夏殷先生の第6弾 |
なんか おかしなものを書いてしまいました・・・(苦笑)
「・・・あ・・」
急にこんな風に思っているのが女々しく思えて 顔を赤くした。
今まで ちゃんとこの一ヶ月近くのうちに彼のことを忘れられたと思っていたのに
眠りにつこうと目を閉じるたび あの曲が流れてくる。
「ホントに・・・死んじゃったのか?ツォン・・・」
ルーファウスが子供っぽい声でそう言った。
すると、とたんに 辺りの空気が柔らかくなり 彼の声が聞こえてきた。
「ルー・・・ファ・・様・・・」
「ツォン?!」
ルーファウスは少しずつ現れだした彼に顔に手を伸ばした。
ふれれる。
そのまま 顔を引き寄せ くちづける。
だんだんくっきりとしてくるツォンの身体に腕を絡め、強く抱きしめる。
「ぁっ・・・・」
ツォンの舌がルーファウスの舌を絡め取る 強く。
長いくちづけのあと 不意にルーファウスの目から涙がこぼれた。
ツォンがそれを指で拭い 言った。
「ルーファウス様・・・もう 私を思わないで下さい。」
「ツォン?!」
ツォンが悲しげな目でルーファウスを見つめる。
「私はもう いないんです。社長ともあろうお方が 一人の人間に縛られていてどうするんです?
あなたが そんなふうにしていると・・・私はいくことができないんです。」
「嫌だ!!・・・ツォン・・・行くな・・・命令だ!!」
強い口調で言うが 彼の声はもう震えていた。道に迷った子供のように彼の心はおびえていた。
彼がいなくなった日から・・・。
「ルーファウス様・・・・」
震える口唇に優しくふれる。愛しくてたまらない このわがままな大きな子供を強く抱いた。
「大丈夫です 今だけは ここにいますから・・・何でもしてさしあげますよ。
でも・・・もう明日からは がんばってくださいよ・・・私がいなくてもね。」
「ツォン・・・・・わかった・・・」