タ・プローム寺院のガジュマル
タ・プローム寺院のガジュマル


クワ科 フィカス属(イチジク属)

学名:Ficus retusa

原産地:沖縄 ・九州(種子島、屋久島)・インド・東南アジア




<ガジュマルの特徴>

 亜熱帯から熱帯に自生する常緑高木で、多数の気根を出すのがなんといっても特徴です。垂れ下がった気根は地面に着くと支持根となり、たがいにからみ合って、巨大な幹のように見えます。

 葉は、長さ5〜8センチの長楕円の卵型で、皮質で表面に光沢があり、互生です。 とてもきれいな葉です。





<不思議な花と実>

 花期は春で、直径10mmほどのつぼ状の花群が黄色から淡黄色になります。しかし、イチジク属の植物は花が実の中に咲くため、ガジュマルの花自体を外から見ることはできません。イチジクと同じですね。

 ガジュマルは雌雄同株で、実は8月ごろ帯黄色・淡紅色に熟します。しかし、ガジュマルを含めイチジク属の植物はすべて、イチジクコバチという昆虫と特化した共生関係を作っていて、この虫がいない地域では、結実してもその種は発芽しません

 うまく受粉したガジュマルの種は、森林の中では他の木の樹上で発芽します。すると、発芽したガジュマルは、成長しながら気根を寄主に絡みつかせていき、ついには絞殺してしまいます。これが「絞め殺しの樹」とも呼ばれる由縁です。このため、ガジュマルの森に他の植物が進入することは難しく、局所の植生に多大な影響を与えてしまいます。





<まつわる話や利用のされ方>

 沖縄では「妖精キジムナー」の住む木として大切にされています。また、ガジュマルというのは沖縄の地方名ですが,由来はわからないそうです。

 台風、潮害などにも強い生命力あふれる樹で、日本には明治初年に移入され、防風林として屋敷の周囲に植栽されました。防風林のほかにも、のどの痛みやリウマチなどの薬として利用されています。






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