I.W.A.JAPANプロレス
「ファン感謝デー 〜ありがとう!!そしてこれからも〜」
95/11/12 東京・後楽園ホール大会

 その前日の11日の晩、ボクは夢を見た。ターザン後藤が試合をしていたのだが、そこに大日本プロレスの小鹿社長が乱入。その手には、新型凶器 −折り畳み椅子(畳み状態)の座る部分に5寸釘をたくさんうちつけたもの− が握られていた。小鹿社長は背後からそれを後藤の背中に突き刺し、釘は後藤の体を貫通して胸から無数の釘が突き出す、という光景を見てしまった。胸から10センチくらい突き出してたので5寸どころじゃない。「うわー、いくらなんでもそりゃやりすぎだーー!!」と思って目をそむけたところで目が覚めたが、気持ち悪かったよ。夢の中とはいえ、究極のデスマッチを見てしまったので、今日は何を見ても驚かないな、と思いながら会場へ向かった。
 ありゃ?思ったほど人が入ってない。超満員なると思ったのに。

第1試合 シングルマッチ
 平野勝美 VS 志賀悟


 デビュー戦もしくはデビュー後間もない志賀。I.W.A.JAPANプロレスの日本人の中では一番背の高い183cm。横幅もあるので早く強くなって上に行けるといい。試合は平野さんが5分ちょいで片逆エビで勝利。
 この日は音響の調子が悪く、志賀のテーマは何故か去年の8月シリーズの宣伝カーから流れてたやつ。

第2試合 女子シングルマッチ
 市来貴代子 VS 元川恵美


 市来のテーマも宣伝カー。
 いつもは市来のいじめに終始するこの対戦も、今日は元川もそれなりに食らいついていって、結構面白かった。終盤、おおいに沸きつつ、最後は市来が勝利。

第3試合 タッグマッチ
 トルトゥガー、菊澤光信 VS 田上泰助、佐藤孝至


 トルトゥガー、ニューコスチューム。かっこいい。でも背中の甲らは健在。今日の拝み渡り→急所打ちは鉄柵で・・痛そう。トルトゥガーがコーナーから指示を出し、菊澤が相手をボディスラム。トルトゥガー、飛ぼうとするがちょっと遠い。「もうちょい近くに」。菊澤もっかいボディスラム。「もう〜ちょっと」。ボディスラム。「あ、ちょっと近すぎるな・・」。ボディスラム。「OK!」。やっとダイブ。最後は・・・忘れた。

第4試合 イヤーエンドサバイバー
 SHINOBI VS ボブ・バラゲイル


 負けた方が次期シリーズの出場権を失うという生き残りマッチ。大方の期待に反してSHINOBIが勝利。ボブ、また来ないかなぁ。

小野浩志 引退セレモニー

 小野浩志入場。その後、全選手入場。小野に花束贈呈。中牧がマイクでリング復帰を促す。10カウントゴング・・・しかし9回で終了。観客がツッコミを入れまくる中、「小野選手がいつか戻る日を待って9回としました」ってホントかよ。

第5試合 プレ・タッグリーグ・スーパートライアル3on2バブワイヤボード・グラスウィンドウクラッシュ画鋲デスマッチ
 中牧昭二、山田圭介、松田慶三 VS ターザン後藤、ミスター雁之助


 場外にガラスボックスと画鋲ボックスを設置。そしてリング上には有刺鉄線ボードを敷き詰める。ラリアットで倒れただけでもかなり痛い。人数の多さを感じさせないI.W.A.JAPANプロレス勢。こういうデスマッチははじめて(だと思う)松田はかなり苦戦。1人あまるので、戦線離脱するのは大抵松田か中牧。若手コンビのダブルドロップキックで後藤を画鋲ボックスにたたき落とすも、すぐ復活する後藤。相手をガラスに叩き落し、その後、破片を突き刺す後藤。山田は、やられながらも必死で食らいついていく。最後は山田と雁之助がリング上。ラリアットの相打ちから小包固めで、山田が勝利。”カブキを仕留めた”小包固めは、この頃から得意技だったんだな。
中牧「やられてもやられても、立ちあがっていけば(以下略)」
山田「勝ちましたーーー!!!勝ちました!!後藤!!IWAをナメるな!!!」

20世紀の観戦記録