戦時中の動物園の話といえば、「像のいない動物園」は確か小学生時代の国語の教科書に載っていたし、アニメ化もされている(1982年)。学校で見たな。
毒入りのエサを食わないくだりはまさに同じ(本作はカバだが)。
しかし憲兵の上官の台詞に「そうか、ならば貴様はこの私に、エサを食わないのでカバがまだ生きています、と報告させるつもりか」とあるように、それが通るわけはなく、呑気に餓死を待つことはないはず。
事務員の台詞に
「どうしてカバ一匹のためにあたしたちがこんな目にあわなきゃいけないの?とっとと殺しちゃえば良かったのよ!」
とあるように、それなりの報復があるほうが自然だと思う。
本作では、中盤まで動物園の日常を描き過ぎて展開が遅く感じるが、このカバの件あたりから色々な伏線が展開してスピードアップしていく。それもいろいろ盛り込みすぎとは思うが。
2010/02/07 21:15
東京都 新宿区
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