Dionaea ELLIS |
ハエトリソウ属の葉の閉じ合わせ運動はムジナモ属と同じで、蝶番になっているのではない モウセンゴケ属の触毛と同じ仕組で、内側の膨圧が低くなり外側からの圧力によって折れ曲がり閉じるのである だから、葉の合わせ目などを半分くらい切り離してから刺激しても、不安定ながら同じ閉じ合わせをするのである 再開は生長にともなってゆっくり進む 1度閉じて再開した葉は10%も伸びている 閉じ合わせをさせない葉の伸び率は1%くらい 鉛筆の先等で感覚毛を刺激して閉じさせた場合1日くらいで再開するが、ハエをつかまえた場合は圧迫が長時間続いて消化が終了するまで開かない 再開するまでに1週間以上かかることもある 長くかかる程生長も大きいわけで、1枚の葉で開閉を2、3回しか繰り返,すことができない 鉛筆の先で刺激して開閉させただけだと6、7回繰り返すことができる
感覚毛の構造はつけ根に近いところにくびれがあって、折れ曲がりやすい小型の細胞列がある 毛の先に虫が触れるとテコの働きで小型の細胞が折り曲げられる この細胞でおこった変化が刺激となってつけ根の葉身へ伝えられ、その刺激が一定の時間を越えると初めて葉身の内側表面に並ぶ細胞の膨圧が急に低くなり、外側からの圧力によって葉身が折れ曲がり葉の閉じ合わせがおこる 刺激の限界は1回の刺激では足りなく、2回以上を必要とする それは、確実に虫がワナにはまるのを待ち構えているからである 電気的な変化としてどのくらいの刺激が必要か測られている このように基本的には、動物の感覚と少しも違わないのである
消化液にはモウセンゴケ属と同じく、タンパク質を分解する酵素(PH5.5の範囲でよく働く)等が含まれていて、虫の体を素早く分解する 分解された窒素化合物は腺細胞や葉の表面から次々吸収され、呼吸や生長を促し、開花後の種子の実りをよくする
種の解説