らーま先生の第1弾 |
ぱのとのお約束の続き。ん〜、朝からいいのかねえ。では、いきます。
「…やっ…いやっ…セフィ…」
「手に入らないなら…壊してしまえばいい。…お前は私のものだ…」
クラウドは、じぶんの目の前にいる人間がセフィロスだという事実を受け入れられなった。
あまりにも違いすぎた。いままでのセフィと。
自分にむけられていた優しいエメラルドグリーンの瞳はない。
自分があこがれていた、あのセフィロスはいなかった。
これは、セフィロスじゃない…
「やだっ! セフィロス 助けてっ!」
セフィロスの細くしなやかな指が服の中に滑り込んでくる。
「ん…っ…あ、や…っ」
「…セフィロス? 誰を読んでいる 私はここにいる…」
「違う ちがうっ! セフィロスなんかじゃないっ!」
…いかないで…。クラウド、今回の仕事だけは、セフィロスについていかないで…。
もう帰ってこないような気がする…もう、誰もここに帰ってこないような気がする…
出発の前に、ある一人の先輩が自分に言った言葉を思い出していた。
クラウドはその時、そんなことあるはずがないと、笑って聞き流した。
その人は、セフィロスともザックスとも組んでいたことがあって、2人の実力はしっかりと判っている人だった。
…お願い…誰も、行かないで…
泣きそうな顔をして、彼は言っていた。ザックスもセフィロスも困った顔で必死に引き止める彼を説得していた。
「セフィロス…どうして…?」
「お前が悪い…クラウド。お前が俺の前に現れたからだ…」
出会ったこと自体が。
「や…ぁ…ん」
セフィロスの冷たい唇が、クラウドの滑らかな肌をなぞる。
体が熱い。頭がぼうっとする。もう、まともにものを考えることさえできない。
好きだったのに…セフィロス。
信じていたのに…あいつらとおなじでは無いと。
かつて自分を獣のように犯した、あんな奴等とはちがうと…。
自分が絶望の中に落ちていく。
「やだ…っ…ザックス…!」
親友の名を呼ぶ。
「…私を見ろ。クラウド」
セフィロスの唇が静かにクラウドのそれに重なる。
「ん…っ」
重なった場所が熱い。まるで火傷をしたように。
そして、甘かった。
「あ…つい…」
触られた場所が、あつい。自分では止められない。
「…あぁ…っ…」
…クラウドの唇からは、もう抵抗の言葉はでていなかった。
「…クラウド…」
愛しげにクラウドを見つめる。
狂喜に満ちた瞳で。
「あ…ぁ…っセフィロスっ…」
視界がぼやけていく。
…さみしげに自分を見送った、彼の笑顔が蘇る。
ごめんね…俺は…
俺は…セフィロスを…
そして、クラウドは気づく。自分が、どんなにセフィロスを想っていたか。
…セフィロス…もう、あなたはいないの…?
自分の中で決着がつく。
…地獄に行くのならば…白い牡丹をもって行こう。
セフィロスにとても似合うから…。
クラウドは、目を閉じた。もういない、じぶんのいとしい人を思って…。