新日本女子プロレス
99/05/20 東京・後楽園ホール大会

(あらすじ:5日前のネオレ川越大会で、飛田はコンビニ強盗と対戦したが、奇襲を受け、そのまま敗北。所持金の6千数百円を奪われた)

 本試合は19時開始。第0試合は19時リミットとして18時50分頃から開始される。

第0試合 シングルマッチ
 サバイバル飛田<埼玉プロレス> VS コンビニ強盗


 先に登場したのはサバイバル飛田。

 続いてコンビニ強盗が入場。フルフェイスメットだ。ゴングを待たずに試合開始。先手を取ったのは強盗。スパナで飛田を滅多打ち。

 飛田を場外に連れ出す強盗。

 南側客席に投げ込んだりして、飛田を流血に負い込む。

 リングに戻ってからも飛田をいたぶり続ける強盗。

 飛田がグロッキーになったのを確認して、またも飛田の尻ポケットから財布を奪う。だが、今回は小銭しか入っておらず、強盗は悔しがり、小銭を場外にぶちまける。

 またも場外。飛田が逆襲に転じ、椅子を振りかざすが、強盗は卑劣にもグレース浅野レフェリーを人質に取る。人命を最優先した飛田は椅子を捨てるが、その機を逃さず強盗が飛田を襲う。(画像提供:山本浩二さん)

 強盗の攻撃はリングに戻ってからも続き、いよいよ催涙スプレーを取りだし、とどめを刺しに入ったが、スプレーは発射されなかった。中身を使い切ってしまっていたのだ。

 その隙を見逃さなかった飛田がラリアット一閃。そしてフィッシャーマンバスター。更に首4の字。ヘルメット頭にこれはつらい(はず)、強盗たまらずギブアップ。「病める現代社会の犠牲者」が自らの手で勝利を勝ち取った。

 試合後、飛田は敵である強盗に手を差し伸べ、それに対し強盗は軽く握手を交わし、去っていった。

 飛田はリングに座り込み、喋り始める。「俺は一人になっても人間の限界に挑戦し続ける。これからもよろしくね」

20世紀の観戦記録