真継 匡先生の第1弾

わーい、今入ってきたら自分「12345」人目の罪人だそうで・・・。罪人が多いな、このページは(人のことが言えるのか自分)。

暇だからなんか書いちゃえ。怒っちゃいやん。
・・・仕事中だけどな。



「く・・・はっ」
 暗闇に白い喉がぼんやりと浮かぶ。そのなまめかしさに、誰もが息をのむのだろうが、そこにいるのは女ではなかった。
「お願い・・・もう、だ・・・め・・・・・っ」
「だめ、ではないだろう? クラウド。」
 深く響く低音がクラウドの耳をくすぐる。しかも耳元でささやかれて、クラウドは体をふるわせた。
「お願い、セフィ、ロスぅ・・・」
 セフィロスはわざと意地悪く笑うと、手をゆっくりと胸元にはわせた。
「・・・・・っ」
 はねるようにクラウドが反応する。
「ほら、すぐに反応する。いい身体をしているな、クラウド。」
 クラウドは自分の上に乗っている男を、きつい目でにらみつけた。

 クラウド・ストライフ。神羅兵としてはあまり役に立たない部類に入る。戦闘力も人並みで、身体もさほど大きくない彼は、志望している「ソルジャー」クラスに合格できないでいた。
 一方のセフィロスは、1stクラスを大きく上回る、「英雄」とも呼ばれる部類の人間である。すべての戦士の憧れで、神羅兵の多くは彼をあこがれて志望してくるものである。
 その全く違う二人がよく一緒にいる。これは公然の秘密と言っていいだろう。一応は秘密なのだ。その原因は、多くのものの想像の通りである。大概のソルジャーが外に女を作っているのと比べると、セフィロスは変わり種といえるのかもしれない。が、実際はそうではなかった。
 神羅兵の中では、クラウドこそが変わり種と言ってもいい。とはいえ、別に彼自身が変わっているのではない。彼の容貌こそが、この公然の秘密を作り出していた。なにも女っぽい訳ではない。もちろんきれいな顔立ちではあるが、原因と呼べるのは、たぶん彼の雰囲気だろう。つまり、そそられるのだ。彼のために道を踏み外したものも多いと言う噂である。
 そんな人間が、多くの男の中で真っ当な生き方など出来ようはずもない。ほかの兵に犯されて終わりだ。
 クラウドも、もちろん多分に漏れなかった。

「い、やぁ・・・っ」
「や、じゃねぇんだよ。ほら、足を開け!」
「強引に開けちまえ。その方が早いだろ。」
 舞台は大体が倉庫の隅の暗がりである。4,5人の男に無理矢理連れ込まれるのである。今回は2人だけのようだ。
「なんだよ、感じてんじゃねえか。ここはどうだ?」
「あ・・・ああっ」
 普段は自分でも触ることのないところに、武骨な指が押し入るように進入してくる。それは、拷問と言ってもよかった。が、幾度も同じことが繰り返されると、クラウドはすぐに慣れてしまい、別の感覚が押し寄せてきた。
「や、やめ・・・あっ」
 苦痛にうめく声が艶を帯びてくるのがよくわかる。それを聞いて、周りにいた男たちがのどを鳴らした。
「お、俺、もう我慢できねえぞ。」
「ああ、俺もそう思う。じゃあ・・・」
 神羅兵としては小さくとも、一般男性としてはそれほど小さくはないクラウドの身体を、一人の男が軽々と抱え込んだ。
 自分はあぐらをかき、その上にクラウドをゆっくりと下ろす。
「あ・・・く、あああっ」
「俺は上のをもらうぞ。」
 クラウドが悲鳴を上げ始めると、もう一人も男がクラウドの上体を寝かし、唇に自分のものをあてがった。
「あ、ぐっ」
 苦しさのためか、クラウドの両目にうっすらと涙が浮かんでいる。
 二人の男が腰を動かし、自らを絶頂へと導いているそのときだった。
「なにをしている。」
 倉庫に響くその低音は、神羅兵なら誰でもが知っているものだった。
「せ、セフィロス・・・」
「呼びつけか。いい身分だな。」
「い、いえ、失礼しました。」
「どうでもいいが、身なりを正せ。少々目に余る。」
 セフィロスにそういわれて、男たちはすぐにクラウドから自分を引き抜き、身なりを正した。一般兵にとって、ソルジャーの言うことは絶対である。
「あ・・・うぅ」
 突然異物感が消えて、クラウドは苦痛と安堵のうめき声を上げた。
「何をしていた。」
「あ・・・いえ、その・・・」
「答えがないなら、見たままの判断ということでいいんだな?」
 男たちは何も答えられず、硬い表情で姿勢を正していた。
「今後、このようなことは禁止だ。おまえたちは少し謹慎でもしていろ。」
 作戦中じゃない以上、セフィロスに命令の権限はない。が、身分の低い兵士にとって、英雄と呼ばれる彼の言葉は絶大であった。
 セフィロスはまだぐったりと倒れているクラウドに近づき、近くに落ちていたぼろ布にくるんで抱き上げた。
 倉庫を出ていく後ろ姿のセフィロスに、男たちはしばらくの間敬礼をしていた。


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