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■TIMANIC STORY■
＜紀元２００４年・地球＞
地球上にふんだんにある水資源を、エネルギーに変化させようとする研究を続けている日本の研究者がいた。原子力に変わる無公害エネルギーとして、その実用化に大きな期待が寄せられていたのである。竜ヶ崎博士はこの水エネルギーの研究中に、地球全体の水量が何らかの原因で増減している事を発見した。しかも水の増減と同時に、地上では地震や津波などの、自然災害が発生している事も明らかになったのである。これを調査する為に竜ヶ崎博士を中心にプロジェクトが組まれ、その研究所は＜ダムバスター＞と名付けられた。
＜ダムバスター研究所＞
ふだんは日本の石廊崎（静岡県）の海岸に建っているが、地殻の変動や、水量に変化があった時に、そのまま大気圏外に飛び出し、地球全体を球体として見る事ができる宇宙空間へ静止して観測ができるシステムとなっている。基地型宇宙船とも言える、画期的なメカニズムを持つ研究所である。
こうして観測を続けるうちに、意外な事実が判明したのである。地球上に何らかの変化が起こっている時に、必ず光の束のような物が地球に突き刺さり、その光の束を中心に、大量の水が移動していたのである。ダムバスターの超空間レーダーはその光が、宇宙座標X042-R499（５２０光年の距離）から出ている事をキャッチした。この原因不明の光を調査する為に、超空間ワープ機能を持つ、タイムオーバーマシーン（タイムマシーン）が開発された。しかし人間の身体ではワープ（瞬時空間移動）に耐える事ができない。そこで人間の代理をする、ネオサイボーグが造られた。それが＜タイマニック＞である。人間の頭脳を転位する（ブレーンコンバート）ことにより、人間の分身として、超空間で行動する事ができるのだ。
こうして、タイマニックはタイムマシーンとともに未知の空間に向ってワープをしたのである。そして驚くべき情報をキャッチしたのである。原因不明の光は地球より５２０光年の彼方にあるワープス星より発射されていたのである。その公転速度…光速の１００倍、地球の科学では信じられない事だ。ワープす星は天体の内部が空洞となっており、ちょうどタマゴの殻の内側が地球でいう地面で、空洞内の中心部には、ワープソル（太陽）が輝いていた。
地球は２０数億年前から、彼らのエネルギーである、水の貯水星（貯水池）であったという、しかし他の惑星から水を運ぶ時に色々な物が混じっていたらしく、ここ何億年かの間に植物がはびこり、つい最近には、ワープス星人のような人類が発生してしまった。つまり地球上の動植物や人類は、全てワープス星人が水を運んだ時に地球へ紛れ込んだという事なのだ。
ワープス星人のエネルギー源である水も銀河系では少なくなり、同時に星自体も地下資源の乱開発の為に、地殻が異常な薄さになってしまった。ワープス星はもはや崩壊寸前であった。そこで地球人を全滅させ、地球に全員移住する計画を立てたのである。
ワープス星はワープス光線によって水の移動やメカ（UFO）をワープする事ができる高度な科学の星だ。銀河系を大きなだ円の螺旋軌道描いて飛んでいる。地球上空を通過するまでに後６００日。ワープス星人はその時、ワープ光線の出力が最大になる為、全員を地球に移住させるべく計画を進めている。我々の地球の危機を救えるのはタイマニックだけである・・・負けるなタイマニック！！
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タイマニックとは、タカラが１９７７年にリリースした、変身サイボーグの流れを汲むオリジナルＳＦシリーズトイである。身長約１８０ミリの全身可動。頭部にはムギ球が内蔵されており、乗り物＜タイムマシーン＞と背中の接点を接合する事で発光するギミックが備えられていた。
ファーストシーズンのラインナップは、
■タイマニック１号（レッド）
■タイマニック２号（ネイビー）
■タイムマシーン１号
■タイムマシーン２号
■ニックマシーン１号
■ニックマシーン２号
セカンドシーズンで
■タイマニック３号（緑）
■タイマニック３号デラックス（白）
■タイムマシーン３号
そして、１号（緑）１号（黄）・２号（黒）２号（白）が新色としてラインナップされた。
他に明治製菓とのタイアップが大々的に行われ、タイマニックチョコなどの菓子が発売。キャンペーンでプレゼントされた、特別カラーのゴールドタイマニック（２号と、タイムマシーン２号の色替デラックスセット）なども存在する。
比較的短命に終わったシリーズではあるが、従来に無いＳＦ的ストーリーのバックボーンや、聖
悠紀によるマンガ連載なども手伝って、現在でもコアなファンが多い。・・多いハズ。
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