I.Q Intelligent Qube
プレイステーション用ゲーム
発売元:SCE
標準小売価格:\4,800.-

・ゲームの説明
  本当は、文章を読むより、実際にプレイして貰った方が良い(これは「頭で理解するゲーム」だ)のだが、一応は説明しよう。
 
 基本としては、迫り来るキューブを、フィールドをマークして消していく。通常、マークは一箇所だけ付けられる。丸ボタンでマーク、もう一度丸ボタンでマーク解除。この解除された瞬間にキューブがあれば、其のキューブが消える。この場合、キューブは一つだけ消す事が出来る。
 
「全てのキューブを消して良い」訳ではなく、フォービドゥンキューブと呼ばれる黒いキューブは、消してはいけない。間違えて消してしまうと、一つに付き、フィールドが一列崩れてしまう。このフォービドゥンキューブは、消さずにフィールドから流さないと駄目だ。キューブを早送りさせるのは、四角ボタンを押し続ける。
 
 この二つの他に、アドバンテージキューブと呼ばれる、緑色のキューブがある。これを消すと、消した部分が緑色にマークされる。マークされた状態で三角ボタンを押すと、緑のマーク箇所から周囲一マス(3*3)爆発(と言っても、其の部分が緑色になるだけなのだが)し、通常マーク解除と同様の効果となる。この爆発内にキューブがあると、それらは全て消える。これによる連鎖消しで、高得点を狙う事が可能だが、この爆発内にフォービドゥンキューブを巻き込まない様、注意する事が重要となる。
 
 キューブが流されて、フィールドからキューブが落ちた時点で、フォービドゥンキューブ以外のキューブが落ちた場合、その一つに付き、画面右下のメーターが一つずつ増え、メーターが一杯になった時、フィールドが一列崩れる。
 
 プレイヤーがキューブに踏み潰されてもミスにはならないが、其の瞬間にキューブが高速でフィールドへ流されてしまう。其の時点でフォービドゥンキューブ以外のキューブがある場合、前述のペナルティが課せられ、その流された問題のやり直しとなる。但し、フィールドにキューブがスタンバイされていない場合、やり直しは発生しない。
 
 プレイヤーは、基本的にはフィールドから落ちる事はない。しかし、プレイヤーがいるフィールドが崩れた時や、フィールドにキューブがスタンバイされる時に落とされた(フィールドが、スタンバイされるキューブよりも小さい場合に起こる)場合、ゲームオーバーとなる。
 
 一つのステージは、4回のラウンドで構成される。スタンバイされたキューブを全て処理すれば、其のラウンドはクリアとなり、4ラウンド目以外であれば、新たにキューブがスタンバイされる。4ラウンドをクリアすれば、其のステージをクリアした事となり、残ったフィールドに応じて、ボーナスが加算される。
 その他にもボーナスが用意されているが、これはプレイしてもらえれば判るだろう。
 
 とまぁ、文章で説明すると面倒なのだが(苦笑)、実際にプレイして貰えば「あ、こんなに単純なんだ」と思う筈。

・ゲームに対する雑記
 このゲームを初めて見た時「クラックス(アタリ)」を思い出したのだが、先にも書いた様に、全く違うゲームである。只、察するに、このゲームの制作者も「クラックス」に何らかの思いがあるのかも知れない。
 
 このゲームで重要な事柄は「キューブを消す順番」である。キューブの配列は、設定された配列よりランダムに選択される(故に、キューブに踏み潰されなくても、同じ配列が連続で出る可能性もある)ので、一番手っとり早いのは「全ての配列を調査して、各々の配列を机上で研究する」事なのだが、これは非常に面倒臭い(苦笑)。ストイックに楽しみたいのであれば、やはり「配列を覚えずに、現場の判断で何とかする」べきであろう。
 
 このゲームと、ほぼ同時期に「ファイナルファンタジーVII」が登場しただけに、今一つ目立たないゲームであったが、CFの再放映をきっかけに、それなりのセールスを挙げた様である。
 
 文章にすると面倒なルールを、非常に判り易く解説しているデモは、評価に値する。が、オートセーブ/ロードに対応していないのは戴けない。このゲームに限らず、プレイステーションのゲームは、オートセーブ/ロードに対応していないものが多過ぎる。「メモリーカードの特性」上、そうしているのだろうが、オートセーブ/ロードに対応しているゲームの快適さを体験している人には判ってもらえると思うが「立ち上げる度にロードして、終了する時にセーブして」というのは、非常に煩わしい。一考して欲しいものだ。
 
 ロジックパズルが得意な人は、是非とも挑戦して欲しい。