ちゃーぷん先生の第2弾

 大空洞の奥底、ライフストリーム渦巻く星の体内で最後の戦いが繰り広げられていた。
 倒しても倒してもその度に姿を変え、強さを増してくるセフィロスをクラウド達は攻めあぐねていた。


バレット  「さすがに強いぜ、セフィロスは」
レッド13 「…もう疲れたよ。HPもMPも残り少ないし」
クラウド  「攻撃に決め手がない。このまま戦闘が長引いたら、皆消耗しきって全滅だ」
シド    「(ヴィンセントに向かっていじめっ子根性をのぞかせながら)
       おいヴィンセント、セフィロスの弱点とか何かねえのかよ」
ティファ  「よしなさいよ、こんな時に。ヴィンセントが知ってるわけないでしょ」
ヴィンセント「………。(意を決したように、ケット・シーからメガホンを借り受ける)」
ユフィ   「何?なんかあるの?」
クラウド  「ヴィンセントに任せてみよう」
バレット  「よーっし!ヴィンセント、ガツーンと一発言ったれ!」
ヴィンセント「(つぶやきながら)ガツンと一発…ガツンと…。
        (大きく息を吸い込んで)セフィロス、よく聞け!貴様の父親は宝条だ!」
シド    「それなら知ってるぜ」
ユフィ   「(たたみかけてくる攻撃をかわしながら)
       ちょっと〜っ!セフィロス怒ってるよ。逆効果じゃん」
ティファ   「みんな黙って。さ、ヴィンセント続けて」
ケット・シー「ヴィンセントさん、しっかりー!(ポーションを投げる)」
ヴィンセント「(ポーションのアンプルをひと飲みして)
       …セフィロス!おまえは自分がお母さん似だと思っているようだが、実は宝条の若い頃にうり二つだ!!」
全員    「ええっ!?」
ヴィンセント「(皆の反応にちょっと気をよくして)
       よく見ろ、これが証拠だ!(と一枚の写真をつきつける)」

 『歓迎 神羅製作所ご一行様:ミディール温泉』の横幕の下に皆浴衣姿の集合写真。その中に黒髪で眼鏡をかけてはいるがセフィロスにそっくりの、場違いにVサインをした若き宝条の姿があった。

バレット  「…神羅にもこんな時代があったんだな」
ケット・シー「ボクの入社するずっと前でんな」
シド    「オレも知らねえ」
レッド13 「ね、もしかしてこの、人の肩の間からわずかに見える地味な人ってヴィンセント?」
ユフィ   「…ってことは、超美形父子だったってこと!?イケてるじゃん」
ティファ  「違うわ、ユフィ。問題の本質はそこじゃないわ」
クラウド  「はっ…そうか!アレはここでつかうべきものだったのか」

 クラウドはアイテム袋から以前、神羅ビルで拾った『キーアイテム 勤続30年記念宝条博士サイン入りブロマイド』を取り出した。

クラウド  「セフィロス!これが貴様の未来の姿だ!!
       (『ブロマイド』をセフィロスめがけて投げつける)」

 宝条博士のVサイン姿の『ブロマイド』はバリア、マバリアを切り裂き、セフィロスの彫刻のような額に突き刺さった。

クラウド  「今だ!みんな、究極リミットを使って総攻撃だ!!」

 クラウド達は一瞬のスキをついて、たまりに貯まったリミットゲージを一気にブレイクさせた。
 ヴィンセントはまだメガホンをくわえて何か叫んでいたが、その声と姿は炸裂する爆音と白い閃光に虚しくかき消されていった…。



 ふぅーーーーー…。(溜息)
 受験生にはうってつけ。(オチがない→落ちない)爆死!!


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