バウムクーヘンレコーズ  渦を巻く徒然なる日々の記述 

03.11.15
パリフォトは内外の写真愛好家、買い付けのプロなどがひしめいています。写真好きの方はぜひ一度!
 
ヘアジェル薬が大変良く効いている。さすがジャルダン先生ッ!!キャッ、カッコいいっ。いつもズバリな薬をくれるわ。しかしヘアジェル…どう見ても。この形状にしたってことは、きっと最も早く浸透するのがこのドロドロジェルなんだろうなあ。まさか、伊達や酔狂で開発者が「この薬はヘアジェルかな?とアッと驚かせて飲ませよう。」なんてことはないだろな?フランス人だからあり得るところが怖い…。朝、早く目が覚めてジェル薬とカプセル薬をすきっ腹に飲む。日本の胃腸薬も食間に服用するのが一番効くのと同じでフランスの胃薬もいろんな時間に飲んでみたけど、すきっ腹が一番効く。ミナちゃんにも言われたが、フランスには‘ガストロ’と呼ばれるウィルス性の腹痛があるらしい。こええ。たぶん私もこれじゃないかと。痛みが今まで経験したのと違ってたし。日本の胃腸薬がまったく効かなかったのも説明がつくなあ。やっぱり郷に入りては郷に従えですね。朝早く起きてしまったので、CD棚の整頓をする。にんじんを茹でて離乳食のようなものを作って食べる。うむ、痛くならないな。違和感はあるけども。早く起きすぎて一眠りする。半目を開けて寝ていたらしく、部屋の様子と夢が混じって奇怪なことになる。クロゼットにかかっているバスローブがそのまま夢に出てきて、バスローブを着た黒人さんが後ろ向きでずーっとラップをしているというもの。いくら声をかけても振り向かないの。たぶん、寝言で「あのー、あのー」とか言ってたんだろうな。午後、動けそうなので、前から行こうと思っていたパリフォトに行く。パリフォトは世界中の名だたる写真ギャラリーが集まって開く写真博覧会。先日のサロン・デュ・ショコラと同じルーブル美術館の地下の会場でやっている。しかし、ここ数日まともなものを食べてないので、体力がなく、すぐに疲れる。写真を見たり、感性を刺激されるのにも体力がいるものだなあ。今年は去年よりもアッ!と感じる作品が少なかった。いい作品は遠くからでもチラッとでも目に入ればわかる。そして近づいてみると、売却のシールが5枚も貼ってあったりするのだ。写真も絵も難しいことはない。いいものは多くの人が感じるように出来ている、それだけだと思う。しかし酒も食事もできない週末…。寂しいわー。夜、1人おとなしくにんじんを食べる。が、また痛くなっちゃった。やっぱりまだ無理できないのかもー。いででででーとのた打ち回っているとピキがにゃ〜と勘違いして腕の中に滑り込んできて死ぬほどカワイイ。けど死ぬほど痛いんだよ!ママは。TVで死ぬほど辛いインドの子供たちの虐待映画がやっていて、いでででと叫びつつ、ひどい!とも叫ぶ。これじゃ昨日の蟹工船の二の舞じゃんか!!が、「こんな地獄よりも辛い現実と戦う子供たちもいるのだな!」と励まされ、気がつけば痛みの山を越えていた。実話で、じゅうたん工場で働かせられている子供の話なの。そういえば何年か前に問題になってたような記憶が。本当に世の中にはいくらでも地獄の上の生き地獄がある。自分の幸せに感謝しつつも、無力な自分の手のひらをじっと見る静かな土曜の静かな夜。

03.11.14
なんなんだー?!この変な薬はー。
 
腹が痛くて目が覚める。ヤバイかも…ミナコちゃんにメールを打つ。アメリカン・オピタルの日本人の先生を紹介してくりーと。しかし、朝の6時。誰が起きてるというのだろう、こんな時間に。もんどりうっててもしょうがないので、扁桃腺炎でお世話になったドクター・ジャルダンに助けを頼もうと思い、オフィスに電話する。秘書が出て予約をした。秘書さんは、へたくそな仏語の予約者に不振そうな返答であるが、そんなことを気にしちゃおられない。ペラペラなわけでもないのに、さらに腹が痛く単語が出てこない。前はこんなことでもいちいち気にしてたけど、私も随分神経太くなったもんだなあ。とりあえず、伝えたい内容は正確に伝わったみたいで、先生、午前中に来てくれるって。いちちち…。一応、先生に症状を説明しなくちゃなんないので、くの字に曲がりながら辞書を引く。「っとー、下痢はないです〜。ほー、ゲリってこんな単語かあ。嘔吐1回…と。」こうやって痛みと共に単語が体に沁みるのですね。ヤダヤダ。ジャルダン先生11時ごろ颯爽と登場。2回目だからね。会話するのも前より楽。処方箋を書いてもらってホッとする。先生は笑顔で帰って行った。私の仏語が未熟だからというのもあるんだろうが、フランスの薬は処方箋があった方が断然効くという気がする。薬事法がどうなっているのか今ひとつよくわかんないけど、処方箋なしだと買えない薬も当然あるだろう。それはまあ、日本でも同じかもなー。今日もらった薬は、一つがソフトカプセルの飲み薬で、もうひとつが謎のジェル状の薬。シャンプーのお試し用みたいな四角い袋に入ってて、どう見ても口に入れるものには見えない。ジェルは食後と言われたので、パンとチーズを食べた後で、腹痛が始まっていた。しかし、もしこれが腹の表面に塗る浸透型の薬だったら…!(そんなのないか?)飲んだら死ぬじゃん、と思って飲めない。が、何度飲み方を確認しても「飲み薬」とある。そして「そのまま舐めろ」とも。えー?マジでー?恐る恐る袋をちぎると、薄水色でおしゃれなつぶつぶが入ったジェルがにゅるにゅる登場。ますますヘアージェルにしか見えない。舐めてみると薄ら甘い中にケミカルな味が満載でまっずー…。本当にヘアージェル舐めたらこんな味がすると思う。ダイレクトに舐めればOKとあっても水なしじゃあ無理だよ。アホのように袋をちゅうちゅうしゃぶったが、腹痛は津波のように押し寄せる。ううう〜〜〜うがああ〜〜〜!!こんなときはプロレタリア文学じゃあー!と小林多喜二の‘蟹工船’を読み始める。が、1ページ読んだだけで、ますます痛みは増し、アウト。どうして傷に塩を塗りたがる性格なのか?自分でもよくわからん。もー、何にもわかりません。頭の中で多喜二!ガンバ!多喜二!ガンバ!という謎の掛け声が聞こえる…気がつくと眠りに落ちていて謎の夢をうつらうつらと見ていた。それは、私がNHKの大河ドラマに出ることになるというもの。撮影当日、姫路城のようなお城で総勢2000人のロケがあり、十二一重を来て現場に向かう途中、うちの父が「これ、持っていきなさい」となぜか水着をくれる。そして私は「おばあちゃんが生きてたら見せたかった」と泣く、というもの。ちなみにおばあちゃんはぺろぺろキャンディーで復活して以来、健在である。

03.11.13
痛いのよーっ!!えーん…三度の飯より飯が好きなのに…食べられなーい!!
 
あー、やっぱダメ。今日も腹痛が治まりません。多分ただの胃炎だと思うんだけど。胃は昔から弱くて一度ダメになると時間がかかるんだよなあ。日本から持ってきた胃薬も残りわずかだし、また薬局の世話になるかなあ。しかし、後厄絶好調。昔の人は伊達や酔狂で厄年なんて決めたわけじゃないだろうから、それなりに意味があるんだろうね。たとえば、普通に生きてても体にガタが来るのが丁度生まれてから何年…とか。きっと、いくついくつの人がどうもおかしなことになることが多い、で、統計学的にもきっとこの歳は何かにとり付かれ易いんだろうという発想な気がするよ。いででで。しかし寝ているのも飽きたし、かといって何か食べると痛い。ヨーグルトで痛かったら一体何を食べたらいいんだ?午後、少し痛いのがおさまったような気がしたので、メールで仕事なんかする。が、それがまたよくなかったんだか夕方から痛くなる。寝る。起きると痛い。さしこみみたいな痛さじゃなくて、どこが痛いのか今ひとつわからないおなか全体がどーんと痛い感じ。夜、ジェイソンを腐らせたような三流ホラーをやっていて、見る。痛いのとジェイソンもどきが腹の中で乱舞している。痛い痛い…とこらえながら幸田文の‘流れる’を読み終える。別にこんなときに痛みと戦わんでもいいのに。しかし何なのさー!夏からのこの体調不良続きは?!皆さん、私に長いものを下さいっ。厄除けになるそうです。蛇、まむし以外の長いもの大募集!!いってー…。

03.11.12
 
 
夕べ、胃が痛くなって結局朝まで一睡もできず。2、3日前からちょっとそんな傾向はあって気をつけてたんだけどね。どかっときたな。多分、いろんなメーターが過剰になって振り切れた模様。しかし精神的なタフさと体の弱さに開きがありすぎてだいたい、むちゃくちゃやらかして倒れる…むちゃくちゃやらかして倒れる…のくり返し。いい加減大人なんだからもっと自分の体に耳をカソウヨ。長距離走の人みたいに同じペースで長い道のりを行くってのが苦手だよなあ。どっちかっていえば、障害物競争でばんばん怪我しながら前に突き進んでいく方だろうな。やだな。おかゆを炊いてちょっと食べて大人しく寝る。合間に幸田文の「流れる」を読む。幸田文は幸田露伴の次女ですが、彼女の小説を読む前に娘の玉さんが書いた「小石川の家」を先に読んでいたので、幸田露伴に仕えた文さんの経験が豊かに織り込まれているのがよくわかる。今はなき、日本の家家の中に漂う懐かしい匂いが感じられて素晴らしい。何日か前の日記にも書いたけど、日本の女性は虐げられているかのようなだけの印象が今も昔もある。けど、それは一部事実でもあり、そして深いところでは違うような気がする。日本の女性が強く美し(かった)いのは、着物を着て、凛と立ち働き、綺麗な言葉を話し、美味い料理を手際よく作る。という女性という職業のプロの自覚からだったように思う。今、そんな女性が日本に何人いるというのか?別に昔風の女が最高と言っているのではなくて、そうゆうプライドや精神を体の中に持っているかどうかということ。私の周りにはそうゆう女性がまだ結構生息していて、ホッとする。着物をいつも着ているか?とか専業主婦か?とかそんな表面的なことではない。あくまでスピリットの問題。グラン・デカールのママ、ユミちゃんや、わくい亭の女主人、涌井純子さんなんかは現代に生き残る、日本女性と呼べると思う。そうゆう人は女からでも見ほれるかっこよさがあって、たまに会うと元旦の朝に玄関に水を打つような精錬な気持ちにさせてくれる。ウッ、胃が。あいててて…。明日は動けるかなあ。もうごちゃごちゃ考えるのはよして寝ようー。いでで。

03.11.11
Elephant、素晴らしいです。好き好きはあるかもしれませんが、時間軸のバラし方、ツナギ方に、画そのものの美しさは驚嘆です!
 
なんか胃がオカシイな。寝不足のせいかもな?どうじゃろな?夕方、久しぶりにフレデリックと映画に行くので、それまで仕事にいそしむ。が、洗いものだの洗濯だのも溜まっていて、こんなときにはお手伝いさんが欲しいなあ。でもそんなご身分じゃないんだよ。って、結構フランスの仕事をしている奥さんは掃除洗濯家事のほとんどをプロのメイドさんにやってもらう人が多い。歴史的にもあんまり抵抗ないんだろね。日本は知らない人を家にあげたがらないし、女の人の仕事、というイメージがあるもんね。この間、仏人の男友達が「日本じゃ料理は普通女だけがするんだろ?そんなのおかしいよ。」といきまいておったが、たまに料理を代わってくれるくらいでホイホイ離婚する仏人男が優しいとか責任感があるとはとても思えませんがね〜と言ってやりたかったが、喧嘩になりそうなので辞めた。文化の違いはそんな表面見るだけで言うことじゃないんだよ。ケッ。ところで、夕方、仏人の中でも珍しいほど誠実な男、フレがやってきた。メトロでクール・サンテミリオン近くの映画館へ。ガス・ヴァン・サント監督の「Elephant」を見た。私の周りで何人か見た人の感想やら、人の又聞きの感想だと、‘よくわからない…’‘なんと言ったらよいか…’というのが多かったが、何を言っとるかね?って感じ。とんでもない作品です。いろんな意味で。いろいろ言っちゃうとこれから見るであろう日本の皆さんがつまらなくなっちゃうかもしれないので、最小限に押しとどめますが、ぶったまげ級の素晴らしい作品です。または私のツボかもしれません。簡単に言うとラリー・クラーク、ハーモニー・コリン系。あ、これは変な表現かもな。だって、「KIDS」の監督総指揮をやったのはガス・ヴァン・サントだし。私はこの3者の作品は大好き(サントのはモノによるが)。アメリカの病んだ現状、荒廃した心象風景を殺伐とした美しい風景に仕立て上げたもの。Elephantもしかり。テーマが今時すぎて、陳腐になりがちなところを見事なカメラワークで仕上げている。大抵いい映画はタイトルバックもいいことが多い。タイトルバックがスゴイというのは最初から映画の高度が高いということだ。Elephantのタイトルバックも素晴らしい。近年見たタイトルバックの中で1番かも。見終わったあとも、ショック覚めやらぬまま、あーだこーだ感想を述べまくって夕食を食べる。今夜は仕事山積みなので、早々にバイビー。次回はフレデリック初のTakeshi KITANOの‘座頭市’を見に行く予定。ちなみに「ZATOICHIってどんな意味?」と聞かれたので「うーん…座って頭かかえてマルシェに行くってそんな感じ?」ととんでもない嘘をついてみる。

03.11.10
このヒトは、外が寒いのでもっぱら寝室のタンス渡りで運動不足解消しています。
 
疲れた…すんごく。ここのところ、外出と仕事と勉強を三者三様力の限りやってたら、寝る時間がなくなった。だのに、野菜ファルシなんぞちゃかちゃかつくってしまった。だって、野菜が足りないんだよ。野菜がよう。山のような連絡事項。6時間メール打ちっぱなし。今週は人と会うのを少し減らそう。で、またメール。仏語のメールは時間がかかるよ。スペルがわからんのだもの。もうそろそろ文盲にはおさらばしなくちゃいけないな。ああ、だれか肩揉んで…おっ、ピキやるね〜そうそうもうちょっと左ね…と1人芝居をうつマンディナイト。

03.11.9
いやー、ローリーさんの背中の、胸の、腰の、動きの 綺麗なこと!!白洲正子の‘両性具有の美’を今読んでいるので、 なんかすごく感化されました。人間って綺麗な生き物だな。
 
コロボックル「親方さまー。秘薬の材料のガマカエルが見つかりません…」
魔術師「なぬ?!では黒トカゲを用意しなさい・・・」
コロ「かしこまりました。」
 
うすらさむ〜い、冬の日曜日。ああ、久しぶりに寝たいだけ寝るぞーと思ってたんだけど、わりと早く起きて溜まった洗濯なぞする。日本のソワレからメールが来ていたナーと夕方改めて見直すと、今夜、ローリーさん(ローリー寺西さん。元・すかんち)のパリシャンソンライブがあるじゃないの。やっぺー…日にち勘違いしていた!コレクション明けで、身も心も疲れたBicaの神田ちゃんを久々に誘って、‘Sentierdeshalles'というライブハウスへ。すでに1曲目が始まっていて、中に入ると、古いカーヴを改造したスペースにはお客さんがぎゅうぎゅう。ローリーさんは美しいドレスを身にまとい、ものすごい執念で歌っておられた。ローリーさんとはかれこれ4年?5年前にコレクターズのライブの打ち上げで少し話しただけなので、知り合いと言ってしまってはおこがましかもしれない。シャンソンを最近歌っているのは知らなかったので、どんなライブなのかしら?と思っていたら、素晴らしい。マジで。何が素晴らしいって、フランス語がまったくできなくとも、がんばって虎の巻を読み上げている姿も、独特の間も、ちゃんと仏人の笑いのツボにはまっているところが。もちろん、歌がいいのは当りまえで、‘リリー・マルレーン’なんか歌われてしまったら涙がボロボロ出てしまいました。美しい両性具有のお笑い芸人天使が、疲れたパリの人々を癒すの図。パリというシャンソンの本場で気負いなく、ここまで素直に自分の芸風を出せるというのはすごく大変なことで、ローリーさんだからできることなんだろなあとしみじみ思った。途中、謎のギター弾き語りコーナーがあり、美しい大男がすごいドレスを着て、サイケデリックな即興をやっている様が凄まじい。ギターテクニックと見た感じのギャップに時々ハッ!?と気がつくと脳がショートしそうになるのだが、また催眠術のように持っていかれる。とにかく、なんだか終わったあとに、日々のドロドロが綺麗さっぱり流されてカウンセリングを受けた後のようになった。神田ちゃんも同じことを言っていた。楽屋にご挨拶にゆくと、グラムロックの王子様みたいなローリーさんは大変腰の低い、優しい方で、「猫沢さんはコロボックルみたいですね。」と言われた。二人で写真と撮ったが、どう見ても、森の魔術師とその手下(使い走りのコロボックル)で、あ、なーるーと思った。ローリーさん、日本でもお仕事がんばってください!ありがとうございました。

03.11.8


‘Theatre de l'agora'ロビー。このくらいの規模のお芝居でこんな劇場でやれるところが、芸術に力を入れているフランスって感じがする。国がパトロンみたいなものだものな。日本ももうちょっと見習って欲しい。
 
‘Blanche neige’(白雪姫)芝居中。いやー、日本のデザイナーの友達なんかに見せたら絶叫しそうなお芝居なんだけどな・・・。
 
そして、これが問題の広告。どうですか?この白雪姫の不良っぷり。大好きなテイストです。
 
本日、へんてこな芝居を見に、パリ郊外のEvry(エヴリー)という街まで 行く。私が、たしかオペラガルニエでもらった演劇系の新聞広告で発見 したお芝居で、‘白雪姫’を元にしたちょっとアヴァンギャルドなものっぽい。 生来、かわいくて残酷なものが好きなので、その広告に大いに魅かれたのだ。 白雪姫が不良のようなメイクでリンゴをかじりつき、後ろで7人の小人がクビチョンパ になっているというチラシ。イヴリーという街もどこだかよくわからないし、 チケットも買ってないのでインフォメーションに問い合わせてみたら 「予約なんてしなくても当日券があるから大丈夫よ。」と大変ユルイ感じ。 ますます大丈夫だろうか?と思いつつも、美術系のミナちゃんならば 少々のショックも耐えられるだろうと誘って出かける。リヨン駅から RERのD線に乗って約40分。途中、日本語を勉強中というティエリー という大学生に話しかけられて、日本語レクチャーなどしつつ到着。 日本語、勉強している人が増えているなあ。劇場の‘Theatre de l'agora' は大きなショッピングセンター内にあって、大変綺麗で立派な劇場だった。 それに、劇場が作っている年間プログラムも凝っていて、なんだか意図的な ものを匂わせる。実は演劇界では結構ヒップな劇場だったりするのかも しれない。プログラムはこれから上演するものが載っているのだけど、 他にもすごく見て見たいと思わせるものが目白押し。うーむ、こりゃイヴリーに 通うことになったりして。お芝居は幕が上がった途端にツボ!と思う ものだった。まず舞台セットがグー。小さなトナカイの剥製やかわいい テイストのセットが組まれている。まるで、日本だったらおしゃれ雑誌に 登場しそうな世界。そこに、3人の登場人物。白雪姫の継母のお后。そして すごいおじいさんの俳優さんが演じている王様(もしかしたら王子様って 話もある)そして、白雪姫はなんとダウン症の俳優さんが演じている。この 人がいい味を出すのだ。台詞回しや動きなど、もう完璧にもって行かれる。 音楽もかっこいい。(中期のモーマスに似てる。そういえば、モーマスの世界を 舞台にしたらこんな風になるかもしれない)ただ、展開がもうひとつあったら なあという感想は残ったけど。全体的には大変好みなお芝居だった。 終わったあと、劇場のカフェでワインを飲んで語らっていたらもう夜中の12時に。 やべー、パリに帰れなくなっちゃうよ。急いで電車に乗り込む二人。 なんだか夢に出てきそうな白雪姫を思い出しつつ暗い車窓を眺めやる。

03.11.7
パレドトウキョウ内‘トウキョウイート’(本当にこうゆう名前のレストランなの)。なんかここのところ、集まるってえとココになっちゃうな。
 
ほぼ徹夜で学校へ。しっかり予習したので心配はないけど、なんせ頭が回らない。イカン、こんなことでは。家に戻ってばたばたいろんなことをやる。夕方、仕事が休みなのに間違えて仕事場に行ってしまったたかぴんがワインぶら下げてやってくる。しばし飲み。夜10時くらいにパレ・ド・トウキョウへ。昨日会った奈美さんと劇団の女優さん、それと日本からTV番組作りにやってきている田代さんという制作会社の女性と美術史を勉強してる友達のミナちゃんが集まり飲む。題して‘仕事ができる女の夜’(?)飲み会。12時頃まで飲んで、奈美さんと私、たかぴん、ミナちゃんはオベルカンフのクラブに行く。奈美さんが長いツアーで音楽に枯渇しているというご要望にて。クラブ、久々だなあ。今日はドイツ系のディープハウスだった。音楽はいいけど、きている仏人の種類があんまりよくなかったよ。女の子はなんだか意地悪で殺気立っている人が多くて、ちょっと酒がかかっただのぶつかっただのだけで持っているグラスを叩き割って乱闘になるし、男はイケテナイやつらが日本人の女の子狙いでしつこく声をかけてくるし。しかし、こうゆうところで話しかけてくる男の職業が「大学教授」だの「TVディレクター」だのばっかりなのはなんででしょうね?とても信じられませんが…。トイレ待ちをしていたら「タバコ持ってる?」と声をかけてきた女がいたので親切に「ハイ。でもすごく軽いよ。」と言って1本あげたら一口吸って「ナニこれ?最悪」みたいなことを言われ、さすがに呆れる。基本的に性格の悪いやつらの悪さレベルが日本じゃ考えられないくらい悪いんです。毒吐きにくるくらいなら、こんなところこなきゃいいのにね。だってクラブは楽しむところじゃない?

03.11.6
劇場の‘Theatre de la Cite Internationale’立派〜!
 
お芝居の題名は「Report on Body」。それにしても中国の女優さんは美しい!
 
奈美さんでーす。本当にパワフル。英語と独学の中国語でばりばりと仕事をしています。
 
私の友人に、中山奈美さんという人がいる。彼女は演劇などの照明技術師で、前に文学座の俳優さんたちが組んだ別の劇団のお芝居で知り合った。文学座には女優さんの友達がいて、その子が出るので見に行ったのだった。そのとても面白い芝居の照明をしていたのが奈美さん。そして、今、シテ・ユニベルシテというところで、奈美さんが中国のダンス演劇カンパニーとパリ公演をしに来ている。夜、友達と二人連れ立って見に行く。劇場はとても立派。なんだか日本の友達がパリで活躍していると自分のことみたいに嬉しいな。劇はほとんどがダンスで、プロジェクターを使った面白いものだった。語弊があるかもしれないが、中国のアヴァンギャルドなダンス演劇って最初はピンとこなかった。前衛的なものをやっているというイメージがわかなかったし、見たことがない分野だったもので。しかし、始まるとこれがなかなか面白い。中国だなあという雰囲気を保ちつつの前衛。ダンスも衣装も面白いし、多分、アジアの私たちよりも仏人にはとても新鮮に感じたと思う。カーテンコールが鳴り止まなかった。終了後、劇場のカフェで奈美さんと久々に会う。しかしパワフルな女性。私から見てもフル回転しているように見える奈美さんは「今、なんか休んでいる感じなのー」などととんでもないことをのたまう。ああ、でも突っ走っている人って案外自分には自覚がないもんかもしれない。私も今の自分はどちらかというと休止しているように感じる。休止の中でずいぶんとうごめいてはいるけど。と、そんなことを奈美さんに言ったら「あははー、じゃエミちゃんは自分のことどう思うわけ?」「えー、私はホントに休んでいるかなあ?」「ぎゃははは。絶好調に見えるわよ。」・・・そうか。そうかもしれないな。でも本当に動き出すまではまだまだなの。今は繭の中でもそもそ羽を編んでいる、そんな感じなのかもな。

03.11.5
今日のお昼はベトナムサンドウイッチ。さっぱりとした味付けで、野菜のナマスが入っています。ちょっと懐かしいお正月味。これで2.5ユーロほど。
 
本日も学校。昼過ぎ、家に戻って宿題をやる。勉強の日々だなあ。夜、ニコラの家でみんなで夕飯を食べる。ニコラの友達、JB(ジベ)がやってくる。なんかこの人、弁護士ちょっと手前の優秀な人なのに、子供みたいにはしゃぐ男。面白いけどちょっとうるさい。方言の話になって、日本にも沢山方言あるんだよってことで東北なまりの‘だっぺ’を伝授。ちなみにジベはかなり日本語もしゃべれる。「なんでも最後に〜っぺ、をつけるの。」と言うと、「テレビっぺ。ソファっぺ。」などめちゃくちゃ。そしてジベは日本語で「笑ったっぺ〜笑った〜っぺ〜♪生きたっぺ〜♪」なる抱腹絶倒の自作の歌を歌い出す。これが猛烈に面白く腹がよじれる。腹がよじれたのでおいとまする。生きた〜っぺ〜えええ♪

03.11.4
時代は漢方!と漢方再登場。
 
バレエ学校の近所から見るエッフェル。最近は綺麗に電飾が施されて、ビカビカに光っています。
 
漢方がべらぼうにいい働きをしている。飲み始めて1週間経ったが、こんなに効果が出るなんて…。実はどこか半信半疑で「たかが、草木の根っこやら葉っぱでしょう〜?思い込みと一緒になっても効くんだかどうだか…。」と思っていたのだ。それに大人の汚れた体がどこまで漢方で治るのか?という疑問もあった。ところがどっこい!ピキを飼い始めて7年経ったが、その間、薬を3日と空けて飲まなかったことがなかったのに、漢方以来一度も飲んでない。鼻水はもちろんぴったり止まっているわけではないけど、格段に出なくなり、目のかゆみはほとんどなし。その上、肌からは吹き出物が消え、気力がみなぎりすぎてハイ状態が続いている。私は元来、動物園に入ってもおかしくないほど動物じみているので、もしかしたら自然の草木に敏感なのかもしれない。先日、お蕎麦屋カレーを作って食べたところ、調子が悪くなった。考えてみたら、カレーもインドの漢方みたいなものじゃない?だから、合わなかったのかもしれないなあと思って。しかし、漢方は多分、調合する漢方医の実力で大いに左右される気がする。たしかな品質のものを正しい知識で調合する力。だから下手なところに行くのは逆に怖い。私の行ったロンドンの漢方医は素晴らしいので、ぜひアレルギーや慢性疾患に悩んでいる人に教えてあげたいけども、せめて時々行けるヨーロッパ圏内在住でないと無理かもしれない。(旅行で行っても1ヶ月分まではもらえます。ので、藁をもすがる気持ちの人にはぜひお勧め。勿論、人によって効果の出方は保証は出来ませんが。)日本にも探せばいいところがあるとは思うんだけどな。こうゆうのは人づてというのが一番良い気はするが。夜、バレエのクラスに行く。今日は初めて日本人の子が入ってきた。その子がものすごく上手。というか明らかにプロ。なんだか日本人で上手い子がいると自分まで誇らしい。「どうよ〜。アンタんとこの国の伝統芸能だけど、日本人はこんなに踊れちゃうのよー。」って。レッスン後、近所のカフェで一緒にビールを飲む。アイちゃんというその女の子は現在19歳で、オペラ座のバレエの先生につくためにフランスに来たそう。プロを目指していたが、故障してしまい、今は教える方の勉強をしたいのだとか。久々に人としていい素質を持った女の子に出会って嬉々とする。お父さんが面白い人で、趣味でアボリジニの人が吹くディジリドゥーという楽器を3本持っていて、朝っぱらから練習しているそう。家に戻るとここんところの爆走生活がピークに達し、深い眠りに落ちる。

03.11.3
どこ行くの?「夜遊びへ。」
 
パリのケバブはうま〜い!ポテトも乗ってボリュームたっぷり。これで4ユーロ(500円)私はいつも半分ずつ2回に分けて食べまする。
 
あ、宿題やらないと…が結局徹夜になってしまった。文法のクラスがかかかーんと上がったので、宿題が大変。知らない単語も目白押しだし、気がつけば外が白々してしまう。一度やると決めたら死んでもやる性分なので、まぶたにセロハンテープを貼ってでもやる勢い。ものすごく眠い状態で、学校へ。しかし、なんとまあ、宿題のページを間違えてすごく先の予習をしてしまって今日の授業分はやってない状態に。何をやってんだか。授業後、早々に帰宅。ご飯も食べずに寝る。すごくリアルで変な夢を見て夕方起きる。「あ〜、今日何も食べてない〜。」とお蕎麦屋カレーを食べる。が、食べた後も気絶。夜、むっくり起きて、明日の予習と宿題。やっぱ毎日行くのって大変だわ。でもなんとかがんばるけども。夜11時ごろ宿題が終わったので、バスチーユのラ・シーヌへ。友達のライブがあるの。が、行ったら遅すぎて終わってた…がーん…。何をしにきたのやら。近所のおいしいケバブ屋さんで遅い夕飯を買い、帰宅。でも1杯飲めたのはよかったなあ。明日はバレエの日だなー。

03.11.2
突然ですが、ご飯です。ケンウッドの炊飯器を使用しております。
 
突然ですが、晩御飯です。今夜のメニューはお蕎麦屋さんのカレーとブロッコリーのサラダ。クボタユキちゃんが日本から持ってきてくれた日本酒でいい気分。
 
昼頃、ナトゥンの騒ぎ声で起きる。が、すぐに沈没して二度寝。ああ、背徳の二度寝。二度寝はなんでこんなに気持ちいいの?本寝が本妻ならば、二度寝は愛人みたいなもの?2時ごろむっくり起きて、書き物やメールの溜まった返事を書く。静かな日曜だな。夕方、買ってから一度もまともに映らないTVの調節とビデオの接続をやってもらうためにパトリスにお願いしにゆく。しかし、DARTYの野郎、セットアップってのはこうゆう作業のことを言うんじゃないのかよ。TV台まで壊していきやがって…と文句を言うべきだった。フランスではなんでもその場で言わねばアウト。後の祭りなの。パトリスは「すごいいいTVだなあ〜。」などと言いながらアンテナを調節してTVを映るようにしてくれた。ワオ!TV久しぶりに見た。その後、ずっと捨てたかった謎の電動ソファと壊れたTVを捨てるのを隣のマルタンを助っ人として呼んで、うんせうんせやる。マルタンは案の定、「わー、この変なソファ面白いなあ。いいじゃん!」と言って、自分ちに運んで行った。よかったね、ソファ。第二のソファ人生だね。そりゃあマルタンちみたいに体育館のような広さがあったら私だって、変なソファの1つや2つ置いてやるとも。ああ、置いてやるともさ。でもウチはそんなに広くないんだよ…。でっかいキャビネットも移動してもらえるように頼んでみた。これはどうなるかまだわかんないけど。そしたら3人掛けくらいのソファを置く事が出来るんだよね。あ、ヤバイ。宿題やらないと。

03.11.1
ターンテーブルを持ち込んでの大騒ぎ。パリのパーティーは楽しいぞう。
 
変装大賞のムッシュ・オースティンパワーズ。この人に「ビールのフタを開けて。」とお願いしたら「見ろ!」と言って、フンッ!!と素手でひねって開けてくれて大受け。本当にキャラまでオースティン。
 
右端が今夜の主役、マチュー。なんか若いころの野村よっちゃんに似てるんだよね。優しいナイスガイ
 
土曜日。近所のマルシェやってる日だなあ。しかしどうも行く気が起こらずお向かいのスーパーに行く。が、ゲッ!と絶句するほど今日は野菜が全滅デー。日本のスーパーじゃ考えられないかもしれないけど、どんなに大企業だったりどんなにでかいスーパーでも野菜がとことん欠品したり、何日もエビアンが欠品したりするのがフランスざます。おほほほーと高笑いしてかろうじてブロッコリー購入で抗癌作用を狙ってみるか。夜、ニコラの友達、マチューの引越しパーティーへ。レピュブリックで待ち合わせ。1年ぶりにモデルのトマとも再会。なんかトマはますます日本語がうまくなり、ますますお笑い系タレントに近づいていた。1月から日本に行って、本格的な活動を始めるんだって。TVとかでも沢山見るようになるかもね。マチューんちは広いアパルトマンで、3人の男友達とシェアしている。すごい人数の友達が仮装して押しかけて大盛り上がる。DJも入って、相変わらずものすごい曲つなぎをしていた。映画を専攻している男の子と話をする。なんやら変な角度から入っている日本好きらしく、「俺、角松敏樹と山下達郎が好きなんだっ。ファンク・フュージョン系っつの?最高!」と角松敏樹の入ったMDを聴かせてくれようとする。オウ!角松敏樹って、今日本でもなかなか聞けない単語だなあ。すごい入り口だなあ。または、南アフリカからやってきた哲学専攻のなぞのロックシンガーみたいな男の人とか、詩を専攻している大学生の女の子とか。なかなか面白いパーティーだった。3時ごろ、みんなもう疲れたから帰る〜となる。が、私のみ「えー?!夜はまだまだこれからじゃんよ。」と元気。しかし病み上がりもあるし、最近の自分の行動に責任が持てなくなっているという情けない事態なので、おとなしく一緒に帰る。マチューまたね。