まんぼう先生の第4弾


あのう・・・新しい小説リュニオン見て思い出したのですが、まだ完結させてませんでした、ツォン・クラ。あのままにしておくのは何となく気持ち悪いので自己満足のために補完させてください。
太古の昔の話なのでいきなりかいても分からない方、居ると思いますがいきなりかきます。(死)
あ、それと男性の方は不快に思われるかもしれませんので・・・・おすすめしません・・・・・・・そんな事言うくらいなら本当はこんなくだらないもの書かない方がいいのですが・・・・ふぅ



真昼の月の薄い爪が優しく先端を引っ掻く。反応を窺うようにツォンを見上げていたクラウドは、視線をそのままに微かについた跡に舌をそわせる。

眠りと眠りの狭間にあるこの時間は、クラウドには残らない。それを救いと呼ぶのはあまりにも身勝手な解釈。
誰にでもあるはずの欲望を、小さな魔晄珠で歪んだ方向へと導かれた哀れな玩具。そしてそれを知っていても玩具を都合のいいように、仕事という名目で行為に慣れさせていくツォン。
「人の道に、外れてるな。」

クラウドの知らない時間を知っている。
普段、廊下ですれ違う瞬間、盗み見る瞳。それは決して甘い光をたたえることはない。少し自信がなさそうに壁に沿って進むその躰。それに媚びと誘いの香りを感じることはない。

「時間がない。お前が遅刻してくるからだ。」
微かに棘を含んだその言葉にクラウドはびくんと震える。口に含んだものに歯をたててしまい、不覚にもツォンは声を漏らす。
「あまりいろいろと、痕跡を残すな。」
たった一人の想い人の顔がちらつく。
明らかにツォンの注意がクラウドには向けられていない。しかしそれは欲望以外の感情はないはずのクラウドにわずかな嫉妬を呼び起こした。
唇をそっと離すとベッドに座ったままのツォンに自らの足をひろげてしがみつく。いっそうの繋がりを求めるようにまわした指はきつくツォンの背に爪を立てる。
「入らないくせに、愁傷なことだ。」
・・・・・・・だから、こうやって、マイニチ、やっている。
慣らすための時間はもうない。そういうことにして、ツォンは面倒な作業を放棄した。押し付けたままで続くクラウドの可愛い努力では入らない。ため息をひとつつくとツォンはクラウドを押し倒し、痛みと紙一重の快楽の声で鳴かせた。

廊下の向こうから、他の誰とも間違えようがない足音が聞こえてくる。漆黒の長靴。
あまり得意な人物でないことを感じ、ツォンの視点は何となく下を向いた。そして、確かな特徴を見つけてしまう。
しかし自分と会話することはないだろうと踏み、そのまますれ違う。
銀の軌跡が視界の真正面から消える瞬間、セフィロスは声を発した。
「今度の玩具は・・・・・・・」
「・・・・・!」
最後まで紡ぐことなくセフィロスは姿を消した。
彼が何をさして言ったのかは明白。
だが、それよりも一瞬動揺した自分にツォンは愕然とした。
玩具になる前の玩具。
それはツォンのものとでも言うように震える指先。
廻る感情を振り切るように頭を振り、ツォンはもう一度、シャワーを浴びるために歩き出した。

「ただいまぁ。」
底抜けに明るい声でザックスは帰室を告げた。
蒼の絨毯のどこにもクラウドがいないのを確認し、ベットのカーテンを開ける。
いた。
「聞いてくれよ、おれ、あのセフィロスと組めるんだ!」


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