僕の戦績 第51〜第60戦

トリニティ

デビュー第51戦 2003年08月09日(土) キングダム・エルガイツ Z-ZONE永山
 VS 薬師寺浩之選手<キングダムサテライト>(プライスマッチ10分1R)

 マスコット:トリニティ 入場テーマ:なし

 休憩明けのセミファイナルが僕の出番。セコンドには長谷川さんがついてくださり、マスコットはトリニティ。試合開始までしばらくトリニティをリングで歩かせておいて場を和ませる。試合開始。薬師寺選手とは昨年末来の再戦。その時はキック出身と聞いてたのですぐ組みにいく戦法を取ったが、寝ても結構うまかった。くわえてこの間の6月大会も、マッハ弟さんと打撃なしでいい勝負をしてたので、今回は打撃でいこうと思った。が、打撃もやっぱり僕より上だった。数日前に思い付いた必殺技は一回試みたが不発に終わった。次回また試そう。試合はだいたい僕が首をヘッドロック状に取って、そこから寝たり起きたりといった感じ。途中、腕を取られかけてエスケープ1。マウントを取られたのと、キャッチを取られたのとでエキストラ2を取られる。こちらも一瞬だけ横四方の形になったりはするのだが、ポイントを取るまでには至らず。それにしても10分はしんどい。終盤はもう「逆転はないから、せめて判定負けにしとこう」という感じで凌ぎ、時間切れ。判定で薬師寺選手の勝利となる。

グローブを付けた超特大オオトリさま

デビュー第52戦 2003年10月12日(土) キングダム・エルガイツ Z-ZONE永山
 VS 薬師寺浩之選手<キングダムサテライト>(ライト級トーナメントAブロック1回戦エルガイツルールレベル1 10分1R)

 マスコット:グローブを付けた超特大オオトリさま 入場テーマ:アヴェ・マリア(上々颱風)

 今回はプロ(扱い)興行のセミファイナル、ライト級トーナメント出場ということで、僕にはかなり分不相応なビッグイベント。セコンド(エルガイツルールではウィットネス)も気合入れて、超特大オオトリさま。
 会場に着いて計量して保険料払って、そのうちにルールミーティング。ライト級トーナメントはエルガイツルールで行なわれるので、全体ミーティングの後、トーナメント出場者4人はその後、更にルール確認。これまでのキングダムルールとの大きな違いはといえば、グラウンドでマウントや横四方などを取らなくても好きな体勢で殴れることと、膠着ブレークがないこと。レベル1(肘なし、グラウンド状態での顔面蹴りなし)だから危なくないとは言うのだが(主催者が)、やりようによってはいくらでも危なくなるルールであるのでやっぱり恐い。
 興行も終盤にさしかかり、僕の試合が近づいてくる。いざという時のために、超特大オオトリさまの手(翼)に普段練習で使っているオープンフィンガーグローブを装着して「グローブを付けた超特大オオトリさま」に進化して備えていただき、それから自分の準備。指定のグローブを付ける。ニーパッドやレガースの着用は、エルガイツルールでは任意らしいので、どうしようか悩む。まず膝は、痛めてるわけじゃないし、組んだ状態で使う時によりダメージを与えられるように外すことにする。レガースについてはもうちょっと悩み、素足で蹴るの痛そうだよなぁと思いながらも、自分から蹴りにいくことはあんまりないだろうし、足取られた時にレガース付けてない方が逃げやすいかなぁということで、最終的に付けないことに。
 セミ前の試合も終わり、ライト級トーナメントAブロック1回戦の開始。第1試合、僕対薬師寺選手。彼との試合は3回目で、ここまで2連敗中(共に判定負け)なので、もうそろそろ1回くらい勝っときたいところ。試合前に話をしたのだが、彼はまだ20歳だという。10違い。4月に対戦した森山選手もそんくらいだったが、みんな若い。今回のAブロックの四人を年齢順で並べると、町田選手36歳、僕30歳、桜井選手28歳(兄の年齢)未満、薬師寺選手20歳で、セミ・メイン共に、約10歳差の「20代VS30代」の戦いとなる。まずは青コーナーの僕が入場。今回入場曲に考えていた「千と千尋の神隠し」のテーマ歌が手に入らなかったので、似た感じ・・でもないがそういう落ち着いた曲調の上々颱風の「アヴェ・マリア」で入場。「グローブを付けた超特大オオトリさま」は「やや受け」。オオトリさまをセコンド椅子に座らせてリングイン。対する薬師寺選手は何故だか炊飯ジャー片手に入場。対抗されたのかも。
 コールを受けて試合開始。ところでいつも、このコールを受ける瞬間がちょっと嫌。プロでもないし、誰かに期待されてるわけでもないし、性格的に腕を上げてアピールするとかできないので、いつも申し訳なさそうにお辞儀をしているのだが、それもなんかいまいちで。エルガイツルールは「1対1の決闘」がコンセプトらしいので、リングにレフェリーは存在しない。代わりに、4つのコーナーに控えるオブザーバーがリングの外から試合を見守る。試合の勝敗を付けられるのは、選手本人または、ウィットネスと呼ばれるセコンドによるタオル投入のみ。膠着ブレークもレフェリーストップもない。刃牙の地下闘技場ルールっぽい。これまでなら、組み合った時にこちらからはなかなか倒せないし、無理に倒されて変なポジション取られるのも嫌だったので安易に引き込んだりしていたが、エルガイツルールではガードポジションでも殴られてしまうので、今回は引き込まず、かつ倒されないように踏ん張る。そうしてるとだいたい脇をさされてしまうので、こちらはフロントネックロックかヘッドロックで絞めるような状態になる。そっからどちらがどう倒すか。試合経過はあんまり覚えていないが基本的に、寝転がって下から足関節を狙う薬師寺選手と、エルガイツルールで認められるようになったグラウンドでのパンチフリーを生かして上から殴ろうとする僕、という、変形・猪木−アリ状態が多かったように思う。しかし僕のパンチは薬師寺選手の足に阻まれなかなか届かない。「バキ」でマホメッド・アライのジュニアが中国に渡った時、寝そべった中国拳士相手にどうしたんだっけなぁと思い出そうとしたが思い出せなかった。思い出せても真似はできないだろうけど。一方の薬師寺選手の足関節も汗で滑りなかなか極まらない。今回薬師寺選手は足関節にこだわってたようなので、レガースを付けないのは正解だった。ところでルール上、ウィットネスは選手にアドバイスを送ることができない。1対1がコンセプトだからだ。だから、普段はセコンドのアドバイスが飛び交い賑やかな試合場も、エルガイツルールでは結構静かになる。普段、セコンドのアドバイスはあんまり耳に入らない僕だが、ないとなんだか寂しいので、自分で独り言を言って少しでも場を盛り上げようとしていたのだが、それも入江さんに注意されてしまった。独り言も駄目らしい。地下闘技場では、選手同士が会話したりしてるのになぁ。バタービーンとかレイ・セフォーみたく雄叫びをあげるのはどうなんだろう。中盤以降のスタンドで、薬師寺選手の蹴りが出た。素足で左腿へのローキック2発。結構痛い。終盤になってもお互い決定的な攻撃を出すことが出来ず、残り1分を切ったところで自力決着を諦めて判定に任せることにして、あとは負けないようにだけする。そして10分時間切れ。僕が立って薬師寺選手が寝てるシーンが多かったから、実際はともかく、僕有利に見えたんじゃないかなぁと淡い期待を抱いていたが、判定はあくまでポイントで決めるものだったので、両者ポイントなしでドロー。これまで短時間での決着が多かったエルガイツルールで、初の時間切れかつドローとなった。ドローの場合は後日再試合と、ルールミーティングの時に言ってたので一気に力が抜ける。

トリニティ

デビュー第53戦 2003年11月23日(日) 真戦組・T.A.M.A.合同興行REAL ver2.1 Z-ZONE永山
 VS 細原奈央選手<真戦組>(真戦組ルール 5分2R)

 マスコット:トリニティ 入場テーマ:HOLY WORLD

 真戦組ルールは顔面掌底あり、グラウンドパンチあり、といったところが特徴的なルール。ネタがなかったのと大きな荷物は持っていきたくなかったのとで、今日のセコンドはトリニティ。来る途中、永山駅前でフリーマーケットをやっていて、その中で熊のプーサンぬいぐるみのデカいのが500円で売っててそれを買って使おうかとも思ったが、その後、要らなくなるので買わないでおいた。
 試合は5分2R。細原選手は空手やキックとも違う拳法っぽい動きをしてくる。スタンドでの打撃戦では一方的な展開で僕が打たれる。顔に掌底を食らい、組み付くとボディに膝が飛んでくる。グラウンドでは上になるが、ブレイクが早いのでなかなか攻められない。そうこうするうちに鼻血が出始める。鼻血は久しぶりだ。1ラウンド終了。
 2ラウンド目も似た展開だったが、グラウンドで無理やり十字固めにもっていき、エスケープ1を奪う。その後のスタンドで、腹にいいのが入りダウンしかけるが、食いついてグラウンドにもってって誤魔化し、回復するまで待つ。後半スタミナ切れ気味に過ごし、2ラウンドも終了。判定に入る。
 打たれまくったがダウンはしてないし、こっちエスケープ1取ってるしで、なんとか勝ちなんじゃねぇかと思ったが、審判団の協議が長引いていたので、不安になる。そして結果は細原選手の勝利。あとでルールを読み返してみるとこうなっている。
「フルラウンド終了後、ダウン&ロープエスケープ数及び主審、副審のジャッジによって決定する」
 数値的なものと客観的なものとが同等に扱われての判定らしい。全体的な流れを見られてしまうと僕の負けだ。まぁ、そういうルールであれば仕方が無い。ガッテンボタンを押す。

夢ねこ

デビュー第54戦 2003年12月13日(土) キングダム・エルガイツ Z-ZONE永山
 VS 薬師寺浩之選手<キングダムサテライト>(キングダムライト級チャンピオントーナメント選考試合 エルガイツルールレベル1 10分1R)

 マスコット:夢ねこ 入場テーマ:風になる

 今回の僕のウィットネス(セコンド)は「夢ねこ」。自分の2、3試合前のあたりから控え室で準備をしていると、空柔拳会館の選手の応援で来ていたアレクサンダー・ロバーツ選手が夢ねこを指さして「夢ねこ?」と聞いてきた。ご存知だったらしい、今日最大の収穫だ。で、自分の番。ウィットネスが「夢ねこ」なので、入場曲もそれに合わせて、映画「猫の恩返し」のエンディングテーマ「風になる」。「夢ねこ」は女性客にウケていた模様子。背中などを撫でると動いたり鳴いたりするようになっているので、静かな試合中にも鳴いているように、撫でていてもらえるように長谷川さんに頼んでおく。
 試合開始。今回は前回引き分けになった試合の再試合ということで、相手はまたキングダム・サテライトの薬師寺選手、4度目の対決。彼は前回に引き続き、炊飯ジャーを従えて入場。スタンドでの打撃はほとんどなく、いつの間にか、グラウンドでバックマウントを取られていた。後頭部を殴られる。思ったほど痛くはない。時々横から顔を狙ってくるパンチは嫌。その後は薬師寺選手がガードポジションから腕を狙ってくる体勢に。持ち上げたり、こちらからも顔面を狙ったパンチを出していくが浅い。腕を取られながらのチョークスリーパーが決まったところで、ギブアップ。4分35秒で敗北。

カエルくん

デビュー第55戦 2003年12月29日(土) キングダム・エルガイツ Z-ZONE永山
 VS 篠田洋平選手<秋本道場JUNGLE JUNCTION>(グラップリングバウト 10分1R)

 マスコット:カエルくん 入場テーマ:なし

 お互いヒットポイントでエキストラポイントを1ずつ得たが、決め手に欠けて10分時間切れで、引き分け。

デビュー第56戦 2004年04月25日(日) T.A.M.A. Z-ZONE永山
 VS 細原奈央選手<真戦組>(T.A.M.A.フリーファイト 3分2R)

 マスコット:カエルくん 入場テーマ:HOLY WORLD

 1ラウンド。細原選手は様子見の感じ。グラウンドで三角絞めの態勢に持っていくことができた。足のフックはガッチリかかったのだが、腕の方がダメだったらしく決まらず。でも、押さえ込みで技ありを取ることができた。2ラウンド。細原選手は戦法を変えてきて、蹴り主体で来た。こうなると分が悪いのでなんとかグラウンドにもっていって時間稼ぎ。時間切れまで持ち込んで判定勝ち。

電気コードの生えたカエルくん

デビュー第57戦 2004年04月29日(木) キングダム・エルガイツ Z-ZONE永山
 VS 草木原竜介選手<キングダムサテライト>(キングダムルール10分1R)

 マスコット:電気コードの生えたカエルくん 入場テーマ:不明

 今日の相手はスタンディングバウトの常連選手、草木原選手。ボクサー系でパンチの恐い相手。今日のルールはキングダム(プロ)ルール10分1R。「身体の3点がマットに着いたらグラウンド状態となり、ヒットのポジション(マウント、サイドポジション)を取らなければ打撃ができない」というキングダムルールを有効に活用して片膝を着いた状態で向かう。嫌な顔をする草木原選手。申し訳ない、決まったときからこれしかないと思ってんです。時々タックルを狙うが、僕は打撃はできないけどグラウンドが上手いというわけでもないので、タックルをつぶされたりして、片膝着いて睨み合い→タックル崩され→膠着ブレークが続く展開。途中、ヒットのポジションを取られ、エキストラ1取られる。結局そのまま10分終了。判定負け。

夢ねこ

デビュー第58戦 2004年06月13日(日) 真戦組REAL Z-ZONE永山
 VS 山口直樹選手<真戦組>(真戦組ルール5分2R)

 マスコット:夢ねこ 入場テーマ:「CASSHERN」サントラから、哲也が生き返るシーンの曲

 僕の試合は第2試合。対戦相手は真戦組の新人、山口直樹選手。

パンフレットの「本日の出場選手紹介」より:
 「今回デビュー戦!真戦組のホープ何人もの選手が苦汁を飲まされた○○選手にどう挑むか??」(山口選手)
 「多くの団体のマットに上がるアマチュア格闘技界のボヘミアン今日も動かぬセコンドを連れて、キャリアと格の違いを見せつけるか!」(僕)

 ・・・気になったので調べてみたけど、僕の対真戦組選手の成績は、これまで3人と5戦やって3勝2敗だった。何人もに苦汁を飲ませてないよ。「つかみ所のない強さを持つ選手」「異色のグラップラー」に続き、「アマチュア格闘技界のボヘミアン」が新たに僕の称号として加わった。
 第1試合は森下さんのセコンドについてたので、森下さんが勝ったのと同時に一足先に控え室に戻り、自分の準備。入場。今回はなんかそんな気分だったので、以前、G.E.A.R.で私服着用マッチの時に使った、野沢一茂Tシャツ+迷彩ズボン(ヒザまで)+防具といういでたち。今日のマスコットは「動く」夢ねこで、入場曲は「CASSHERN」サントラから、哲也が生き返るシーンの曲。リングに入ってからマウスピースを控え室に忘れてきたことを思い出し、森下さんに取りに行ってもらう。
 試合開始。ちょっと打ち合ってから組み合い、グラウンドになってブレーク、という展開が何度か続く。真戦組ルールでは「全ての喉絞め攻撃」が認められているので、グラウンドで上になる度に、殺人者が被害者の首を絞めるようなやりかたで両手で相手の首を絞めた。何度も。花山さんなら握力で相手の喉を潰してしまうところだが、僕には無理だった。しかしエスケープを奪った。真戦組ルールでは、グラウンドで下になった方だけが、相手の顔面を攻撃できるので、三角絞めの中途半端な体勢のまま、相手の顔面を打ったり(掌底)した。スタンドの攻防で相手の膝が顔面に入り一瞬、目の前が真っ暗になった。でもそれ以上にはならなかったので大丈夫。最後はグラウンドでチョークスリーパーがガッチリ決まり、久しぶりの一本勝ち。2Rの半ば頃。シャツは掴まれるので、1R終了後のインターバル時に脱いだ。

電気コードの生えたカエルくん

デビュー第59戦 2004年11月29日(木) T.A.M.A. U-FILE西調布格闘技アリーナ
 VS 菊池裕之選手<真戦組>(T.A.M.A.スタンディングルール2分2R)

 マスコット:電気コードの生えたカエルくん 入場テーマ:君に幸あれ

 相手は真戦組のルーキー、菊池選手。身長は同じくらい、体重は僕が上。試合は2分2R。第1Rはどちらもポイントなしで終わったような気がする。第2Rにハイキックでポイントを取られる。後に僕もハイキックを当てたが「浅い」とポイントにならず。グラウンドで十字を狙ったが、腕が伸びたところで15秒のブレークがかかり、ポイントなし。そのまま終了して、判定で僕の負け。

デビュー第60戦 2005年01月16日(日) キングダム・エルガイツ Z-ZONE永山
 VS 川村卓哉選手<キングダムサテライト>(5分1R)

 マスコット:電気コードの生えたカエルくん 入場テーマ:なし

 打撃をやってしまいなんか食らってダウン。意識ははっきりしてたので、ジェイソン・ザ・テリブルばりにぎりぎりまで寝ててムクリと起き上がろうかと思ったが、あんまり寝てると試合を止められてしまうので早めに起きる。そのまま判定負け。

現在60戦24勝29敗7分


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