新東京プロレス
98/02/11 石川・石川産業展示館2号館大会


大会ポスター

 一通り金沢市内観光をした後、産業展示館に行くために犀川沿いを歩いて行く。確かに徒歩で来るには遠いな。1時間以上歩いてようやくそれっぽい建物が見えてくるが、目の前でどうしても川を渡れない。仕方なくしばらく戻り橋を渡る。会場到着3時。ぎりぎり。
 試合開始前に、先日引退した石川孝志への花束の贈呈が行われた。
 CCWタッグ王座は石川、川畑組が所持していたが、石川の引退により空位となってしまった。そこで国内外の強豪4チームが集まり、王座決定トーナメントを開催することになった。I.W.A.JAPANプロレスから参戦の月岡明則、大黒坊弁慶組 VS カナダCCW軍のジェリー・モロー、バッドニュース・アレン組。松崎駿馬、川畑輝鎮の新東京コンビ VS カナダCCW軍の若い2人、カナディアン・ロッキーズ(ジェイ&アダム)。1回戦は以上の2試合を行い、メインイベントで両ブロックの勝利チームによる王座決定戦が行われることとなった。
 また、孝志なき後の新しい世代(アフター・タカシ)を担うことになる若きエース奥村茂雄は、メビウス総帥の折原昌夫との抗争により、この金沢大会で1日2試合戦うことになった。VS 江川英知(メビウス)、VS Z−P(ジョリー・ロジャー・メビウス)。どちらかに1勝でもしたら、2日後の富山大会で折原昌夫とシングルマッチで戦うことができるのだ。

第1試合 シングルマッチ
 山下義也<I.W.A.JAPANプロレス> VS ペルセウス<フリー>


 I.W.A.JAPANプロレスの試合その1。張り手合戦になっても引かない山下。ノーザンライトスープレックスホールド等で攻めるも、ペルセウスの垂直落下式のブレーンバスターの前に沈む。

第2試合 シングルマッチ
 木藤裕次<I.W.A.JAPANプロレス> VS ザ・グレート・タケル<I.W.A.JAPANプロレス>


 I.W.A.JAPANプロレスの試合その2。得意のダイビングダブルニードロップでタケルを攻める木藤だが、タケルのスワンダイブニールキック、ムーンサルトプレスに敗れる。

第3試合 CCWタッグ王座決定トーナメント1回戦第1試合
 月岡明則<I.W.A.JAPANプロレス>、大黒坊弁慶<I.W.A.JAPANプロレス>
 VS ジェリー・モロー<CCW>、バッドニュース・アレン<CCW>


 この中に入ると本当に小さく見えてしまう月岡だが、ムーンサルトプレスや場外へのラ・ケブラーダで場内を沸かせる。しかし相手は百戦錬磨のベテランコンビ。アレンは月岡の低空ドロップキックを受け流し、そのまま足を極めに行く。モローも弁慶をおちょくりながらも的確に相手を痛めつけ、最後はモローのダイビングボディプレスで月岡を葬る。モロー・アレン組決勝進出。

第4試合 CCWタッグ王座決定トーナメント1回戦第2試合
 松崎駿馬、川畑輝鎮 VS カナディアン・ロッキーズ(ジェイ&アダム)<CCW>


 第3試合の結果を受けて今後の展開を予想してみると、この試合を松崎、川畑組が獲り、決勝でもモロー・アレン組を破って新東京コンビが新王者に・・という嫌な結果が出た。そんな暗い気分を吹き飛ばすかのように、カナディアンフラッグを振りながらロッキーズを応援。しかし、どちらがジェイでどちらがアダムなのかわからないため、かなり応援しづらい。一度、新東京コンビの必勝パターンに入りかける。松崎のダイビングセントーン、そして川畑のダイビングセントーン。そして川畑がもう一度ダイビングセントーンに行こうとしたところで、ロッキーズの片割れがカット。そして、合体必殺技、ロッキープレスで松崎を仕留め、カナディアンロッキーズの勝利。これで決勝はCCW勢で行うことに。退場時に兼六園で買ったお菓子をロッキーズにプレゼントする。


カナディアンロッキーズ

休憩

 休憩時間にCCW軍のサイン会が行われる。サイン(メモ帳見ながらカタカナで書いてくれた)と顔を見比べて、ようやくジェイとアダムの区別がつくようになった。


アダム / 2人のサイン / ジェイ

第5試合 シングルマッチ
 江川英知<メビウス> VS 奥村茂雄


 奥村のVSメビウスマッチ1試合目。細身の江川に対し、インディー内屈指のナイスバディを持つ奥村。両者の体格差は大きい。やや余裕を見せながら奥村が江川を攻め立てる。途中、江川のスープレックスが奥村に炸裂したりするが、最後はいいラリアットで江川を沈める。6分。


奥村入場 / 場外戦 / 勝利・・しかし

 ここでアクシデント。江川を破った奥村だったが、起き上がって来れない。どこでやってしまったかわからないが、左肩を痛めたようだ。直後にZ−P戦が控えているというのに。応急処置としてコールドスプレーで冷やし、テーピングぐるぐるで三角巾の様に左肩を固定する。
 「片腕一本で十分だ!次の奴、出てこい!」

第6試合 シングルマッチ
 Z−P<J.R.メビウス> VS 奥村茂雄


 奥村のVSメビウスマッチ2試合目。Z−Pはやはり奥村の左肩を攻める。痛々しい悲鳴を上げる奥村。場外でも鉄柱や椅子を使って肩を攻められ、キックで応戦するも奥村の不利は変わらない。Z−Pが奥村をコーナーに振り、奥村目掛けて突進する。間一髪でかわす奥村。そのままスクールボーイで丸め込み3カウント。とりあえずこの状況ではこんな勝ち方も致し方ない・・か。4分。


奥村を痛めつけるZ−P

 Z−P退場後、しばらくしてから立ち上がり、マイクを持つ奥村。
 「みっともない試合をしてしまいましたが、この汚名はいつか必ずはらします!」
 期待してるぞ。

第7試合 CCWタッグ王座決定トーナメント決勝戦
 ジェリー・モロー<CCW>、バッドニュース・アレン<CCW>
 VS カナディアン・ロッキーズ(ジェイ&アダム)<CCW>


 そしてメインイベント。CCW勢同士による、CCWタッグ王座決定戦。
 ジェイとアダムの区別がつくようになったので、個別に応援することができるようになった。
 試合はベテランコンビが若い2人をねっとりじわじわと痛めつけていく展開が続く。ジェイ、アダム共に脇固め、腕ひしぎ等で左の肩、腕を攻められる。ベテラン組の頭脳プレイでなかなかタッチもできない。


腕を固定していたぶる

しばらくジェイが攻め続けられていたがようやくアダムにタッチ。控えの間、気合を溜め込んでいたアダムが爆発。ベテラン2人を相手に大立ち回りを演じる。最後はフェイスレクターでモローを沈め、CCWタッグのタッグベルトはカナディアンロッキーズの若い2人が巻くことになった。ベテランコンビも2人の頑張りを称える。俺的に素晴らしいハッピーエンディング。


反撃の合体殺法(ブラックハーツ風)


激写ターイム / ファンの祝福を受ける


俺の国旗 / 記念撮影

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