緒方さち先生の第2弾

いきなりですが、中身は酷いです。らぶらぶが好きな人は、見るのをやめましょう。とはいえ、ちょびっとだけだから大したことないかーと、私自身は思うのだけれど。どないだ?
ちゃんと書こうと思ってプロットを切ったら、やたら長くなってしまったので、とりあえず簡易版、ということで。

コルクラ/地下室/拉致監禁(第53話)←嘘つけっ

悲鳴のような音をたてて扉は開かれた。
暗闇を切り裂くように真直に差し込んだ室外の明かりも、もはやクラウドの注意を喚起するだけの役割も果たさない。
ただ、地下室の底へと向かって長い階段を下りて来る男の重い足音が、鈍く痺れた精神に新たな恐怖を植え付けようとするばかりである。
近付いて来る小男の姿を目にして、クラウドは慌ててもがいた。
逃れようと手足を動かすが、短い鎖で床へと繋ぎ止められた身体はその痩せた輪郭を男の目から反らすことも出来なかった。昨晩の凌辱のあとをありありと残す裸身を、男のいやらしげな視線から隠すことの出来るものは何一つ、クラウドには与えられていなかった。
「おびえているのか……可愛いねぇ……」
丸々と肥えた男の短い指がクラウドの小さい顎を掬い上げる。生臭い息が頬にかかった。
そのまま唇を重ねられ、咽の奥でクラウドは呻いた。
腕も脚も、太い鎖に戒められて身動きはとれず、しかしそれ以上に朝となく昼となく与えられる名も知れぬ媚薬が、クラウドの四肢からすべての力を奪い取ってしまっていた。いまや何の戦う能力も持たぬ小男にすら抗うすべもなく、クラウドの身体は凌辱されるその瞬間を待つばかりである。
打擲のあとの残る裸身を床に押し広げ、その男ドン・コルネオは肉厚の手のひらでクラウドの身体を撫で擦った。
「くぅ……ッ……」
ざらりとした感触が皮膚に熱い。
体内に注入された媚薬が肌を敏感にさせ、知りたくもない快感をクラウドに教えこむ。かすれた咽が吐き出した喘ぎを、コルネオの淫隈な視線が見下ろしていた。
「大分素直になったな……?」
鎖の中程を持って引き上げられ、不安定な中吊りの格好で上を向かされる。すぐに、押しつけられたグラスから赤い液体が口腔内へと注ぎこまれた。むせかえるようなアルコールの強い香りが、青白い皮膚の上を薄赤の液体とともに流れ落ちて行く。
もうどれだけの時間、こうして捕らわれていたのだろう。
それすらももはや、薬のせいでぼやける意識の奥底へと沈められてはっきりとはわからない。わかっていることはただ、この地下の小部屋に閉じ込められた己がこの男の所有物となってしまっているということだけだ。
男の短い腕がクラウドの痩せた脚を抱えあげる。
心のどこかがあげている悲鳴をうっすらと感じながら、クラウドは目を閉じた。

(つづく)←続くわけないよぅ!


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