僕の戦績 第01〜第10戦

トロヘッド

デビュー戦 2000年10月01日(日) 青葉格闘道場 緑スポーツセンター大会
 VS 小林哲也選手<元・高田道場>(5分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:晴れのちVサイン+モータルコンバットのテーマ。

 早く来過ぎたのでしばらく待ってると主宰の荒井選手やアマチュア出場選手も揃い、ミーティングが始まる。ルールや組み合わせを決める。アマチュアの選手は4人集まり、結局俺は第1試合で「元・高田道場所属」という経歴の小林選手とやることになった。背は向こうの方があるが、体重はこっちが上。ルールは、5分1R。肩から上への打撃はなし。手を使った打撃は掌底のみ。グラウンドでの打撃はなし。立ち関節はなし。といった感じ。誰とやっても勝てる気はしてなかったのでそう緊張するでもなく、時を過ごす。
 出番。ツドニーオリソピック記念Tシャツを着て、トロヘッドをセコンドとして携え俺入場。中山駅でもらった赤い羽をトロにつけとく。
 開始。序盤は蹴り合い。向こうのローキックを捌けず、何発か食らう。でもまぁ、捌こうとして捌けずオタオタすんのもみっともないし、こんくらいなら大丈夫かな、と思ったので、途中で捌くの諦め、攻撃に集中。ロー、ミドルを当てたり捌かれたり。こっから順番が怪しくなるが、グラウンドでマウントを取り、1ポイント奪う(ポイントで試合は終わらず、時間切れ判定時にポイント差で決める)。が、何をしたらいいかわかんないので「あー、何すりゃいいかわかんねぇや」言ってると即座にブレークがかかってしまう。黙ってれば良かったか。改めて、スタンドから開始。そういや手の打撃もあったんだよな、と思い出し、突然、掌底を使い出す。しかし胸、腹への掌底では、有効打は出ない。あんま記憶ないのだが、その後、俺が足をかけて投げを決め、更に1ポイント取ったらしい(その後のマウントで取ったのかと思った)。マウント取りつつ相手の足が取れたので変形レッグロックを極めるが効いてない風。また経過を忘れるが、再びスタンドの攻防。相手がソバットか何かで後ろ見せたところを捕まえて、そのままグラウンドに持ち込み、胴絞めスリーパーを極める。自分のスリーパーには全く信頼をおいてなかったので極まらないかな、と思ったが、相手がタップ。3分19秒、胴締めスリーパーで勝利。
 格闘技の試合するなんてのはもちろん初めてだが、生まれてこのかた、およそ「試合」と名のつくもので勝利した覚えがないので、というか、最後に「試合」したのは10年以上前、中学の時の中体連(軟式テニス(ダブルス))で、感慨無量ってほどでもないけどまぁ、いろいろとあれな感じでいい感じ。試合後、足が結構ガクガクいってたので、やっぱまぁ、ローは効いてたんだな、と。
 反省点。「ツドニーオリソピック」があんましウケなかった。よく見えなかったのかもしれない。トロヘッドを持って出てきたのは、アル・スノーとヘッドのイメージだったのだが、特に何もできなかった。予定ではインターバルの時にトロヘッドと会話したりとかするはずだったのだが、5分1Rなのでインターバルもなし。試合そのものに関してはいいとこなし、っつーか、とりあえず防御とキックと関節技覚えろ、っつーか。課題山積。とりあえずシャツを脱げるお腹にしなくてはならない。

デビュー第2戦 2000年10月15日(日) T.A.M.A.格闘技サミット ニューシティーホール国立
 VS 喜舎場朝則選手<T.A.M.A.>(スタンディングルール2分2R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:晴れのちVサイン+モータルコンバットのテーマVer1.1。

 スタンディングルールの第2試合。相手はT.A.M.A.の喜舎場選手、小柄だが突撃型のファイターだ。「ライトコンタクトによるハイキックを合計2度決め」て合わせ一本で勝利。1R0分59秒。無敗伝説は2に更新。

デビュー第3戦 2000年10月15日(日) T.A.M.A.格闘技サミット ニューシティーホール国立
 VS 中軍勝行選手<NMT>(フリーファイト3分2R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:晴れのちVサイン+モータルコンバットのテーマVer1.1。

 フリーファイト第4試合、相手はNMTの中軍勝行選手。彼はジャケット着用フリーファイトにも出ていたので、この日3試合目。これまでの試合を見た感じ、柔道ベースの寝技が得意な選手らしい。序盤にいきなり捕まり投げられてグラウンドに以降。そのまま押さえ込まれて10秒。中軍選手が1ポイント先取(頭部へのハイキック、柔道で一本相当の投げ、押さえ込み10秒で1ポイント。2ポイント先取で勝利)。その後も柔道のなんとか固めで?、左腕を極められながら喉を絞められる。動けない。苦しい。ギブアップしようかとも思ったし、ここで止められてもしょうがねぇかな、とも思ったけど、我慢してりゃブレーク入るかな、と思ってたらブレーク。仕切り直し。命拾い。また組み合ってグラウンドやってるうちにコンタクトレンズの片方が消える。そんなこんなで苦しみながら第1R終了。第2R。ハイキックを当てたいのだが当たってくれない。投げにきたところを踏ん張って崩してバックを取った体勢でグラウンドへ。うつ伏せの中軍選手の上に覆い被さる形でスリーパー(胴締めは途中で解けた)。2R1分5秒、裸締めで勝利。無敗伝説は3に更新。

デビュー第4戦 2000年10月29日(日) キングダム・エルガイツ 青葉スポーツセンター
 VS 森下慶太選手<フリー>(5分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 試合で流血したらトロヘッドで拭って、いつかトロヘッドを真っ赤に染めてやろう、とか思う。
 それにしてもなんというか緊張感が全然違う。今日勝っても負けても、キングダムは当面出ないことにする。
 会場となる体育室は、緑と同じくらいの広さ。18時までダンスで、18時からキングダム。時間になると慌しくマットの設営を開始。控え室で待機。対戦相手の森下選手はどの人だろうか。わからん。グローブを借りる段になってようやくわかる。強そうだなぁ。あ、花山さんTシャツ、いいなぁ。
 ボクの試合は第3試合。第2試合のとこから待機。そんで出番。タックルに行こうとするが、しょっぱなから顔面にパンチをもらう。嫌だけど、耐えられないものでもないかな。更にひざ。ローキックも痛い。ルールを勘違いしてたとか、対策が全然できてなかったとか、それ以前に練習不足だとかで、結局何もできず。顔にたくさんパンチとひざをもらって、3分43秒、2度目のダウンにより、TKO負け。無敗伝説終了。ちゃんとやってる人とそうでない人の違いというか、とりあえず俺場違い、だなと。コンタクトレンズはいつのまにか両方なくなってるし、鼻血は出るし。やっぱ顔面あると、全然違うものだね、と。早速出血したのでトロヘッドで拭う。顔を洗うときに目のあたりが腫れ上がってるのに気付く。明日ヤバいな。
 見た目結構危なかったらしく、トレーナーの人に結構心配される。
 一夜明けて・・目の回り、口の中、首、上腕、左腿、が痛い。
 まぁ、考えてみると、もうちょっと戦いようがあったよなぁ、とか思う。打撃できないならできないなりにいろいろと。奇策も出せなかったし。
 あと、今回もマウスピースつけるの忘れた。どうも毎回忘れてしまう。あんだけ殴られてよく平気だったものだ。
 見た人の証言では俺の腰が引けてた、らしいので、傍から見ると結構無様な戦いぶりだったのかもしれない。俺的には「勝てばかっこ悪くても良し、負けてもかっこ良ければ良し」なので、負けた上にかっこ悪いのはかなり良くない。鴨居長太郎と戦ったギルギルガンJrみたいだったのかなぁ、とか一部にしかわからないような喩え。

デビュー第5戦 2000年11月05日(日) 国際プロレス・アマチュア大会 鶴見青果市場
 VS 古谷選手(5分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 アマ出場者が鶴見代表に集められ、今日のルールや組み合わせを決める。広瀬さん<IMN>vs長谷川さん<慧舟會>、野崎さん<Gイタクラ>vs田中さん<IMN>、ボク<Gイタクラ>vs古谷さん<?>、広瀬さん<IMN>vs中学生くん<高田道場>の7人による全4試合となった。ところで、アマチュアの試合開始は12時からだが、当然のように遅れて12時半に変更。各自リングの上でアップしたりする。んで、試合。
 相手の古谷さんは柔道やってたそうで、更に重たそうだったので、組み合いたくないなぁ、と打撃でいくことにする。が、序盤早々グラウンドになり、下になってやっぱり動けないでいるところをブレイク。んじゃ、ひたすら打撃でいくか、とパンチとローキックを出しまくる。自分ではいいの入れてるような気がしてるのだが、相手は一切ガードしない上に食らってもビクともしない。セコンドについてくれた人達が「ロー、効いてるよ!」と言ってくれたが、どうもその実感がない。数ラウンド後に効いてくる(かもしれない)とか、明日痛くなる(かもしれない)とかいう打撃を5分1本勝負でやっても仕方がないので、どうすっかなー、と思っていると、そのうち相手が肩を突き出すような妙な仕草を始めたので何かと思っていると、それは逆水平チョップとなって僕の胸部を打った。あ、そういうことね、と、こっちもグラウンドになったら勝てないような気がしてたので、それに乗ることにし、胸を突き出して、逆水平を受ける。痛い。食らった分は同様に胸部に思いきりキックを打ちこむ。すると向こうは逆水平、こっちはキック・・・とそれを延々と繰り返し、両者の胸が赤く染まってくる。Majiで痛いって。この攻防は、リング下で見ていた某プロ選手に「川田vs天龍だ」と言われてウケてたらしい(伝聞)。やがてこーへーさんの「4分経過」のアナウンスが聞こえる。え?もう?と、やっぱ勝ちたいので、寝技に持ち込もうとしたが、逆に上になられた上にマウントポジションを取られる。キングダムでいうところのエキストラポイントが相手につく。そうこうするうちに5分終了。
 負けたー、と思ったが、ポイント(ダウン、エスケープによる)差なしの場合は延長1分ということで、さっきのポイントはそれでも決着が付かなかった場合に使うらしく、とりあえず1分延長。どうにかマウントを取り、イーブンに持ちこむ。更に腕が取れそうだったけど、ロックする前に1分終了。引き分け。俺戦績3勝1敗1分。
 反省点。1.もっと早く相手の意図に気付いて、チョップ、キック合戦に終始してればもっと面白かったかもしれない。2.こっちだけ勝ちに執着してて、その上強くない。どうもかっこよくない。エンドレスな打ち合いの中、時間切れ、の方がよかったかも。3.せっかく打ち合いになったんだから、「義也耐えムーブ」をやればよかった。4.ダグパンチ、パチンキックをまた出すの忘れた。5.格闘技じゃねぇじゃん、言われそうだが、申し合わせた上でそれをやったならともかく、そうではない状況でこういう攻防できたのは、まぁ、良かったっつーか、俺的にはいいんじゃねーか、と(ウケてたらしいし)(反省じゃない)。戦ってる最中「愚地独歩vsリチャード・フィルス」が頭に浮かんだ。独歩のようにかっこよくはいかなかったが。
 そういや初めて、5分戦ったなぁ。あんまり長く感じなかったけど。とりあえず今日は胸が真っ赤。

デビュー第6戦 2000年12月03日(日) 国際プロレス・アマチュア大会 茅ヶ崎青果市場
 VS 小部選手(5分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 前回と異なり、プロ見に来たお客さんの前で2時から前座の形で試合。集まったアマチュアは5人。よって誰かが2試合することになり、僕が志願。第1試合で高田道場の中学生小部選手と、第3試合で前回戦った古谷選手と戦うことになった。小部選手は中学1年で小さいので、先月出た時はIMNの広瀬選手が2試合出て相手をして、エキシビジョンという形で決着をつけないという風にしていたので、今回もそうかと荒井選手に確認するとそうだ、との返事。時間までウォームアップ。荒井選手がグラウンドと相撲の相手をしてくださったのだが、体格も、パワーも、技術もケタ違い。何もできず。
 2時になりアマチュアマッチ開始。相棒のトロヘッドと共にリングへ。前回広瀬選手がそうしたように、受けつつ、こちらからも軽めに仕掛けていく、というのを心がけてやってみたが難しい。あと、勝敗を付けないという話がレフェリーを務めた長瀬館長に伝わっていなかったようなので、半端なとこで技を外す度に「まだ決まってないよ」と言われる。最近クリス・ベノワ見て覚えたクリップラー・フェイスロックは反則を取られる(フェイスロックは駄目)。んじゃウォール・オブ・ジェリコ、と逆エビも駄目(背骨攻撃駄目)、念のためテキサスクローバーに移行しようとするとそれも当然駄目。後で思ったことだが、ここでサンダー・ストーム(アピール付き)を出せば良かった。そんなことしてて、4分過ぎたとこで胴絞スリーパーで大人げなく極める。

  デビュー第7戦 2000年12月03日(日) 国際プロレス・アマチュア大会 茅ヶ崎青果市場
 VS 古谷選手(5分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 第3試合は古谷選手と。彼とは前回やって結構恐かったし、彼も今回はレガースを用意し、真面目にやるようなので、こっちもそうする。客席から「チョップ」の声がかかったが、出さない。組みつかれたところを首を抱え込んでネックロックに、そのまま倒れこんでグラウンドへ。一度持ち上げられて叩き付けられたが腕は離さない。呼吸が怪しくなってきたので長瀬館長も「ギブアップしたほうがいいよ?」と言い、応じた古谷選手がギブアップして僕勝利。本日2戦2勝。
 下がってから聞いたところ、古谷選手は高校生だと思ってたら、実は中3なのだという。末恐ろしいぞ。ちゅうか、そうなるとホント大人げないぞ、俺。

デビュー第8戦 2001年01月28日(日) T.A.M.A.格闘技サミットトーナメント ニューシティーホール国立
 VS 松本圭選手<真戦組>(スタンディングルール。中量級。1回戦。3分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 計量、73kg。おっけー、75kg以下だ。家にある体重計はフリーマーケットで買った小さいやつなので、イマイチ信用できないので心配だったのだ。トーナメント表を見ると、ボクの出る中量級はフリーファイトで参加者5人、3回勝てば優勝。スタンディングルールは6人、こちらも3回勝てば優勝。無理だけど。99年のトーナメントは中量級スタンディングが2人しかいなかったので、今回も期待したんだが・・・。着替えたりして控える。
 開始。ボクの試合は第11試合(スタンディング)と第14試合(フリーファイト)。間が短いが、スタンディングが先だから、そんなに疲れないだろう、と(フリーが先だったらアウト)。中量級スタンディングの1回戦、相手は真戦組の松本選手。結果言えば、ハイキック2本食らって、一本負け。やっぱちゃんとやってる人には勝てないね。スタンディングルールはこれで2回目だが、やってて気付いたことは、このルールはやっててそれほど痛くないルール(ローキックのハードヒット禁止、顔面パンチはもちろんなし、あんまりグラウンドになりにくい)なので、負けても、あんま負けた気しないっつーか、いや、負けたんだけど。2回頭に軽くキック当てりゃ勝てるっつーか、2回頭に軽くキック当てられりゃ負けっつーか。でも、安全だから好き、このルール。ボクに勝利した松本選手はスタンディング中量級優勝。

デビュー第9戦 2001年01月28日(日) T.A.M.A.格闘技サミットトーナメント ニューシティーホール国立
 VS 関口淳也選手<泰斗会>(フリーファイト。中量級。1回戦。4分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 あっと言う間に第14試合。フリーファイト中量級1回戦第1試合。相手は泰斗会の関口選手。なんとなく髪が長かった頃の西野勇喜に似ている感じ。ローキックが痛い。でも割と読めたので掴みに行く。何度かそこからグラウンドに持ちこんだが、別にグラウンドが得意なわけじゃないので、膠着しブレークの連続。そうする間にも関口選手のキックがボクにどんどん当たる。結局、時間切れ。ポイント差なし。審判団の協議に移り、手数の少なかったボクが劣勢負け。ボクのトーナメントは終了。これで俺の総合戦績は5勝3敗1分に。負け越さないようにはしよう。関口選手は中量級フリーファイトで準優勝。

デビュー第10戦 2001年02月25日(日) キングダム・エルガイツ 稲城市総合体育館
 VS 安村光輝選手<入江部屋>(ルーキートナメント。1回戦。5分1R)

 マスコット:トロヘッド。入場テーマ:なし。

 9時くらいン家出て埼京線・京王線で稲城市へ。デジカメを忘れたことに気付く。「見る」よりも「出る」方に意識が向いてンのかも。なんかすげぇ眠い。10時半くらいに稲城着。そっからは歩くが即迷って駅まで戻る。方角を確認し再出発。やっぱり迷いかなり変な道通ってどうにか体育館に着。
 ボクの出るルーキートーナメントは出場者6人、3つ勝てば優勝。初戦は入江部屋の安村光輝という選手。計量済ませて出番を待つ。近くで準備していた選手がどうもどこかで見たことあるような気がする。長身で長い手足にこんもりと乗った筋肉。逆三角にビルドアップされた上半身。こんがりと焼いた肌。やや面長の顔、短髪に長いもみあげ・・・。そうだ、ロック様だ。ロック様が稲城に!何に出るかわからないけど、彼とはあたりたくないなぁ、とか思う。
 ルーキークラス1回戦。第1試合がボク。反対側のコーナーに立っているのは・・・ロック様だー!俺がダウンしたらあの左腕のサポーターをブン投げて、ピープルズエルボーを繰り出すのだろうなぁ、とか(ヒジ打ちは反則です)。無理だ・・・見た目に絶対勝てん・・もう「笑うしかない」状態。とりあえず・・・開始・・・組んで・・・いつのまにかグラウンドになって・・・いつのまにかカメになったとこを背後からスリーパーされて・・・ひっくり返して俺が上になって・・・首取られてたけど引っこ抜いた・・・ら、相手がガードポジション、の体勢になっていた。そっからどうしよっかなぁ、ってとこで下から左腕を取られてアームロック。高速タップしようとしたところで、手がすっぽ抜けたか、相手が離したかのどっちか。「今、バキッって言った・・・」とロック様こと安村選手。確かに俺の左腕がそんな音出した気がする。「大丈夫か?」とレフェリーが聞いてくる。んと・・動くし・・折れちゃいないな・・でも・・JRF1回戦で2人程負傷者が出たのを見てたし、日常生活に支障をきたすのもなんなので(例:ハンドル握れなくなる)もういいや、どうせギブアップするとこだったんだし。ということで俺秒殺(され)。一回戦敗退。
 あー、「ギブアップ負けはない」がなくなってしまった。
 2回戦。ボクと安村選手の試合の勝者と当たるはずだったシードの選手が来ていなかったため、安村選手決勝進出。これで安村選手が優勝すればまたも「トーナメント優勝者に1回戦で敗れた男」になるな、と。どうも、俺とトーナメント1回戦で当たる選手は強いのばっかなんじゃないか?とここ3回のトーナメントを降り返って思う。決勝。ルーキークラスではやっぱり安村選手が優勝。俺、2度目の「トーナメント優勝者に1回戦で敗れた男」に。
 ということで俺戦績10戦5勝4敗1分。後がなくなってきたぞ。
 そういや、安村選手と他の選手の会話が聞こえてきたんだが、彼自身はロック様を知らないらしい。もったいない。

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