I.W.A.JAPANプロレス
98/09/04,05,06,07 ザ・グレート・カブキ引退ツアー

98/09/04 神奈川・横浜文化体育館

 仕事終わってから直行。文体に着いたのは19時ちょい過ぎ。券を買って中に入る。場外乱闘の真っ最中。月岡が脚立を登ってるぞ。

第2試合 ザ・グレート・カブキ引退試合挑戦者決定トーナメント準決勝第1試合
 月岡明則 VS 山田圭介


 南の壁際に脚立を設置した月岡、それを登って2階席へ。2階の手すりから真下でノビている若社長(の上に椅子を積んでいたらしい)目掛けてスーパーハードコア・ムーンサルトプレス!リング内に戻ってからも両者、気迫のこもった攻防を展開。最後は若社長が至近距離ラリアットで月岡を沈めて決勝戦進出。

第3試合 ザ・グレート・カブキ引退試合挑戦者決定トーナメント準決勝第2試合
 松田慶三 VS 奥村茂雄<新東京プロレス>


 「ラリアットの飛び交う地味な試合」という予想をしていたら当たった。ドラゴンスープレックスホールドで奥村が決勝戦進出。奥村は膝のあたりが悪そう。

第4試合 シングルマッチ
 フレディ・クルーガー VS トルトゥガー


 喋る(英語)フレディ!しかもカメのネタを奪ってしまう。攻めててカウント遅い!カウント遅い!と抗議しているところをカメの首固めで高速カウント、スネて引き上げるフレディ、というやつ。カメとMAYA様の舌戦もなかなか。最後はダイビングラリアットで決める。

第5試合 女子タッグマッチ
 元川恵美、西堀幸恵 VS 本谷香奈子<JWP>、春山香代子<JWP>


 元川の試合にハズレなし。面白かった。元川のフィッシャーマンバスターで春山から3つ。

第6試合 6人タッグマッチ
 佐藤竜騎士、ザ・グレート・タケル、三上恭平<DDT> VS 折原昌夫<メビウス>、パロミノ<ジョリー・ロジャー・メビウス>、江川英知<メビウス>


 三上恭平、IWAマットに再び登場。レベルサ式コルバタ、自殺プランチャを放ち、自分の持ち味を出していく。最後、折原がみぢのぐドライバー2でタケルを仕留めるが、そこに一人のマスクマンが現れる。タケル?ちゃうな、サスケ?ちゃうな、忍者系のマスクマンだ。折原がマイクで説明(「お前がSHINOBIとかいうやつかー!」)してくれたおかげでそれがSHINOBIだとようやく判明。折原と敵対しつつ、I.W.A.JAPAN勢にも組せず、どうやら一人でやっていくつもりらしい。

第7試合 ザ・グレート・カブキ引退試合挑戦者決定トーナメント決勝
 山田圭介 VS 奥村茂雄<新東京プロレス>


 決勝。これの勝者が7日の後楽園でカブキの引退試合の相手をつとめることができる。互いに負けられない。若社長は奥村の膝を集中して攻めていく。奥村は雪崩式ツームストンパイルドライバーまで繰り出すが、若社長はなんとか2で返す。突進してきた奥村をうまく小包で丸め込んだ若社長が優勝。あとは7日だ。

第8試合 IWA世界ヘビー級選手権試合
 ダグ・ギルバート VS レザー・フェイス


 後に結果を見てみると、どうやらダグは1月にベルトを獲ってからこれまで26度、ベルトを防衛していたらしい(米国で?)。そして今日は27度目の防衛戦。フィニッシュは椅子の上へのボディスラム(体が回っていたからアバランシュホールドだという声もあった)に見えたが、公式結果はみちのくドライバー2。そうだったのか?ダグが27度目の防衛に成功。

第9試合 タッグマッチ
 ザ・グレート・カブキ、グラン浜田<みちのく> VS テリー・ファンク、ザ・グレート・サスケ<みちのく>


 中盤、テリーが焼きごてに火をつけて現れ、浜田の背中に押し付ける。熱い熱い。終盤、サスケのダイブをカブキが毒霧で撃墜。そしてカブキがついに回転、起き上がってこないサスケに対して鉄拳。なんとかカウント2で返すサスケ。ならば、と今度は至近距離からの顔面への毒霧。そのまま体固めでカブキの勝利。エイエイオー!


98/09/05 愛知・知立市福祉体育館

 開始前に地元の皆様による太鼓の演奏が行われる。そしてセレモニー。県議会議員や知立市長の挨拶など。カブキはこの地の知立中学を出たのだそうだ。

第1試合 シングルマッチ
 山下義也 VS 新岩大樹


 打点が高くてきれいな新岩のドロップキック。でもちょっと当たりが浅いか。最後は義也のノーザンライトスープレックスホールド。

第2試合 女子シングルマッチ
 元川恵美 VS 西堀幸恵


 元川、途中で腰を痛めるも、それをこらえてのファイト。ダイビングボディプレスで元川の勝利。

第3試合 タッグマッチ
 月岡明則、木藤祐次 VS ザ・グレート・タケル、トルトゥガー


 地方だと光り輝くカメ。入場時から客を楽しませる。久しぶりの「おしおきターイム!」(浅見レフェリーにいちゃもんをつけてコルバタを食らう)も出た。まぁ、これはこれで楽しくていいのだが、木藤や義也に抜かれたらカメもそろそろヤバいよな、と思ってたらご当地愛知出身の木藤がやってくれた。ダイビングダブルニードロップ前後に2連発(いい当り)からのシャチホコ固め(愛知らしく)でカメからギブアップ勝ち。カメ越え?

第4試合 シングルマッチ
 ダグ・ギルバート VS 平野勝美


 椅子パイルでダグの勝利。

第5試合 タッグマッチ
 山田圭介、松田慶三 VS 奥村茂雄<新東京プロレス>、佐藤竜騎士


 久々に結成のK2コンビ。アフターカブキを担う若い4人の対決。奥村は若社長に連日の雪崩式ツームストンパイルドライバー。最後は松田のダイビングギロチンで竜騎士を仕留める。

第6試合 6人タッグマッチ
 ザ・グレート・カブキ、テリー・ファンク、青柳政司<レッスル夢ファクトリー> VS レザー・フェイス、フレディ・クルーガー、メタル・フェイス


 の前に花束の贈呈式。
 WARのナガサキ戦で館長が壊されてしまったらしいので、代わりに誰か出るのだろうかとか思ったが(密かに田尻茂一を期待(または名古屋SGPでウルトラマン・ロビン))、館長、首筋にテーピングを巻いて出場。まぁ、地元で、しかもこんな素敵なパートナー2人と組める試合を休んだりしたら一生の後悔ものだろう。
 試合は場外乱闘ありの激しい試合となり、最後はカブキが竹トンボラリアットでフレディを仕留め勝利。そして感動的なスピーチ。


98/09/06 テリー・ファンク ファンの集い 東京・新宿3丁目某店

 新宿3丁目の某所に集う。中に入るとテリー、ダグ、元川、西堀がいる。開始時間の18時になり、テリーの音頭で乾杯。質問コーナー。逆質問コーナーではテリーがファン全員に好きなレスラーの名を聞く。ここで菊池リングアナが「『野沢(一茂)』とかじゃなく、テリーにわかるような人をお願いします」と一言。なぜそこで野沢?ことある毎にテリーが乾杯!そして飲み干す。遅れてカブキが駆けつけてきてくれる。その後は皆バラバラに目当ての選手と話をしたりサインをもらったりとあっという間の2時間。


98/09/07 東京・後楽園ホール

第1試合 KABUKI FINAL DAY PROLOGUE VS MOBIUS
 ザ・グレート・カブキ、奥村茂雄<新東京プロレス> VS 折原昌夫<メビウス>、Z−P<ジョリー・ロジャー・メビウス>


 本来、木藤・山下・新岩の3人による巴戦の勝者がカブキのパートナーを務めることになっていたのだが、奥村の土下座懇願により、奥村がパートナーとなることになったのだそうだ。カブキ、まずは忍者で登場。ゴング前からカブキに突っかかっていく折原にカブキがアッパー一閃。3試合あるカブキを気遣ってか、奥村が頑張る。最後は、奥村がエビ狙い、それをZ−Pが押しつぶす、更にそれを切り替えして奥村が勝利。

第2試合 タッグマッチ
 木藤裕次、山下義也 VS トルトゥガー、新岩大樹


 先日、地元でトルトゥガーを破った木藤、果たしてあれは実力だったのか?今日のカメは笑いは極力押さえたファイト。されど木藤のダイビングダブルニードロップの前に散る。カメ、木藤に2連敗。完全カメ越えか?

第3試合 女子タッグマッチ
 元川恵美、西堀幸恵 VS 青野敬子<LLPW>、和田部美穂<LLPW>


 和田部小さい!いつものように盛り上がり、最後は元川がトラブルクラッチで和田部を仕留める。

第4試合 ザ・グレート・カブキ引退試合
 ザ・グレート・カブキ VS 山田圭介


 カブキ、南側客席から鎧姿で入場。挑戦者決定トーナメントを勝ち抜き、カブキとの対戦権を手に入れた若社長、山田。「お願いします!」と、序盤から激しくぶつかっていく。アッパー、トラースキックで吹っ飛ばされても若社長は何度も向かっていき、チョップ、エルボーを放つ。更に、コーナーからの「死んでください!」アタック。何度目かに若社長をふっ飛ばしたあと、ロープにもたれるカブキ。だいぶ疲れてきているらしい。勝機を見つけた若社長、スモールパッケージホールドでカブキを丸め込み勝利。「少〜しだけ、良くなったな。これからも少〜しづつ、少〜しづつ頑張れよ」。

第5試合 シングルマッチ
 ザ・グレート・タケル VS 江川英知<メビウス>


 江川が関節技でビシビシ極めまくる。いい感じだ。そのまま食っちゃえ。対するタケルは今日はどれもいまいち。飛び技も失敗。最後は垂直落下式ブレーンバスターで江川を仕留めたものの・・。メビウス全員でタケルをめったうち。

第6試合 タッグマッチ
 平野勝美、月岡明則 VS 松田慶三、佐藤竜騎士


 セミがこの4人と聞いてちょっと不安になったが、ふたを開けてみれば好試合。松田と平野さんが気迫とパワーでやりあい、不安材料だった竜騎士もこれまでにないくらいいい蹴りを放っていく。唯一の安心材料の月岡も、記者席からのハードコア・ムーンサルトなど、期待に違わぬ活躍を見せてくれる。そしてその月岡が最後をカンクーン・トルネードで締める。いつもこんくらいの試合ができるようになればアフター・カブキも安心だ。

第7試合 カブキ・グランドファイナル 6人タッグマッチ
 ザ・グレート・カブキ、テリー・ファンク、ダグ・ギルバート VS レザー・フェイス、フレディ・クルーガー、メタル・フェイス


 そして、カブキ最後の試合。般若スタイル。脇を固めるのはテリーとダグ。対するは宿敵MAYA様率いるUSAモンスターファクトリーの3人。派手な場外乱闘、MAYA様のちょっかい、テリーとフレディの素敵なからみ。コーナーから降ってくるフレディにカブキの毒霧、そして、竹トンボラリアットで勝利。
 最後にカブキの愛娘えりちゃんがカブキの扮装をして登場。優しく抱き上げるパパ。

20世紀の観戦記録