かいと先生の第4弾


「ねえ、ヴィンセント。ユフィ知らない?」
 エアリスが、武器の買い出しから帰ってきたヴィンセントに聞いた。ヴィンセントは首を振り、
「・・・いや・・・知らないが・・・どうかしたのか?」
「ん、ちょっと物貸してて・・・今いる物だから返してもらおうと思って・・・外にいるとおもったんだけど」
「部屋にいるんじゃないか?」
 ヴィンセントの言葉に、エアリスは思い出したようにぽん、と手をたたく。
「・・・そうね、ありがと、ヴィンセント。早速・・・」
「・・・いや、ユフィに渡す武器がある。私が行って来よう」
「そう?じゃあ、お願いするわね」

 ユフィに割り当てられた一人部屋の前で、ヴィンセントは声をかける。
「入るぞ」
 ガチャッと扉を開け、中にはいると・・・
「うわっ!?」
 ユフィはあわてて、何かを後ろに隠した。まさかマテリアじゃないだろうな、とヴィンセントは思ったが、すこし見え隠れする物を見る限りでは、それはマテリアではなさそうだった。
「・・・何を隠してる?」
「な、なんでもないなんでもないっ!!」
 思いっきり首を振った動きで、後ろに隠していた腕が動き、持っていた物が音を立てて床に落ちた。
ヴィンセントは足下まで転がってきたそれを拾い上げ、その物の正体に唖然とする。
「・・・化粧道具か・・・?」
「あちゃー・・・」
 しまった、といった風に頭を抱えるユフィに向けて、ヴィンセントは疑惑の視線を投げかける。
 その視線を受け、観念したのかユフィは素直に白状し始める。
「・・・エアリスたちから借りたの、これ。エアリスやティファみたいに、大人になりたくってさ・・・お化粧したりしたら、ちょっとは大人になるでしょっ?」
 うつむきながら話すユフィに、ヴィンセントは歩み寄り、頬に触れた。その気配にユフィが顔を上げる。
「・・・表面を飾っただけでは、大人とは言えないな。大人になるっていうのは・・・」
「は?あんたなに・・・・」
 ぶつくさ言ってるの、と言いかけたユフィの口は、ヴィンセントの唇でふさがれた。
「・・・・ん・・・・」
 長い口づけに、ユフィは思わず体をよじらせる。
 やっと唇が離れたとき、ユフィは顔を赤くしながらすぐそばにあったソファへ座り込む(なんて計算されたシチュエーション・・・)。
「・・・こういうことだよ、ユフィ」
ヴィンセントは彼女の肩に手をかけ、ゆっくりと横たわらせた。
「ヴィンセント・・・あんた・・・」
 小さく抗議の声をあげるユフィの唇に自分のそれを重ね、ヴィンセントは細く長い指を、ユフィの服にかけた。最初のうちは抵抗したものの、露わになった首筋にキスされると、彼の服をつかんでいた手は、おとなしく引き下がった。
「・・・みんなに・・・変に思われるよ・・・?」
「皆には黙っていればいい・・・余計な詮索をする奴らじゃないだろう・・・」
 そういってヴィンセントは、ユフィの細い体に優しく触れた。恥ずかしさとくすぐったさ、そして優しい感触に、ユフィはか細く声を上げる。
 体を堅くし、ぎゅっと目を閉じているユフィを見て、ヴィンセントはふと、心の中で思った。
(何故だ・・・?何故私はこの娘を・・・。年もまだ子供・・・苦手な部類の人間だ・・・それなのに何故・・・・こんなに愛しく感じるのだろう・・・?)
 ヴィンセントは、ユフィの上半身を起こしてやり、ぎゅっと抱きしめた。
「・・・大丈夫か?」
 短いとも、長いともとれる時間が流れた後。
 自分の横でくたりと力無く天井を見上げているユフィに、ヴィンセントは少々ためらいがちに声をかけた。
「・・・大丈夫じゃないやい。」
 ふてくされた様子のユフィを見て、ヴィンセントは思わず、笑いを漏らす。
「なんだよ・・・笑わないでよね」
「いや、なんでもない。・・・悪かったな、ユフィ。16歳では・・・まだ早かったか・・・」
「あったりまえじゃん!」
 むくっ、と起きあがり、ユフィはヴィンセントから毛布をひったくって体に巻き付け、シャワールームへ行こうとした。
 ・・・・と。途中で振り返り、笑みすら浮かべつつ、ユフィは言った。
「・・・責任とってよね!」
 ばたん、とシャワールームの扉を閉める。部屋の中には、シャワーの流れる音だけがひびいた。ヴィンセントは、ユフィの消えた方を見つめ、そしてふっと、微笑んだ。



ーーーーーーーーーぎゃーーーっっ!!!
私はなんちゅーモノををををっ!!これじゃロリィ(笑)じゃないかぁぁぁっっ!!スミマセン、自粛しますぅぅぅ・・・・。謹慎処分だなこれは。
→ちょっと私信・・・ヒーデさん、前の私の小説に入れて下さったレスのことですが・・・ユフィに獣○なんかしたら死んじゃいますって(笑?)。・・・クラウドならともかく・・・(おいおい)


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