あゆりん先生の第2弾

「ふう・・・」
「だいぶ早くなったな、あんた。他の奴等よりずっと素質がいいってとこかな?」
「ジョー・・?」
叩かれた肩にそのまま置かれた手を見て、クラウドは頭を掻いた。
「それでもあんたにはかなわないよ。早いとこ希望のマテリア手に入れて帰りたいんだけどな。」
「ほう・・・?」
肩の手がそのまま動いて後ろの壁に付く。
自然とその腕に壁へと押し付けられたクラウドは怪訝そうな顔でジョーの幅広帽子の下を覗き込んだ。
その顎と肩口を、開いた右手で押さえ付けられ動けなくなる。
「・・・何、考えてるんだよあんた・・・・!?」
相手の目を睨み返そうとしたとき、相手の顔を確認して愕然となる。
「あんた・・・・まさか!」
ばっと満身の力を込めて振りほどいた手で相手の身体を払ったとき、ジョーの帽子が飛び、その下からは鮮やかな銀の長髪が羽のように緩やかに空を舞った。
「なんで・・・なんであんたが・・、セフィロス!」
驚きと怒りに震える体ににやりと笑いをやり、セフィロスはゆったりとクラウドに近づいた。
「言った筈だ・・・私は、いつでもお前を見ていると・・・・。」
あとずさる先のないクラウドの唇に、優しく、そして冷たい唇が落ちてきて、重なった。
貪るように侵入してくる舌に眉をよせ、くぐもった喘ぎをもらすクラウドの視界の端を、次の出走者達が歩いていく。

永遠に続くかの口付けの後、自失していたクラウドの足元に、ぱさりと微かな音を立てて、幅広の帽子が落ちる。
はっと我に返って自分を捕らえた者に追いすがるが、それはまるで陽炎のように揺らめき、消えた。

(追ってこい・・・クラウド。私以外の者に目をむけるな・・・それが、お前の・・・運命・・・)

「・・なら、なんで俺の側にあんたはいない・・?こんなに俺を煽っておいて・・・セフィロス・・・。」
せつなさが蒼い瞳を曇らせ、熱い吐息を吐かせる。
「追うことでしか俺はあんたを手に入れられず・・・・あんたは俺を、縛れないのか・・・!」

まるで苦しい恋に似ている。

クラウドは自分の体を抱きしめた。



なんでいつのまにやらセフィ×クラに?
きっと、テーブルの影にはセフィに衣装丸ごと分捕られた哀れなジョーが転がってるのよ、きっと。
・・・・なんて反則反省文でごめんなさい〜〜〜!(書き逃げ!!)


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