くろねこ先生の第1弾 |
*ドクターセフィロスの優雅な一日*
ここは名医として名高いドクターセフィロスのオフィス。
観葉植物と洗練されたモダンなデザインの家具が並ぶ。
午前九時半、診察開始30分前。
「ああ、ちょっとキミ、今日の予約リストを見せてくれないか」
(看護婦リストを渡す)
「ふぅ〜、今日も満員だな・・・
どれどれ・・・最初のお客さんは・・と、罪の意識のため昼も夜も眠ってしまいます、どうしたらよいのでしょう・・・だと!?
眠れないといって薬をもらいにくるものもいるというのに結構なことではないか・・・ええと次は・・・本当は好きなのですがその人の前ではつい辛く当たってしまいます。自分に素直になりたいのですが・・・か。まぁ、良くある事だな、クックッ・・・
それから・・・ハハ、なになに知り合いのおねいさんがナイスバディでうらやましいです。アタシもあんな風になりた〜い、か。そんな相談をここにされても困るな。うちは十O病院じゃないんだぞ。個人的には私はそういうことは気にしないたちだが・・・」
午前9時45分、診察開始15分前。
(看護婦エスプレッソをセフィロスのデスクに置く)
「ありがとう・・・良い香りだ・・・キミのエスプレッソは最高だ」
「そんな・・・(ポッ)」
「フフ・・・さて、なんだ、まだあるのか。世界中を旅しても好みの異性に出会えません。オイラが好きなのは炎がめらめらと燃えている女性です???・・・よく分からんな・・・次!
子供の頃からしつこい頭痛と肩こりに悩まされています。これってやっぱり胸のせい?ってまたコレか(苦笑)
来る場所を間違えているんじゃないか?これだから女は困る・・・
やっぱりお前が一番だよ・・・クラウド・・・
(いきなり背後から白衣の看護婦を抱きしめる)
「せっ、先生ダメです!もうすぐ最初の患者さんがいらっしゃ・・・んん」
(看護婦唇をふさがれる)
「よいではないか・・・今日はもう店じまいだ・・・」
「またそんなことおっしゃって・・・この間も臨時休診し・・ああっ・・」
「気にするな。どうせ好きでやってるわけでもない・・・」
(インターホンを切り、看護婦をソファーに押し倒す)
一方その頃・・・
玄関先のポーチに黒髪のすらりとした長身の男が立っていた。
ぴんぽんぴんぽんぴんぽん♪
「せっかく勇気をふりしぼって来たというのに・・・何故誰もいない?
私はこのまま眠りつづけろということか?
まあいい・・・これも私の罪・・・」
おしまい