緒方さち先生の第9弾

(ヴィンセント、真剣な顔でシドの顎に剃刀を当てている)
「おい、あんたちょっと止まっていられないのか。顎が切れてもしらないぞ」
「……だから、テメエのことはテメエでやるからいいって、言ってんだろが」
「だめだ。あんたはすぐ適当に剃って終わりにしてしまうからな」

とか考えてしまいました。小説調でやるなら……


シドは慌てて、目の前で真剣な表情を作っている青年から視線を引き剥がした。
端正な面が間近にあって、あらぬ欲望を露にしてしまいそうだったからだ。
ヴィンセントの肌は白く、触れてみたいと思わせるなめらかさを持っている。
かれが過去に愛したという女、ルクレツィアも大層な美人だというが、それはもちろんのことだろう。並の女ていどでは、この青年の美貌にたちうち出来まい。
常に平静に毅然とした、理知的な面差し−−−−極北の氷のようなその表情を、欲望に歪めさせてみたいと言う、あの狂える科学者の言い分も少しはわかるような気になった。
(畜生……)
剃刀がはずれた隙に口の中で小さく呟いたシドの口許を、ヴィンセントが小さく睨む。
「何か文句があるのか?」
「いいや、ねえよ。とっとと終わらせちまってくれ!」
真紅の眼差しを、なるべく覗き込まぬようにしながら、シドは顎を差し出した。



ヴィンセントの美貌……(笑) 美貌ね(笑) 書いてて思わず笑っちゃったよ。
いや、あたしはヴィンを美人だと思うけど、シドに言わせる単語じゃないわね……。
以上、おそまつでしたっ。

あ……今また、送信失敗したかも……コルクラ?


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