姫先生の第1弾


初めて安藤さんのHPに投稿します(^^;)
この小説は、とりあえず・・・とり頭さんに捧げましょう(笑)
返品は不可(笑)どんな内容になっても・・・知りません(爆)


深夜0時 ――― 。
日程の中にソルジャー部隊の夜間鍛練が組み込まれているこの日、官舎の中は静まり返っている。
雲一つない空。月明かりの中、廊下に長い影が浮かび上がる。
官舎の中、風など無いのに流れる細い髪。月に照らされる白銀の糸。
足音もなく一つのドアの前に立つ。
やはり、音もなくドアを開けると、するりとその中へと消えた。
薄暗い部屋の中。二つ並んだベットの片方が人の形を作って膨らんでいる。誰も、いない筈なのに。
猫のような動きで、ベットに近づくと微かな寝息が聞こえた。
僅かにだが、荒い寝息は、寝苦しさを語っていた。
「大丈夫か・・・・?」
聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で、影は問う。癖のある金糸にそっと指先で触れながら。
「・・・・ん。」
眠りから目覚める瞬間のまどろんだ瞳に、自分が映る。
「セフィ・・・?」
蒼い瞳の焦点が合って、意外そうに丸くなるのを、セフィロスは微笑んで見ていた。


「きつくないか?」
クラウドの耳元で、セフィロスは涼やかに問い掛ける。その人の指先は声とは反対に、クラウドの性感を煽る為に熱く蠢いているのに。
「ん・・・・。」
クラウドは、首を振る事だけで応えた。
言葉にしたら、そのまま、快感が音になってしまう。
彼に憧れてソルジャーに志願して・・・彼の側に少しでも居たくて厳しい訓練に耐えてきた。気がつくと、意外なほど、彼はクラウドの近くに存在するようになっていた。
肌を合わせる行為には、未だ慣れてはいないが、嫌悪は抱かなかった。
むしろ、初めてその行為をした時、それが極自然な事のように感じた。
「あ・・・っ」
知り尽くされたポイントを刺激され、堪えきれずに声になる。
首筋を丹念に啄ばんでいる冷たい唇が、笑みを模るのが、解る。
一度洩れた声は、留まる事を忘れたように溢れて、クラウドの咽から零れ落ちた。
首筋から鎖骨、肉の薄い所を辿って、セフィロスはクラウドの全身をその指先で、唇で、確かめる。時折、自分の物だという所有の刻印を刻みながら。
その度に、しなやかにしなる身体を抱き締めた。
愛おしくて、愛おしくて、他の誰にも触れさせたくないと、強い執着にも似た感情を抱かせる者を。


クラウドが、本来ならする筈のない怪我をして、高熱に倒れてしまったのは、セフィロスに原因があった。
ソルジャーの中で、セフィロスとはまったく違う意味で、人気のあるクラウド。
ソルジャーにあってはならない油断は、セフィロスの中に芽生えた嫉妬という感情から生まれた。
自分を庇い、弾薬の破片を背中に受け、腕の中に倒れ込んできたクラウドの姿をスローモーションのように見詰めながら、セフィロスは後悔と快感の二つの感情に支配されていた。
自分の為に傷ついてしまったクラウドに対する後悔。自分の為に身を投げ出したのだという優越感。


声がする。己の中で。
とても危険な声が。その声は呼び続ける。
『クラウド』と・・・。

「・・・セフィロス?」
クラウドは、身の上にかかる冷たい空気を感じて、閉じていた瞳を開き、目の前に居る筈の人の名を呼んだ。
在るのは、その場所を変え、部屋にも差し込みだした月の明かりだけだった。
「夢・・・?」
の筈はない。確かに、セフィロスに愛された跡が身体中に残っている。
が、影もなく、彼の気配すら感じない。
「セフィ・・・・」
言いようの無い不安。
起きだしたいのだが、四肢を支配する気だるさは消えずクラウドは大きくため息を吐いた。
「・・・セフィロス・・・」
何が不安なんだ?・・・とは、言葉には出来なかった。


月の明るいある夜の事・・・。



わけわからん!!(怒)
シリアスは・・・・やめときゃ、良かったーーー!(泣)
やっぱ、クララちゃんシリーズ的なのりの方が良かったですね(苦笑)
でも、とりさんに、捧げましょう・・・・。外道!。そう、姫は外道(爆)


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