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北海道は年間通して楽しみが尽きない。日本中が梅雨でじめっている6月であってもそれは例外ではない。そんな6月の北海道の魅力、みどころ、楽しみ方のエッセンスアラカルト・96〜97年版。

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春が短いがゆえに道内の花は一斉に開花

お花見。春の遅い北海道では、本州の人々梅雨でじめじめしている間、一面のお花畑に包まれている。うっかりしてるとあっという間に夏が来る、とにかく植物いとっても忙しい時期なのだ。桜もいいが、サクラソウでうめつくされたゲレンデを遠目にドライブすればすぐに目的地だ。

 

◎お花見のツボ◎ 
●余裕をもって目的地に向かう。わざわざいかずとも、この時期は至る所で花畑に遭遇するはず。どうしても不安なら移動中にあたりをつければ十分。

●富良野のお花畑など、目的がお花のときは開花状況を事前にチェック。満開の時期は極めて短い。

(写真左から順に:太陽の里/中頓別鍾乳洞軍艦岩付近/礼文島、民家の門前に咲いていたチューリップ/美瑛のルピナス/大雪山に咲く高山植物の花々)

 


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到着予定時間から立地のいい場所をセレクト

 どこまでも真直ぐな道にも表情はある。大平原を抜け、制限速度が小さくなれば、もうすぐそこに市街が迫った証拠。速度違反の取り締まりが強化されている地点でもある。飛び出してくるのが動物から人に変わることも意味するので、気分を改めたいものだ。

距離的にはかなり離れているとはいて、時間的には(内陸であれば)何時間も立ち寄る場所に困ることはない。疲れをいやせそうな宿が見つかったら、地元の小さなネオンの闇を探索してみるのもおもしろい。

◎お宿探しのツボ◎
日没まで数時間になったらお宿サーチを開始。1K1分を目安に到着可能なエリアにめぼしをつける。

市街のメリットは収容客数の大い点。特に休みならビジネス系のホテルも狙い目。よほどの事がない限り空室はある。

●夜のお楽しみを期待するなら繁華街付近。

●秘湯などの奥地の狙いは計画的に。山奥だと予想以上に到着に時間がかかることもある。

 


自分の足で歩けば新発見・感動も倍増

 湿地散策ポイントは数多く有名だが、洞窟だってある。巨大な観光地になっていなければ、その分だけ前人未到チックな気分まで味わえるわけだ。時間にゆとりをもって回れば、そうしたエリアにも立ち寄れるし、キタキツネや鹿などの野生動物にも突然でくわす確率も高まるというもの。春の息吹も見つけたければ、足元を中い深く観察。小さくて可憐な花や山菜、いや食べたらうまそうな芽とか、見慣れない形・でも動物のウンコのもちと違う!・やけに細長い…マツボックリだって!!

 知床に自生するひかりゴケも一見の価値アリ。その昔、砂金の宝庫といわれた夕張川も「砂金採り遊び」なんかできたら面白いのだが…。

 

◎歩きかたのツボ◎
●足元は注意深く。亜寒帯ならではの植物群も発見できる

●物音がしたらジッとする。リスなどの小動物をじっくり観察できるチャンス

●人気エリアが多すぎるために日の目をみないスポットも忘れるべからず

 

(写真左から順に;場所によっては道を塞ぐように群れをなし、地元住民の悩みのネタにもなっている野生の鹿・知床岩尾別温泉付近/中頓別鍾乳洞内と付近の散策路//数多くみかける小さな白い花/エゾマツの実か?!/ぜんまいのようにぐりぐりの芽・意外とグロテスクだったりする)

 


よりどりみどりだよ!畜産・農産・海産&酒

 食べ物がうまいのは言うまでもない。大地の恵み、芋でつくったイモ餅。畜産の恩恵、ソーセージ。ソフトクリームもバラエティ豊富。もちろん牛肉だってたっぷりとステーキで。海側にでれば、新鮮な魚介類、地元の居酒屋で大いに楽しめば信じられぬほど安上がり。釧路でウニイクラ丼を腹いっぱい食い倒したければ、近所の弁当屋で白米を買い、その上に市場でたっぷり盛り付けてもらう−もちろん量り売り。

 保存食にもなるヌカホッケはご当地でしか出会えない希少品。シャキッとさぱりいける行者にんにくは、酒のアテに。新鮮な貝類も豊富。生きたウニをその場で割って食うもよし、でっかいツブ焼きも鮮度が高ければ歯ごたえも格別。これらを町中の酒屋を探せば調達できる「千歳鶴純米生」や「福司生貯蔵酒」などで楽しみたいものだ。

 酒もバラエティ豊富。誰もが一度は行くであろうビアホールでジンギスカン以外にも、地元の葡萄で作るワイン、夕張メロンをはじめとする各種果物からつくったリキュールり、余市ならニッカのウイスキーディステラリーが。老舗「男山」は蔵元工場見学も可能だし、土産にはかの有名な「千歳鶴」大吟醸などもよし。襟裳にいけが少量生産で若きブライマイスターたちがチャレンジを続ける個性派地ビールにも出会える。

 

◎名物狙いのツボ◎
●うまいかどうかは別として一度は試そう名物珍味。これで土産話のポイント高し

●北海道でくえぬものなし。海は魚介、陸には山の味と畜産の大陸的産物が充実

●麦酒、ワイン、ウイスキー…酒の楽しみは日本酒以外にタマ数豊富

 


(写真左から順に;サロベツのイモ餅・カボチャ餅・ハスカップジャム/ラベンダーソフト/テラスで食べることもできる「大草原の小さな家」のステーキ/地元の居酒屋なら新鮮な刺身の盛り合わせも激安/釧路・和商市場でもりつけたウニいくら丼/礼文島の保存食・ヌカホッケ/にんにく好きにはたまらない・行者にんにくのお浸しはつまみにもってこい/どでかいツブ焼きは汁までうまい/うには採れたてを殻ごと/製造No.まではいった手作りの少量生産地ビール)

 


ワイルドな露天風呂につかる

 北方領土をみながら温泉、波打ち際で温泉につかれるのが瀬石(セセキ温泉)。摂氏71℃の塩泉は潮が満ちてくると水没する。自然の恵みたっぷりのワイルドな温泉は湯加減調節も自分でしなければならない。道内には実に数多くの温泉が点在するが、脱衣場はもちろん湯船さえ自然のままであることだって!

 空港近くの条件を満たす立地となるとさすがに少ない。千歳空港と目と鼻の先に黒湯のキリマンジャロ温泉というのがあったが、残念ながら現在は閉鎖。大きな鳥居が目印のアクセス便利な立地であったが・・・。

◎つかり方のツボ◎
●居眠りするほど寛ぐべからず。思わぬ大自然の奇襲に要注意

●環境破壊を招く洗剤の利用は言語道断。全身で天然のエネルギーを吸収するのだ

●ワイルドこそ醍醐味。温度調節はもちろん時には自ら掘ったりすることだって。創意工夫を

(写真2点とも:セセキ温泉)

 


都会の喧騒を忘れ時の流れを肌で感じる

眺望の良さや美しい夕焼けはいわずとしれたこと。天気が悪かろうと、風が強かろうと、感動の風景があり、それと同時に地球の上で暮らす実感を得るのだ。

(写真:大雪山国立公園・扇が原展望台/礼文島から見た利尻島/知床五湖とその付近の景色/随所で出会うダイナミックで印象的な夕景/発電にも利用されるほどの強い風に白い飛沫をあげて波が押し寄せる襟裳岬と夕景の絶壁/ナキウサギの甲高い声にも出会う湖畔・熊の出没には要注意/襟裳岬付近で放牧される馬たちの戯れ/日高・八木牧場の川を渡る馬/芦別・三段の滝)

 


朝は地場のミルクとパンを

 なんといっても牛乳がうまい。低温殺菌は当たり前。地元の人は当たり前すぎて気づいていないかもしれないが…。ビタミン牛乳はうれないのでは!?と思いつつ、発見してしまったのでついつい好奇心で。そしてロバパン。違うね、全国に名をとどろかす大手製パン業者とは、何がって?(理由はパン屋さんに聞いてみて)ウマいっす、酵母がいいのか、材料がいいのか−香りもふっくらしっとり加減もGOOD。

(写真左から順に:北海道で低温殺菌は当然・サツラク農協の牛乳/しっとりと風味豊かに焼きあがっているロバパン//なんかとても北海道チックなデザインのビタミン牛乳はなんと缶入り!)

 


どうせなら試してみたい北限の珍味

 とどは刺身でくったり鉄板焼きにしたり。とどが海の珍味なら山は鹿や熊。乱獲できないのでそれほどお目にかかる機会もすくないものの、珍しさ目当てにくる観光客に「味ワッタ事」の証明書を発行してくれるのが羅臼の「熊の穴」。ラーメンに浮かぶは熊の肉なり。男爵いものそばはひじょーに淡白な味わい。対してしっかりと腹応えがあるのが「ぱんちょう」の豚丼。ふらいす(海老フライまき)の原点、じゅんドックはどこで食べたか記憶が定かでないがうまいことは確か!

(写真左から順に:真っ赤な色の鹿肉の刺身と冷凍されたトド肉、いずれもそのまま正油で食べる/相治温泉の先、道の行き止まりの店「熊の穴」、と食べて納得、名物熊肉いりラーメン。パンダのかまぼこがかわいい//男爵いもでつくったそば(ニセコ)/帯広・ぱんちょう外観と名物「豚丼」)

 


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