まんぼう先生の第6弾


最初にリクエスト(?)下さったとり頭さんに捧げます。
読まずにゴミ箱に突っ込んでくださいね〜
しかし言い出しは自分とはいえ、武器相手にも受けなクラウド。くっくっく、大好きだよぉ。なんでポリゴンなんんだぁぁぁぁぁ・・・・さよなら私の失楽園。(心中するつもりかい)


「ずに・・・・のるな・・・」
速く、浅い息づかいは自分が振り下ろした大剣が確かに彼の躰を傷つけた証明。
しかし彼は危なげもなくそこに立っていた。
彼は肩で息をする一般兵士をの方へと振り向くと口の端だけで笑い、その切れ長の目を細め、嘲るようにクラウドを見据えた。
コロサレル
胸に浮かんだ言葉は絶対の意味を持って一瞬、鼓動を止めた。
それ自体がほのかに闇に輝くような瞳。それにさらわれる意識を繋ぎ止めようと、クラウドは両手のバスターソードを強く握りしめた。
殺される
それは一瞬後のコトかもしれない。ならば、その前に、最後に、一撃だけ。それで彼ではなくなった彼を止めることが出来るなら。
クラウドはただそれだけの思いで彼を追いかけてきた。

いつの間にか全身にじっとりと汗をかいている。セフィロスは動かない。そして自分は動けない。
沈黙の中に、自分が生きているということを誇示するように叫き続ける心音だけが響いていた。
それを破ったのは隣室から漏れた声。
「・・・っくっ・・・」
どさっ
「ザックス!?」

実験用のポッドの上に仰向けに投げ出されていた彼。肩から斜に走る傷から流れ出し、指先から滴る血は彼自身にも、クラウドにも、死の未来を突きつけていた。
放ってはおけない。せめて床に横たえようと差し伸ばされたクラウドの手を払い除け、ザックスは大剣を指さした。
「セフィロスに・・・・とどめ、を」

その彼がずり落ち、床に叩き付けられたらしい鈍い音で集中は壊れた。
思わずザックスがいるだろう方へ振り向き、次の瞬間、隙をついてセフィロスが動いた。
がすっ
大気を裂き、正宗が自らの躰を泳ぐ。そう覚悟したが、飛んできたのは黒の長靴による蹴りだった。まともに腹に入り、受け身を取るまもなく壁に叩き付けられる。ショックで手を離れた大剣は、鈍い音を響かせながらセフィロスの足下へと滑った。
「っ・・・ぐっ・・・」
衝撃の眩暈と痛みに歪んだ視界に微笑みを崩さず近づいて来るセフィロスが見えた。
慌てて辺りを手探るが、何も対抗しうるものはない。
つま先が入った下腹の鈍い痺れは下肢にもまわり、壁にそって立つことも出来なかった。
その間にもセフィロスは目の前まで来ている。焦る気持ちを裏切るように、躰は動かない。
覚悟、を決めた。
しかし彼は立ち止まり、片手にあるいぶし銀の刀身の切っ先をクラウドに突きつけたまま優しく首を振る。それからゆっくりと細い残像を描き、肋骨の隙間の心臓を探るように剣先を躰に這わせた。
腕の動きと共に蒼の神羅の制服だけが確実に切り裂かれ、雪花石膏の肌が露になる。
凍りついたようなセフィロスの表情からは何の意図も・・・欲情さえも感じられなかった。ただ、恐怖に痙攣を起こした鼠を爪を立てずにいたぶる猫に似た無邪気さだけが奇妙に浮いた笑みから連想された。
ふと、正宗を持つ手が止まる。
セフィロスはあと片方の手でコートを留めていた金具を外した。
するりと衣擦れをさせて肩から落ちたそれの背の辺りは大きく裂け、彼の血でどす黒く染まっている。
不慣れなバスターソードとはいえ、背後から切られて軽傷ですむはずがない。先ほどの彼の様子から見てもそれは確実だった。
しかし。
「これを見ろ」
楽しそうに、とも取れるような調子で呟いたセフィロスはクラウドに背を晒した。
大きな傷が口を開けているはずのそこにはうすく朱にひきつれた傷跡と乾いた血の跡しかなかった。
「まさか・・・・たしかに・・・」
「不思議そうだな・・・・・しかし、これが、私の普通なのだ。私が、選ばれし者であることの証明だ。お前などには私は殺せない。」
正視を続ければ、蠱惑される笑みはそこで消えた。
足下のバスターソードを蹴り上げ、手にするとセフィロスは今度はクラウドの体側を蹴り上げた。
「はぅっ!」
細い躰を折って、再び壁に叩き付けられる。ずるりと腰を落としたそこは隣室との段差があった。
我を忘れて、村から魔晄炉まで羽虫のように群がってくるモンスターをひとりで倒しながら走った疲れは確実に躰にきていた。実力の遠く及ばないセフィロスに精神力だけで対峙すれば0に限りなく近かった可能性が0になるだけのこと。
思い知らされながらクラウドの意識は遠くなり、やがてひくりとも動かなくなった。
血が通う死体となり果てたクラウドを一瞥すると、セフィロスは残った下肢を纏う衣服もはぎ取り、つま先で動かして都合のいい体勢にさせた。
そして、無造作にバスターソードの柄をその狭く閉ざされた箇所に押しつけ、気絶により弛緩しているのを見てとるとそのままいっきに貫いた。
瞬間、声をあげてクラウドはのけぞった。
恐怖。
それがまず先にたつ。
いつの間にか強く床に押しつけられ、逃れようにも術はない。何をされているのかも判らないほど、痛みだけが暴走する。
「うっ・・・」
しかし、痛みとともに奇妙な感触に気付く。
腿を伝うぬるい流れ。それは床に溜まり、ついた膝を滑らせた。
「あ・・・っ・・・」
やっとのことで振り向くと、そこで初めて自分の身に何が起こっているのかを知る。
セフィロスの手の中にある大剣の柄は、すでに半分以上が体の中に挿入されていた。
「もっと、入るだろう?」
無関心にセフィロスは大剣を押した。
「あうっ!」
「ほら、全部入った。簡単だったな。いやらしい奴だ。」
痛みを凌駕する圧迫感に嘔吐しかける。
拒もうにも、耐えきれずに裂けた箇所の流れ続ける血で滑る柄をまるで喜ぶようにクラウドは簡単に受け入れた。

何度か出入りを繰り返した後、快楽ではなく、死ぬ寸前の生存本能でクラウドは果てた。
もはや痛みにも反応しない、愚鈍な躰にセフィロスは刀身までも入れてしまわんばかりの勢いで最後に貫くと、その背を蹴りつけて、無理矢理引き抜いた。
用の無くなった大剣を床に突き立て、辺りに澱む鉄の匂いをあざ笑うと、セフィロスは母と呼ぶ首を再び携えた。


「セフィ・・・ロス・・・」
あり得ない事象に、僅かに動揺したセフィロスは反射的に正宗でクラウドの胸部を貫いた。
しかし、痛みをすでに感じることの出来なかった彼は、刺さったままの正宗を素手でつかみ、恐ろしいほどの力でセフィロスを引き寄せ、形ばかりの魔晄炉のてすりの下に押しやった。
驚きに見開いたままの瞳は、クラウドが好きだった星の命と同じ色をたたえたまま。でも、彼は彼ではかなった。
「ザックスを・・・・・」
彼を、助けなければ。そうぼんやりと思いながらも、セフィロスが見えなくなる前に、クラウドの意識は又、闇にとけた。



安藤会長、ごめんなさい。
この後、夏休み後までは大人しくしているので許して下さい。
講師:セフィロス でお送りしました。
・・・・・この場にはたしかあとひとり女の子がいたようなきもしますが・・・・・無視。

正宗ヴァージョンはケロさん、書いていただけますよね?


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