東京のオフィスビルの供給過多を危惧して業界でささやかれる2003年問題。その一因でもある汐留の再開発街区のオープンに先駆け、2002年11月2日、2路線の駅 が開業。ビルの合間を通り抜ける無人運転の都市交通「ゆりかもめ」と都営地下鉄「大江戸線」だ。地下通路は植え込みスペースが広がっており、環境を配慮した贅沢な演出(写真左)。地上、高架構造の通路は、風除けのガラス張り だが、屋根がないのは難点。排水溝が少ない歩道は、豪雨の際に水浸しになるのではないかが心配な構造だが、プロの設計ゆえに間違ってもそのようなことはないことを期待する。ビルのオープンに先行して駅が開業しているため、連絡路は工事中につき立ち入り禁止の不通状態。対岸にそびえるビルの壁面に、しっかりと受け入れ態勢の穴(写真右)。こんな光景がみられるのも、ほんのつかの間だろう。
<Tokyo Tableauz> (c)Seiji.H