ひぃ、風邪引いちまった〜
という訳で、半年振り(?)のこんにちは。高森尚貴です。
このところ、2ヶ月に1回ペースでずっと更新してましたので、毎回チェックしてくださっている方はそれほどご無沙汰ではないと思います。
ただ、この後記自体は本当ご無沙汰です。
その間に何があったかといえば、SEX MACHINEGUNSが解散したり、最愛のDASEINが解散したりで、正直精神的に色々大変でした。
ですが、逆にその逆境がよい作品をかけたのではないか?と思っています。
今回は、前回の後記にも書きましたとおり、様々な実験的要素を詰め込んだものとなりました。
まず『零距離戦最適化システム』ですが、これは「ソウルキャリバー」の技をそのままVR戦闘に当てはめています。
「VRの近接戦闘に於ける可能性の示唆」をコンセプトに、恐らくいまだかつて誰もが考えたけれども、誰もやったことのない(と思う)事に挑戦してみました。
最初に考えた時は一発ネタに終わると思ったのですが、その後の展開などから、かなり使えることが判明した為、正式採用と相成りました。
技表についてはドリームキャスト版「ソウルキャリバー」を参考にしています。
メインにしているキャラクターから、いつもは絶対に使わない(一人でやる時に遊び程度にやるくらい)キャラクターまで、色々使いました。練習モードが非常に重宝しましたね。
そして、オフィシャルサイドの設定として「フェイ=イェン オリジナル」を登場させました。
初回からチェックされている方は、これ以前に既にフェイ=イェンが登場していたことにお気づきでしたでしょうか?
彼女は本当に気まぐれで、いつどこに現れるか、作者も判りません(笑)。
ついでに言えば、彼女がどこへ消えたのかも判らないのです。
ですが、またその内ひょっこり顔を出すのではないでしょうか。元気であることを願って止みません。
今回のストーリーは通常の作戦行動とは違う為、コンテンツのカウントも通常とは別のものとしてみました。
そして、初めてサブタイトルを採用しています。
「I miss you」というのは何か? 音楽を根底としているVOAですから、これが曲のタイトルであることは一目瞭然です。
しかしこの世界には同じタイトルの曲はいくつも存在します。ただ、このストーリーがVOAである以上、自ずと答えは見えてくるのです。
熱帯夜の中で寝返り繰り返す
無邪気なほど一途な恋心にSo long
ザイナーである方ならもうお判りですね。DASEINの「I miss you」です。
曲に対して並々ならぬこだわりを持つVOAですので、通常のストーリーとは違う今回の話は、また別個にオープニングとエンディングが存在します。
どの楽曲を使うかについては、また後ほどお話しすることにしましょう。
このストーリーが完結するまでに、いろいろな出来事がありました。
まず、8月にはSEX MACHINEGUNSの解散。解散と言うよりは、当時のメンバーでの活動が終了したので、活動休止という方が正しいでしょうか。
それなりにショックはありましたね。その第一報は去年の3月に聞いたのですが、かなり慌てたのを覚えています。
しかもファイナルライヴの武道館がちょうど夏コミ直前と言うこともあり、修羅場の中参戦しました(苦笑)
その後の夏コミでは、雑誌の増刊号をモチーフにした、キャラクターガイドブックを発売しました。そこそこの部数を作っていきましたが、夏の時点で大半が売れ、去年の冬コミで無事完売と相成りました。
ご購入いただいた方、いらっしゃいましたらこの場を借りて御礼申し上げます。
そして、一番の山は最愛のDASEIN解散。
ショックと言うよりも、半分くらい「いつかは……」という心構えが8月後半からあったので、マシンガンズの時のような動揺もなく。周りは酷い荒れ様でしたが。
その後の様子については割愛させていただきますが、この事件がきっかけで、創作意欲に火がついたのは、言うまでもありません。
DASEINは今年1月6〜7日の渋谷公会堂のライヴをもって、全活動を終了しました。
彼らからは、たくさんの思い出と感動をもらいました。その感動を、少しでもVOAへの創作に還元出来れば…… それがザイナーとしての一番の恩返しだと思っています。
7本のコンテンツを平均2ヶ月に1回。今までの自分のペースからすれば、正直信じられないです。
しかも1話が7本にも分けられると言うのは、これまでの最長です。ちょっと書きすぎた、という感もありますが、削って問題ない部分は結構削っていますので、これでもボリュームダウンしているんですよ。後はアップした後に手直しをしたりしている部分もあるので。
何より、仕事が落ち着いてきたので、仕事中の入力がまた再開出来たのが大きいです。
なので、ちょっと戦闘描写がインチキになってしまっている部分がありますが…… その辺はご容赦下さい(汗) 流石にもう攻略本の持ち込みは出来ません。
実験的な要素がたくさん含まれている今回ですが、前述の『零距離戦最適化システム』やフェイ=イェン オリジナル以外にも、ちょこちょこと「判る人には判る」ネタを仕込んでみました。
自分は以前モータースポーツにはまっていたので、その中からも使っています。とあるイタリア人ドライバーの名前ですが、舌をかみそうな名前ですね。これは過去に受け取った設定の元ネタを発展させた名前です。何をどうしたか、程度であればお判り頂けるかと思います。正直、このネタの本当の意味が判る方は、まずいないと思いますので。
いればご一報下さい。なにとぞ。
それと、以前にも少し話題になったオープニング、エンディングの各テーマですが、正式に決まりましたので、この場を持って発表します。
・前半オープニング:奪取 DASEIN「走馬灯 Best of DASEIN」収録(もしかしたらBlack DASEINミニアルバムにも収録されるかも)
・前半エンディング:愛のために、夢のために DASEIN「HYPER BEAT ROCK」収録
・後半オープニング:キ・ミ・ダ・ケ DASEIN9枚目のシングル。「HYPER BEAT ROCK」「走馬灯 Best of DASEIN」にも収録。
・後半エンディング:走馬灯 DASEIN11枚目最後のシングル。「走馬灯 Best of DASEIN」にも収録
上記のように決定しました。なお前半は番外編をのぞく聖域編まで、後半はアジム編からになると思います(後半はその前に番外編が1本ありますが)。
なお、今回の分についてはオープニングが「I miss you」エンディングが「漣(さざなみ)」です。DASEINの記念すべき10枚目のシングルを、タイトル曲とカップリング両方で使っています。
夏の曲ということで、この季節もだいたい初夏ぐらいではないかと…… 季節に関する概念は、設定マニアとしては珍しくほとんどアバウトなんですが、「暑くなってきたなぁ」と思える頃と考えて下さい。
さてさて、実は今回の更新を最後に、しばらくオンラインでの更新をお休みさせて頂くことになりました。
というのも、夏のコミックマーケットに向けて、すでに公開している分、ほんの一部ですがペーパーバッグ化を行う為です。
多少の加筆修正はあるかもしれませんが、基本的に手を加えずに収録します。
そして、気になるイラストは、もちろんサークル「迷彩主義」の鷹緒刃織さんによるオール書き下ろしです!!
臨場感溢れるイラストがどれだけVOAを盛り上げてくれるのか、作者としても非常に楽しみであります。
購入特典として、先着20〜30名の方に、夏に出しましたキャラクターガイドブックの改訂版をお付けする予定です。
「もう買っちまったよ!」という神様のような方にも楽しんでいただける内容になりますので、どうぞご安心を。
先着順ですので、万一規定数を終了してしまった場合はごめんなさいなのですが、再版希望が多ければ(いないと思いますけど)、再度販売もしくは配布したいと思います。
これを読んでVOAを読めば、もうかゆい所に手が届きまくるといった感じです。
なお、このガイドブックはあと2冊、全3冊発行予定です。
ペーパーバッグ自体が数年に1回の発行ペースになりますので(単価を下げる為に、印刷代はとうとう大台に乗ってしまいます! ページ数も半端じゃないので)、ガイドブックは年1回くらいのペースで出す予定です。
今年はもう出せないので、来年と再来年ですかね。
「そんなに待てねぇ!」という方がいらっしゃいましたら、ご一報下さい。善処させて頂きます。
ペーパーバッグの装丁ですが、サイズ的には洋書小説とほぼ同じくらいです。ペリカン文庫やハーレクインシリーズを思い出していただければ判りやすいでしょう。
表紙はフルカラーで、ページ数は200ページ弱を予定しています。価格はまだ未定ですが、ページ数に見合った値段にはなりますので、何卒よろしくお願い致します。
基本的に「持ち歩ける」事を前提に企画しましたので、ぜひ電車の中でも読んで下さい。
何年かぶりにひどい風邪を引きました。1週間は身体がだるかったです。
おまけにPCの調子も悪く、結局これも会社で入力しています。
LANのドライバを認識してくれず、ネットにつなげなかったんですよ。なので完成からアップまで、無駄に時間を要しています。
おまけに再セットアップした際、オフィスがどうもよろしくなかったらしく、その他もろもろの原因がかみ合い、もうどこが悪いのか全く判らない状態にまでなってしまいました(最終的に、OSもオフィスも悪く、後から認識させたSCSIも悪かったようです)。
無事にマシンの方も復調し(でもフリーズが多発したり、マウスの調子が悪かったり、フリーズすると光ケーブルにつなげず、再起動を2〜3回は最低余儀なくされる状況です。改善策求む)、なんとか環境を整えている最中です。OSもXPになったので、オフィスも2003を導入予定です。
皆さんも、風邪とPCの不調にはくれぐれもご注意下さい。
あと、電撃ホビーマガジンでの連載分のコピーは、常時受け付けています。コピーしてくださる方、メールにてお知らせ下さい。
この内容が直接VOAに影響が出る訳ではありませんが(むしろ年代的に全く別の道を進んでいるので、あまり向こうの設定が反映されるとは思えない)、資料としてどうしても手元にほしいのです。
ご協力の程、よろしくお願い致します。
それでは、しばらくお別れですが、VOAは今度は電脳空間を飛び出し、実世界へと姿を現します。
その時にまた、皆さんにお会い出来るのを、楽しみにしています。