を近付けてくるのだった。



題して、『クラウド、モルボルとりゆにおんする』でしたー(笑)
(笑)マークなんて打ってる場合なのか自分……。 大体この内容をネット上に載せて大丈夫だったんだろうか……。


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