緒方さち先生の第5弾

/* 第二回 リミットブレイクLv4 救いつき */

前回分から直接繋がっています……。クラウドはまだ繋がっていませんが(←死!)


未だ誰にも踏み荒されたことのない幼い素肌が、プレジデント自身の視線に怯えて微かに震えている。
そこまでは気がまわらないのか、脱ぎ残された靴下が、余計に淫靡な気配を漂わせている。
泣きそうな表情はひときわ愛らしかった。この先の行為をどうしていいものか戸惑いながら立ち尽くす姿は哀れで、保護欲の強い人物ならば、抱きしめずにはいられないだろうと思うほどだ。
「……どうした?」
「あ……あの……」
問いかける言葉すら見つけることは出来ず、クラウドは俯いて唇を噛んだ。
「どうした、何が言いたい? 私に何をして欲しいのだ?」
声は詰問の調子を帯びた。クラウドが答えられぬわけを知っていて、嬲るように重ねて問うた。
クラウドは、己の震える指先を握りしめながら、ようやく小さな声で望みを告げた。
「お願い……です、オレを抱いて……ください……」
「……いい子だ」
プレジデントは立ち上がり、クラウドの手を掴むと小さなその身体を乱暴に床に突き倒した。毛足の長い絨毯の上に、華奢な裸体は無惨に転がった。容赦ない力で腰を掴み取られ、クラウドは小さく悲鳴をあげた。
欲望に満ちたものを秘められた奥の箇所にあてがわれたときには、屠殺される兎のように弱々しく身をもがかせながら、必死に涙を堪えているようであった。
慣らすこともない挿入が、クラウドから血と悲鳴を奪い取った。
「や……イヤ……! ゆる……し、て……」
「何を、許すことがある。おまえがこうしてくれと望んだのだぞ」
下肢を伝う濡れた感触は、奥から流れ出した鮮血だろう。どれほどの苦痛を感じているものか、もはやクラウドは手足を動かすことも出来ずにただ、プレジデントの動きに従っているばかりである。
哀れな白い小さな生き物。
息も耐え耐えのその身体を、力任せに引き起こした。膝の上に腰かけさせる体勢で、より深くをえぐりこんだ瞬間に、ついに意識を手放したかぐったりともたれ掛かってきた。
「可愛い……可愛いなおまえは。ソルジャーになどさせはせん、おまえはここで私に飼われてしまうがいい!」
笑いながらプレジデントは、意識のないクラウドの身体を再び深く貫いた。

「そこまでに、してもらおうか」
声は突然に頭上より降りかかり、プレジデントを驚愕させるには十分であった。
深く低く通りのいい声は、この仮眠室の戸口のところからいつのまにか二人の姿を眺めていた人物から発されていた。
「セ……セフィロス!」
黒い長いコートを着込んだ美貌の青年は、戦場にあるときと同様に妖刀と称される長刀を手にこちらを見据えていた。鋭いその視線で、白い身体を朱に染めた哀れなクラウドと、不様な裸体を晒すプレジデントとを眺めまわす。形よい唇に、明らかな嘲笑がたちのぼった。
「不様な」
クラウドとプレジデント、どちらに向けて放たれた言葉かはわからない。
けれどもその眼光が、プレジデントをきつく威圧し殺気すらみなぎらせている。
「だ……誰の許可を得てここへ入って来た! クラス1stのソルジャーとはいえ、すべての行動の許可を与えた覚えはないぞ!」
「許可など−−−−わたしには必要ない。わたしを止められるものなら止めてみるがいい」
セフィロスの腕がふわりと持ち上がった、そう認識した瞬間にはすでに、彼の手にある長刀はプレジデントの頬を薄く切り裂いていた。
「な、なにを!?」
血の吹き出した頬を慌てて押さえるプレジデントを嘲笑しつつ、セフィロスは弾みで投げ出されたクラウドの意識のない身体を軽々と腕に抱きあげていた。
「随分と汚してくれたものだ。この子に対する切札を持っているとは言え、この行為はいずれ贖ってもらうぞ−−−−」
微かな声をたててセフィロスは笑った。笑いながら、涙に濡れた跡の残るクラウドの目覚めぬ頬に唇を寄せた。嘗めあげる。ひどく淫靡な光景でありながら、どこかに残酷なものが漂っている、そんな眺めであった。
「これはわたしのものだ。わたしだけが汚し、わたしだけが傷つけることの出来る、わたしの大切なおもちゃなのだよ……」
「だ……だがこれは、その少年が望んだことなのだぞ!」
「わたしには、関係のないことだ。これが何を望み何を欲しようとも、わたしの意に沿わぬことはこれにはさせない。これは、わたしの大切な人形なのでね……」
ぞくりとした。プレジデントは、目の前に立つこの青年に逆らうことは出来なかった。狂っている。この青年は狂っている。大陸中誰もが彼を英雄と呼ぶ身でありながら、腕の中に抱いた小さな少年に狂わされている。そしてその狂気をすら己に許してしまっている。

来たときと同様足音もたてず、抱えあげた小さな身体を乱暴に抱きしめながら去っていく青年の姿を、プレジデントはただ見送ることしか出来はしなかった。


あ、やおいだー。なんだか久々に「そのシーン」を書いたような気がするわ。
クラウド! おまえはなんて苛めやすい&苛めがいのあるキャラなんだ! 哀れになればなるほど、もっと苛めてしまえー!という気分になるわ……。
しかし、今ちょっと unix canna で書いているので、漢字が思うように変換出来ない(;_;) もっとエグイ漢字が使いたいのに(死!)

……おかしいな。セフィロスが助けに来てらぶらぶはっぴー!って終る予定だったのに。魔性のひよこ恐るべし!


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